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星氷花 on ザ・ビーチ
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【カップルは最上級のプールの華】
「到着っと……」
それは、オープンしたばかりのスパ&プールの巨大複合レジャー施設【NEKOJIMA!】の前。大きな建物を前にして、
城山 水樹
はどこか誇らしげに笑顔を見せた。
朝、丁度先ほども、家を出る前にこの場所のCMを目にしたところ――そこにはしっかりとした少し露出高めの水着でナイスバディを露わにする水樹の姿が映し出されてるシーンがあったのだ。
――そう、水樹が職業モデルとして、ここの『イメージガール』を請け負ったのは、既に去年の出来事にもなる。均整の取れた水着映えする身体に笑顔、何より性格からあふれ出る明るさが決め手となったのだとか。
水樹を起用しても広告には、かなりの資金を投じたとうっすらとながら聞いている。ならば、きっとWEBなどでも【NEKOJIMA!】オープンの今、あのシーンがあちこちで流れているに違いない。
当時、仕事を完璧にこなした成果が今出ている、というのは、非常に誇らしいというものだ。
しかし、この間より。
学業と仕事の両立という針の山のような苦難を経て、無事大学を卒業――した途端に、「STeLLA GIRLS」専属モデルとして、四月からはもう仕事の予定でスケジュールはみっちり、という阿鼻叫喚の事態に陥っているが、それはそれ。
神は見放さなかったのか、それとも最後の慈悲であったのか。嵐の前の静けさと言わんばかりに、今日を含めた数日が連休という形で休みとなっていたのだ。
これは奇跡――むしろ、これを逃せば大好きな恋人と逢う機会を本当に失ってしまいかねない――そう察した水樹は、連休の存在を確認した瞬間に、恋人である
ヒュー・ヒューバート
を誘って、この一足早い夏気分を満喫しに来たのである。
噂では、写真画像に写らない花が舞っているという不可思議な情報まで流れてきている。本当ならば、どんな光景が広がっているのだろう。
「うん、楽しみね!」
そうして、水樹は好奇心沸き立つままに【NEKOJIMA!】内へと足を踏み入れた。
『ねぇっ、連休が取れたの!』
――それは、三月のとある日の早朝。
ヒュー・ヒューバート
が目覚めに見たものは、彼女からのSNSによる連絡だった。
この季節は、皆が自分の姿を記念に残したい節目。それ故に、ヒューのカメラマンとしての仕事も忙しいが、幸いにして本日は休みとなっていた。
まだ少し眠気こそ抜けないものの、それがデートの誘いだと知れれば、少し心温かくなる嬉しさが、眠気を簡単に吹き飛ばしてくれた。
誘いを受けて、待ち合わせ場所と待ち時間を決めて――
確か、その【NEKOJIMA!】というのは、水樹がイメージガールを務めていた場所。
ならば、と彼女に待ち合わせ場所は一任して、ほんのり緊張しながら、久方ぶりとなる水着を引き出しから引っ張り出して、支度を整え家を出たのである。
最近見たCMの彼女もとても活き活きしていたが、目を見張るべきは道すがりに見た、水着姿の水樹が本当に夏の日差しを受けているかのようにこちらに向ける、弾けるような笑顔のポスターの笑顔であろう。
このような笑顔を、自分には撮れるだろうか――彼女はいつもこの写真以上の笑顔を自分に向けてくれるとはいえ、ヒューは老舗のフォトアトリエとはいえ、まだ就職して一年。
写し撮るにはいつか絶対、と心に思い描きながら。今は、そのポスターの輝く水樹の笑顔を心に収めて、一時足を止めていたその場を離れて、目に入り始めた【NEKOJIMA!】の建物内待ち合わせ場所へと足を向けた。
パシャン、と水音が跳ねる。
敷地内プールサイド――水樹が、女性更衣室出口でシャワーを浴びて、プールサイドを出た先。既にそこには、恋人のヒューが男性更衣室から出てシャワーも浴び終えて、水樹が来るのを待っているところだった。
「お待たせ!」
水樹が着ていたものは、豊満な胸下はしっかりとカバーしつつも、胸元と脇をセクシーに露わにした、水色の細い横ラインが各所に誂えられたタイサイド・ビキニ。
