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走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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空を漂って人々の生活を眺め、時に映画や本に触れて物事を学ぶ
風の精 晴月
だが、まだ人間の一般常識には疎いところがあり、
桜井 ラッセル
と勉強中な部分も多い。
根が純朴なせいだろう。創作と事実の区別が付かず、見たありのままを信じてしまうため、彼女の偏った知識を正すのは、正直骨が折れる。けれど、素直な晴月はすぐにラッセルを信じ、知識をアップデートしてしまうため、迂闊なことは言えない。
「えーっと……つまりイースターは、だ」
じぃっと大人しく言葉の続きを待つ純真な瞳の輝きに負けて、ラッセルは正直に話した。
「わりー、最近広まったイベントだし俺も詳しくはしんねーんだ。けど――兎の恰好したり、隠れた卵をみつけたりするイベント、つか行事なんだ!」
エノコロ岬で楽しむ人々を見ればわかるように、楽しいイベントであると伝える。きっとこうして人の姿を取れるようになって初めて触れるイースターだ。小難しいことは置いといて、晴月には楽しんで貰いたい。
その思いが伝わったのか、晴月はキョロキョロと卵探しをする人を見ると、実に嬉しそうな顔で振り返った。
「つまり、私とラッセルは家族になるんだね?」
「そう、かぞ……はぁっ!?」
「だって、イースターエッグ探しは家族とするものだよね? ここも、みーんな仲良し家族がいっぱい!」
言われてみると、確かに内容的にも子連れの親子参加は多い。猫恋の鐘も近いからか、仲睦まじい恋人たちも多いし……自分たち
も
そのひと組ではあるのだけれど。
「や、これはイベント! 家族じゃなくてもやっていいゲーム!」
ですよね、と受付で籠を配布していたスタッフに確認するラッセルの顔は、少しばかり羞恥に染まっていたのだろう。スタッフは生暖かい笑みを浮かべると、2人に籠を渡して「大丈夫ですよ」と送り出す。
「ウサギのぬいぐるみの近くには、イースターに纏わるお話が書いてあるので、ぜひ卵と一緒に探してみて下さいね」
籠を受け取る晴月が「そうなんだ」と納得している姿が、ちょっと残念そうに見えたのは気のせいだろうか。
(さすがに1人が普通だったからって、いきなり家族とか……ないない。煩悩だ煩悩)
冷静さを取り戻すために、大きく深呼吸。気を取り直して、ゲームらしく勝負でも持ちかけるかと晴月を見たところ――彼女は両手でうさ耳を作り、こちらを覗き込んでいた。
「ねーラッセル、兎の格好ってどうするの? これでいいの?」
周囲の子供を真似て、いや、違う――最初に己が言ったんだ『兎の格好したりするイベントだ』と。
(花畑、うさぎ、晴月……こんなの、可愛くねーわけないじゃん!)
折角の深呼吸を台無しにする衝撃が飛び込み、ラッセルは天を仰いだ。ここではとくに仮装は求められていないようだけど、これは間違いでもないはず。何故なら、楽しみ方は自由だからだ!
「……アッテマス」
そう答えることで、自分も同じ目に遭うことはわかっている。だが――この可憐な姿を一瞬で見終えるだなんて惜しすぎる。
「卵を探している間は、その格好をするんだ。で、先に卵を多く……俺らは5個見つけた方が勝ちな」
勝った方が何か1つ言うことを聞いて貰える権利を得ることにしようと提案し、晴月は「何をお願いしようかな」と上機嫌で卵を探す。しかし、ラッセルにも野望はある。『語尾にぴょんをつけてもらう』という野望が!
(悪ぃな、晴月。この勝負……絶対に負けられねぇ!!)
意気込みだけは十分のラッセルに軍配が上がりそうだったのだが――ラッセルを信じうさ耳を作ったまま卵探しに興じる晴月の可愛さに見惚れては噛み締めていれば、彼が卵探しに集中できるわけもなく。
結果は2対5と晴月の圧勝で、打ち砕かれてしまうのだった。
勝者となった晴月だが、お願い事はもう少し考えたいと言うので、ならばとラッセルはイースターエッグ作りに連れて行くことにした。
この春から木天蓼大学の芸術学部へ進学も決まっているラッセルにとって、本命のイベントは腕の見せ所なこちら側。2人でいるのに黙々と作業するのは気が引けないわけでもないが、晴月を喜ばせる卵を描けるだろう事には自信があった。
水彩絵具にカラーペン、色鉛筆に各種ナイフと道具もそれなりに揃っていて、ラッセルはご機嫌で道具を選ぶと、鼻歌混じりに描いていく。対する晴月はというと、ラッセルの見よう見まねで絵筆を手に取ったまでは良かったのだが――。
「ラッセル、ずるい! そんな色、どこから出したの?」
絵の具を混ぜて色を作り出すという発想のない晴月にとって、ラッセルの卵やパレットは魔法をかけたか、でなければどこかに隠し持っていた絵の具を使っているとしか思えない、鮮やかな色彩が広がっていた。
対する晴月の卵はというと、必然的にビビッドカラー中心で描かれていて、パレットにはラッセルの真似をしようとしたのか、色々混ぜてみた形跡はあるが……壮大な亜空間が作り出されている。
どう見比べたって、ポップでデフォルメのきいたイラストで描いていくラッセルの卵の方が可愛らしかった。
「お、イイ感じじゃん! それだけ目立つなら、みんな探しやすそうだな」
「そうかもしれないけど」
晴月はラッセルの卵と見比べて、酷く落胆していた。黄色と緑のうさぎに、鳥や花などファンシーな柄までをラッセルほど綺麗に描けなくったって、色ぐらいはどうにかなるはず。
「私だって可愛いの作りたい! ねぇラッセル……『おねがい』おしえて?」
――審議! 今のは先ほどの勝負に対する『お願い』に入るか!
――却下だ! これくらい、教えてやるのが男ってモンだろう。
――いいや、勝負は勝負。お願いはお願いだ! 叶えられるお願いの内に聞いておくべきだっ!
――何を言う! もう一度この、可愛らしく『おねがい』と口にする晴月を見たくないのか!
――……異議なし!!
そんな脳内会議が繰り広げられていたのか、それとも単に晴月の可愛さに当てられていただけか。
ラッセルは暫し言い淀んだ後、色の混ぜ方についてレクチャーする。
「こうやって、明るい色に濃い色を足していく感じで……」
その筆捌きに目を輝かせていた晴月は、「今度こそ可愛くするんだ!」と意気込んで真剣に卵へ絵筆を滑らし始めたので、その様子をラッセルはこっそりとスケッチブックに描き留めてみたりして。
「ねぇ、ラッセル」
突然晴月が振り返るので、慌ててスケッチブックを隠したラッセルは、誤魔化すように生返事をする。
「……イースター、また一緒に行こうね! 『おねがい』だよ?」
(どうして『約束』じゃなくて、『お願い』なんだ?)
その意味を考え――悪い予感を振り払うように頭を振ると、ラッセルは満面の笑みを浮かべる。
「……なら、イースターエッグを隠しに行くか!」
「どうして?」
「それを見つけてくれた人が、来年の俺たちが探すイースターエッグを作ってくれるかもしれないだろ?」
次に繋げるために、未来への足掛かりを残す。
ほんの少しの行動が未来を変えることができるんだって、信じているから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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