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走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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旧市街からバスに乗り、寝子電スタジアムへ。
イベントがあるからか車内は少し混んでたけれど、
梓 智依子
は親切な人に恵まれて、娘の
梓 楓
と並んで腰掛けることができた。
流れゆく景色を楽しむ楓と違い、智依子は先日の
スカウト
のことが頭から離れず、ぼんやりと考え込んでいた。
――もし、普通の18歳であったなら。
――もし、少しブランクがあるだけの1人の少女だったなら。
考えても詮無きことだ。
神童のようにちやほやされていたからって、未来が保証されていたでもない。
楓という宝物に巡り会えたことに感謝こそしても、後悔なんて……ひと欠片もないと言い切れないから、揺れ動いているのだろうか。
「ママー、『スタジアム前』っていったら、ボタンおしていいの?」
「……そうね。でも、沢山の人がいるから押せるかはわからないわよ?」
「おすもん! かえで、ちゃんと『スタジアム前』でボタン、おせるもんっ!」
静かにしなさいと言い含める前に、バスの中はクスクスと微笑ましげな笑いに包まれてしまった。この元気の良さを発散してほしくてスタジアムに向かうわけだが、帰り道には大人しくなっているだろうか。
(それとも、この子も……)
自分と同じように、踊ることでしか熱を放出できないのだとしたら。
ダンサーの道を諦めてしまった理由が理由なだけに、手放しで応援できない自分と。才能の片鱗に気づいてしまったがために夢を託したい自分と。
――お嬢さん、舞台に興味はない?
託すことはせず、自分の夢として……娘の良き好敵手となるような道を歩いていいものかと、智依子は自問自答を繰り返す。
(……返事を急かされているわけでもないし、もう少し考えてみよう)
自分だけでなく、楓の意思も尊重したいから。ただ好きなだけではいけないのだと、厳しさも伝えて向かい合わなければいけない。
けれど今日は、そんな小難しい話のために出かけているわけじゃなくて、智依子は頭を振った。
ぼんやりと考え込む間に、目的地が近づいてきたようだ。車内アナウンスを聞いた楓は、ぐっと腕を伸ばしボタンを押す。
「ママ見てた? かえで、ボタンおせたよ!」
一緒に笑って喜んで。楽しい時間と様々な経験が、楓の視野を広げるように願いつつ。
智依子は楓の手を取ってスタジアムへと足を踏み入れた。
イースターに障害物競走とは?
これもまた、イベントをなんとか盛り上げようとする苦肉の策だったのだろう。挑戦者はうさ耳カチューシャとしっぽを身につけることが義務づけられており、後方からは『いたずらウサギ』と称する着ぐるみに追いかけられるという、関連があるんだか無いんだか、よくわからない競技になっている。
とはいえ、智依子にとっては些末ごと。気合い十分で身支度を調える楓の愛くるしさと言ったら、親目線を抜きにしたって可愛らしい。思わず顔を綻ばせて記念写真をスマートフォンで撮ると、今度は親目線をキリリと働かせてコースを見渡す。
見た目はいたって普通の障害物競走。それでも楓にとっては難敵揃いのはずだ。念のため、平均台などは横で手を引いていても構わないかと係員に尋ねると、快く了承を貰えた。
……までは、良かったのだけれど。
「ひとりでできるもん!」
いざ平均台を目の前にすると、楓は臆すること無く果敢に立ち向かった。高さは3種類、挑戦するのは1番低い平均台だ。大人の脛ほどの高さでマットも敷いてあるとはいえ、危なっかしくてヒヤヒヤする。
ゆっくり進む楓のため、いたずらウサギは列整理を行い、後ろから押されることの無いよう守ってくれるし、コースの外からも応援の声がする。だから智依子も、何度も手が伸びそうになるのを我慢して、楓と同じ速度で隣を歩いた。
「……ほらっ! できた!」
端まで到着すると、ぴょんと飛び跳ねて着地する。その姿が可愛らしくて、誇らしげな顔が格好良くて。
思わず抱きしめ褒めてやると、周囲からワッと拍手が沸いた。
「よーし、次も頑張ろうね!」
「うんっ!」
守りたいけれど、守られるばかりじゃない娘の成長に、思わず目が潤みそうになった。けれども、どうやら次は飴食い競走。涙で目元を濡らせば、余計に粉がついてしまう。
「手を使わずに、口で飴玉を探すのよ」
手当たり次第に突撃する楓の元気はここでも発揮され、まだ目星をつけるという考えは難しいかなと智依子も挑戦する。けれど、意外に思った粉の山には飴玉が見つからず、少々苦労してようやく見つけることが出来た。
で、隣を見てみるわけだけど……楓はまだ見つからないようで、まるで満遍なく顔に粉を塗すつもりかと言わんばかりに箱の中を探し回っている。
「ふふっ……楓、変な顔してるよ」
「してないもん、ちゃんとやって……あははっ! ママだってへんなかおしてる!」
「言ったな? 言ったなー!」
くすぐるように抱き寄せて、ここにあるかもと予想を立てながら一緒に探すと、楓も難なく飴玉を口にすることができた。
それを近くで見ていた、いたずらウサギが喜ぶように拍手をしていたかと思うと、目が合ったと分かるやいなや、スキップをしながらにじり寄ってくる。
「ママ、はやくはやくっ! おいつかれちゃう!」
キャーっと叫び声を上げる2人は笑顔のままゴールをし、改めて互いの顔を見合わせ「変な顔!」と声を上げて笑い合った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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