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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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試合のあとに・2
(! 目が合った)
一瞬、心臓が跳ねる。
柚乃のほうも息を呑んだのが、愛には分かった。
気まずい。視線を逸らしたい。
そう思うのに、逸せない。
何故だろう。
そう考えて、以前と柚乃の眼差しの色が変わったことに気づいた。
前のように「私の先輩を取らないで」みたいなきつい眼差しではない。
どこか恥じらうような、戸惑うような、複雑な逡巡の色が、柚乃の瞳の中で揺れている。
(……先月の、あれ、以来よね)
冬の公園で、突如襲われた『触れたい』衝動。
思い出すと、脈拍が早くなる。
(あのことは思い出すのも恥ずかしい……。だから誰にも言わない)
だって外だったのだ。
公園のトイレの裏の、ちょっとした林の中だったのだ。
誰に見つかるか分からなかった。いや、そういう問題ではない。
自分と、碧南と、碧南を廻っていがみ合っていたはずの愛も交えて、三人で愛し合って……。
ふうっと細く息を入って、気持ちを落ち着かせる。
けれど、自分の中に、なんともいえぬ複雑な残滓があるのを、認めないわけにはいかなかった。
柚乃からの敵意が自分に向けられることは、あの夜以来なくなった。
だからといって親しくなることもないけれど。
ただ。
(浅見先輩の鷹取という人への嫉妬は逆に増したような気がする……)
それが不安だ。
(どうやったら浅見先輩の執着心を取り除くことができるのだろう? このままでは浅見先輩は取り返しのつかないことになりそうで……)
ぐるぐると柚乃のことを考えている自分に気づいて、愛ははっとする。
(……なぜ、私は浅見先輩のことを心配してるの)
あんな人、勝手に自滅すればいい。
そう思うのに。
何故か放置できない自分がいる。
(どうして)
愛が自問しようとした瞬間、柚乃が視線を逸らした。
碧南に声をかけられている。
愛はゆるゆると首を振った。
こんなことを考えている場合ではない。
明日の試合に集中しなければ。
◇
宿舎の狭いシャワールームに、水音が響いている。
柚乃の黒髪から、とめどなく流れ落ちる水滴。
シャワーの水に打たれながら壁に手をついて、柚乃はぼんやりと考えていた。
ひとつは碧南から内々に告げられた言葉。
『私がキャプテンの座を退いたら、次のキャプテンはあなたを推したいと思ってるの』
その言葉を聞いたとき、身体が震えた。
ひとつは責任の重さを思って。
もうひとつは、敬愛する碧南にそう言ってもらえたことが光栄すぎて。
もちろん、次期キャプテンについては碧南の鶴の一声で決定というわけにはいかない。このウィンターカップのあとに顧問の高野先生やチームメイトとも話し合って決めることとなるだろう。だが、碧南がそこまで自分を信じてくれたなら、引くわけにはいかないという気持ちに、今はなっている。
「碧南先輩……」
小さく呟く。
音にして口にすると、ますます胸の中に苦しさと切なさが広がっていく。
先輩が鷹取洋二と両想いになったことは先日知った。
(先輩ってば、最近とても生き生きとして……みるみる魅力的になって。……それはもちろん元から魅力的だけど、でも……)
今日も応援席にいたあの男……。
碧南の表情が変わったのが彼のせいなのは一目瞭然だ。
(本当ならここで祝福すべきなのに……)
すべき、と思えば思うほど心臓に杭を打たれるような気持ちになる。
好きな相手が幸せになるのは嬉しい。はずだ。
けれどそれは、自分の想いが永遠に届かないものになった、という代償を伴っている。
(
あの夏の日の事故のようなキス――
)
柚乃はそっと自分の口唇に触れる。
コックを捻ってシャワーの水温を下げ、熱っぽい口唇を冷やす。
(あの日、私は碧南先輩に愛していると自覚してしまった)
それまでは大好きだけれど雲の上の、尊敬する先輩でしかなかったのに。
あんなふうに純粋に、尊敬の気持ちだけをもって先輩を見上げることは、もうできない。
それが――悲しい。
柚乃の頬を、冷たいシャワーが伝っていく。
◇
複雑な思いを抱える後輩たちの気も知らず、ミーティングが終わると、碧南は部屋に戻るのも待ちきれず、途中でスマホをチェックした。
(! NYAINEに洋二さんからメッセージが入ってる!)
新着マークに顔をほころばせ、すぐにメッセージを開く。
『見ていたよ。格好良かった。明日も試合かい? 応援しているよ』
シンプルなメッセージ。
それがこんなに嬉しいなんて。
「洋二さん……! 『ありがとうございます。明日も、頑張ります』」
碧南は即座に返信する。
するとすぐに既読がついて。
『FIGHT!』と文字のついた猫のスタンプが返って来た。
きゃああああ、と碧南は声に出さずに絶叫する。
(他愛のないことだけど、こんなやりとりがこんなにも尊いなんて!)
飲み物を買いに出たほかのチームメイトたちは目撃した。
部屋に戻らず、廊下でジタバタする碧南の姿を。
「キャプテン、何やってんの?」
「新しいストレッチかな」
「ばっか。今日何の日だと思ってんの。クリスマスイブでしょ。彼氏よ、カレシ」
顔を赤くしてスマホを握りしめたり、地団駄を踏むみたいに足をばたつかせる碧南の姿は、さっきまでのカッコイイキャプテンとは別人のようであったという。
碧南は高速で指を動かし、また返信した。
『明日も私の華麗なプレイを魅せてあげますね、洋二さん!』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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