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愛がサイコーにあふれてるっ!
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1月も中旬となると、街並みからはすっかり正月気分は消え失せて、受験生への応援メッセージだったり、バレンタインという言葉こそ使わず、思いを伝えてみないかという文言が溢れかえる。
優しさに包まれているようで、どこか他人感が溢れるのは
朝鳥 さゆる
が特別受験勉強などに追われていないからだろうか。それとも、すでに隣の
姫木 じゅん
への愛は過不足無く伝えてあるからだろうか。
(不足無く、とは言い切れないかしら)
一緒に住んでいても、食卓を共に囲めるのは週末くらいである。そこへさりげない気配りを滲ませたって気付いてくれることは少ないし、日々の家事よりベッドで微睡む方が喜んでいる気さえする。
始まりがそうだったからか元来の不器用さからなのか。愛の伝え方は色々あるはずなのに、さゆるはまだ照れが勝るのか、じゅんほど言葉や態度に大きく示すことが不得手だった。
(……いつ言えなくなるとも限らないんだし)
特別改まる必要なんてない。
ただちょっと、今夜はじゅんの好きな物でも作って、さりげなくふわっと……当たり前のように伝えてみようか。小さく、それでもしっかりと幸せそうに微笑むさゆるを揶揄うのは、じゅんの仕事――なのだけど。
「あの……もしかして3年の朝鳥さんですか?」
まっさきに声をかけてきたのは、寝子島高等学校の新聞部と名乗る、1人の女子生徒だった。
話が長くなりそうだったので、ひとまずstarboxにでもと移動する道中に聞いたのは、これが新聞部の取材活動であること。そして1月31日は『愛がサイコーの日』としてテーマを組んでいるということだ。
どちらにしても、さゆるには白羽の矢が立てられる理由が思い当たらない。特別学校では目立った行動はしていないはずだし、部活動に入っているわけでもない。強いて言うなら留年をしていることくらいだろうか。
「声をかけさせて頂いたのは、愛について語って頂くのに相応しいなと思って。実は……」
「へぇ、けっこうやるじゃない」
何かを言いかけた新聞部を遮るように、身を乗り出してきたのはじゅんだった。
バッグに付けていたチャームを取り外し、テーブルに載せる。それは確か、先日宝石店とコラボしたアニメのグッズで、同志が見なければわからないほど日常使いがしやすいデザインとなっていた。
「安い物じゃないし、一目でファンともわからない。浮ついた愛じゃ持てないグッズよね」
うんうんと頷くじゅんは、当然といった顔をして
『ブラームスはお好き?』
について語り始めた。
この冬に劇場版が制作され、2期の放送も間近に控えた傑作アニメ、通称
『ブラスキ』
は、クラッシック楽曲に馴染みのない者でも楽しめる作品だ。
アニメ用に新規収録された演奏は、最初こそ違いがわかりづらく同じ音源が繰り返し流れているのだと思った者も少なくない。しかしちゃんと聞き比べると、キャラクターの焦りや戸惑いが音に出ていたり、練習では正確無比だったのにコンサートではその高揚感が表れていたりと、他の情報が無くてもキャラクターを感じ取れる演奏になっている。
それだけクラッシックを題材にした作品を大切に扱う心意気があるスタッフに恵まれ、シナリオが疎かになるわけもない。台本は直前でなくひと月も前に配布されるため、声優も丁寧な読み込みで演じてくれるし、作画も安定している。スタッフに原作への愛があると伝わってくるから、アニオリ要素も好感が持てるのだ。
「アニメってさ、色がついて動けばいいってもんじゃないのよ。人気の声優がついたら売れるなんてのも大間違い。作り手の気持ちって意外と透けて見えるっていうか……まさに大事なのは愛なのよね」
それが飛び抜けて伝わる作品だからこそ、敬意は忘れないし課金も惜しまない。じゅんに圧倒されていた新聞部の少女は、作品愛に留まらずアニメそのものに対する広い愛に感銘を受けたようだ。
「なんとなく見るのではなく、そういった部分も感じ取れると作品の楽しみ方が広がりますね! それで……朝鳥さんは、同じようにアニメが好きなんですか?」
「あたしは……付き合いで見るけど、好きってほどじゃないわ」
面白い話ができないことを詫びるようにそう言えば、新聞部の少女はふふりと笑う。
実は、と切り出したのは
白沢 絢子
による家庭科の補習。さゆるとは逆の理由でよく呼ばれていた少女は、さゆるを目にする機会が度々あり、誰かを想って作るからこそ美味しい料理ができるのかなと憧れていたという。
「今日ひと目見てピンッときました。あ、この人のためだったんだなって」
だからこのテーマにピッタリだと思って声をかけた。
そう言われて、さゆるはドリンクのカップに視線を落とした。自分では気付かぬうちに、どんな顔をしていたのかと思うだけで恥ずかしいし、隣から覗き込むようにするじゅんの視線に耐えられない。
「あたし……あたしが愛してるのは──あたしの隣にいる彼女──姫木じゅん、よ」
さすがに卒倒されそうな壮絶な部分は、掲載だってできないだろう。
掻い摘まむように少しずつ、さゆるは滲み出る想いを再度告白するかのように語り始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月14日
参加申し込みの期限
2023年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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