トップスの胸上と、ボトムの両脇で結ばれたリボンの可愛らしさ、そして足下の澄んだカラフルなビーズで留められた青緑のビーチサンダルも水着との色合いに沿いとてもお洒落だ。
隣に並ぶヒューは白の柔らかなパーカーに裾に黒ラインが入ったトランクスというベーシックとも言える外見だが、それが幼く見える彼の様相と性格資質が良く合わさり、とても似合っているものだった。
そのような性質の二人が手を繋げば、非常にバランスが良く見える。それは、一目で仲の良いカップルなのだと分かる程――
ふわりと、ひとひらの明るいピンク色の花が水樹の顔の前をそよいで流れた。
それに気付いて辺りを見渡せば、水面はもちろん水中にも空にも、乾燥した夏の心地でありながらも違和感を覚えさせない不思議な花があちこちにひらひらと舞い、そして漂っている。
SNSで、不思議な花が舞っているのを見たという記憶がある。これがそうであるならば、写真に写らないのも至極当然であろうと思えることが、当たり前にも感じられるだけの色とりどりの美しさがそこにはあった。
「綺麗……この辺、どこか春っぽい感じかな。とても綺麗よね」
「そうだな。アップされていた画像サイトにも、SNSにもどれも花が写っていなかったから、だからこそ余計に綺麗に見えるのかもしれない」
二人がそう話題を告げながら、手を絡め恋人繋ぎしてまずは、とゆっくりとビーチを見て歩く。
すると遠くから、男女問わずに遠からず近からず囁き声が聞こえて来るのだ。
『あれ、モデルの水樹ちゃんじゃない?』
『一緒にいるの彼氏?』
有名税とでも言うべきだろう。囁く声は、まず一般人であれば向けられない類いのものだ。だが、ふたりにとってはそれはもう聞くにも値しない領域のもの。
羨望と好奇の眼差しが、ない交ぜになっている中を二人は気にせずビーチを歩き、まずは花々と共に、流れるプールで水の温度や体感に慣れた後、早速、上空から響く声に来たい胸躍らせたウォータースライダーの階段に足を向けることにした。
水樹の話によれば、
「最初、ここの撮影の時にね……思った以上に高くて、思わず『怖い、無理ー!』って、仕事なのに本当に叫びそうになっちゃって……危なかったの思い出すなぁ……」
水樹の目は若干過去を思い出しては仄昏い。
『またスリルは楽しみたいが怖いのは……』という瞳を隠せない乙女心と矛盾の心。
「多分また怖いとか叫んじゃいそう」
その思いを形にした水樹にそれならば、とヒューが告げる。
「じゃあ、一緒に滑ろうか。二人乗りなら一緒に身体を支えられる専用のボードもあっただろうから」
「もちろん、そのつもりで来たんだから」
当然その言葉には悪びれる様子もなく、そこには絶対の信頼と安心感を乗せて。
「――えっ、二人乗りの専用ボートなんてあったのね!」
そう遠く離れていない位置に、ウォータージェットの出口のプールが見える。そこでは確かに二人乗りの前後に座ったカップルが、身体を支え合いながら水面に勢いよく着陸している様子が窺えた。
「――ああ、あれなら大丈夫かも!」
早速、水にもしっかり慣れた二人が、ウォータースライダーの階段を上る――間で、ここに、水樹の記憶違いが。
「え? こんなに高いの? ……ちょっと、これ高過ぎ!!」
最初は、恋人もいるのだからもう怖いものなど無い――今は、『そう思っていた時期も私にはありました』までに心に恐怖が舞い上がっている。
しかし、その水樹のはしゃぎ振りというか挙動不審振りが、ヒューには少なからず楽しそうに見えるというのもあながち間違ってはいないのだろう。
しかし、二人で前後に着席する為のボート『カップルの方が抱き合って安全に滑り降りる為にはこれが一番大人気!』と渡された上下ボートは、確かにこれならば摩擦で豊満な水樹の水着が脱げてしまうなどと云う事故も可能な限り少なく出来そうで、それはそれでヒューは安堵した。
一度一人乗りで恐怖を極めた水樹はそうも行かなかったが、自分が後ろに座り、前に座る水樹の柔らかな身体を支えれば「直接抱き合って滑れないなんて!」と不満を告げてむくれていた彼女へも、支える安心感と心強さは確かに伝わったようで、安堵した様子を見せた。
勇気を出して、ヒューが水樹を堅く支え抱きしめ、ボートに乗って合図と共に、一気に滑水する。
ボートの安全性のバランスとは言え、前方に座るしかなかった水樹からは、ヒューが自分をしっかり支えてくれる手を縋り付くように握りながら、もはや奇声なのかなのか叫声なのか歓声なのか、一切分からない声を上げて大騒ぎしている――ここまで来ると、怖がっているのか、楽しんでいるのかすら分からないが……大量の水しぶきに駆け抜けるスピードにそれに合わせるように弾ける花を見ていると――それが『凄いはしゃぎぶり』である事だけは理解出来た。
二人乗りの激しいスライダーによって、水樹の声はもうこの上なく広がる範囲で惜しげも無く広がっていったが、それはそれであろう。
最後に大きな水音と共に着水すれば、後は水の余韻を残すだけ。
しかし、二人乗りのボートから下りて、プールサイドに上がっても、水樹は今まで密着できなかった分、ひしりとヒューの細いがたくましくもある腕にじぃぃっとしがみついていた。
やはり、大前提として恐怖があり、楽しそうに見えたのはその先のバッドトリップであったのかも知れない――
ヒューがまだ足が少し震える水樹を支えながら、ふたりカップル用のデッキチェアを見つけて、そこにゆっくりと水樹を下ろす。
「少し休もうか、近くでかき氷買ってくる。水樹は何がいい?」
「……ぶ、ブルーハワイ……」
恋人のか弱き声に無理をさせたかなと思いつつ、何かあったら声を上げてほしいとだけ告げて、ヒューは急いで水樹の海よりも青いブルーハワイのかき氷と、己のレモンのかき氷を買って戻ってきた。
急いでは来たものの、恐らくデッキチェアで若干ぐったりしている存在が、輝けるモデルであるとは一般の人にも若干想像しづらかったのであろう。無事、声を掛けられる事も無かった水樹の隣に腰を掛けて、そっとブルーハワイのかき氷を渡す。
「うん、喉が悲鳴を上げちゃうくらいに叫んじゃったからこそ、嬉しいかき氷……ぁ」
その時、はらりと一枚。ブルーハワイの青の上に、白に近い薄紫色の花びらがそっと滑り、舞い落ちるようにその青を彩った。
「綺麗ね……」
「こちらもだ」
見れば、ヒューの方の黄色レモンの上に、桃色の花びらが一枚風情を漂わせて乗っているところ――
「いいこと思いついちゃった……ヒュー。あーん」
水樹のスプーンの上で、まるで食べられる事を望んでいるように花びらごと掬われた青のかき氷が、そっとスプーンの先ごとヒューに向けられている。
「……いいのかい? ……それじゃあ」
ヒューは、人前という若干の恥じらいを胸の中に押さえつつ、水樹のスプーンを花ごと静かに口に運ぶと、自分も花びらの乗せられた部分を掬い取って水樹の方へそっと差し出した。
「本当に、これは恋人の特権よね――ヒュー」
そう告げた水樹も、躊躇いなくヒューの差し出したかき氷を美味しく口の中で溶かしていく。花の食感が残るかと思いきや、氷の溶けるのに合わせるように、花の存在も口中で綺麗に消えていくのが感じ取れて、それに一際の神秘性を感じずにはいられなかった。
「さて、かき氷も食べたし……! もうちょっと遊んでからスパを全力で満喫するわよ! あちらは本物のハーブ風呂があるらしいわ」
「遊んだ疲れも、癒して帰れたら最高だな。行こうか」
「ええ!」
こうして、美男美女のカップルは、花が降り注ぐ水の世界で、それ以上の華を体現しながら、体力の続く限り複合施設に恥じない【NEKOJIMA!】を堪能し切ったのだった――
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3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月27日
参加申し込みの期限
2024年08月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月03日 11時00分
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