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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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清純と妖艶のあいだ
――舞台を夜の女帝号に戻そう。
パーティが行われているエンプレス・ホールへ向かう通路の途中に、全身を映すことができる鏡張りの壁面がある。通りがかった
青山 絢
は、鏡に映る自らの姿に思わず足を止めた。
(一流の女優かモデルみたい……)
身に纏うドレスは上品な色合いの深い緑。
足元も揃いの深緑のスティレットヒール。
結い上げた髪。
デコルテにはいくらするのかわからないような、高級ブランドのネックレスが飾られている。
自分が自分ではないような、どこか遠い世界のセレブを見ているかのようで、絢は思わず瞬きする。
(……いやまあ、一応女優だし、一応モデルもしてはいるけれど……どちらも駆け出しだし)
このクリスマスクルーズ用の装いは、年上の従姉妹であり同居人でもある
水谷 真優理
がコーディネイトしてくれたものだ。星ヶ丘の超高級ホテル「ステッラ・デッラ・コリーナ」でコンシェルジュをしているだけあって、良いものを選ぶ目は確かである。
当の真優理はというと、大胆なキャミソールタイプのレッドベルベットのパーティドレスだ。
下手に着れば下品に見えかねないそのドレスを、真優理は妖艶さは崩さずに上品に着こなしていた。
女優としてデビューしたての自分よりも堂々としていて、真優理のほうが一流の女優のようである。
「真優理さん……」
少し気後れして囁くと、真優理が囁き返してきた。
「胸を張って、絢ちゃん。この場を支配するつもりで微笑むの」
出来るでしょう、と言われると、女優としてささやかな闘争心が沸く。
やって見せなきゃ格好悪い。
絢はルージュを引いた唇を弓のように笑ませた。
「そうよ。とても綺麗。……ほら、見て。みんな見とれている」
真優理が視線をやった方を見遣ると、数人連れの男性陣が、手に持ったシャンパンに口を付けるのも忘れて、絢と真優理に見とれているのが目に入った。
「なんだか変な気持ち……」
「ああいう視線に慣れるのよ、絢ちゃん。悪い気はしないでしょう?」
「それはそうだけれど……ほかにもっと有名人も来ているのに」
自分たちの方が注目を浴びているみたいで、快感とも罪悪感ともつかぬぞわぞわが、背筋を駆け上る。
そんな絢を見て、真優理はくすりと笑った。
「私は快感よ。だって、他の男たちからあんな視線を送られる絢ちゃんを独り占めできるんだもの」
「そうだった。真優理さんはそういう人だったわね……」
絢はこっそり苦笑する。
真優理という女性は、周りにどんなに素敵な男性がいても、絢しか目に入っていないのだ。
パーティは素晴らしかった。
一流シェフの料理は舌が蕩けそうなほど美味しかったし、
深林真瞭と由良佳蓮の奏でる音楽は、絢と真優理の心を煌めく異世界に連れていってくれるかのようだった。
パーティを終えると、絢と真優理はあてがわれている個室に戻った。
もちろん一緒の部屋である。
「楽しかった……」
あれこれ語りたいのに絢は胸がいっぱいで言葉が出ない。
「ふふっ、絢ちゃんのその感想が一番のご褒美よ」
真優理は化粧ルームでネックレスを外している。
絢は、口を半分開けたまま、室内を見回した。
猫の手のような金のドアノブ。ベッドボードの上に飾られた、シックな前衛アート。ランプもカーテンもベッドカバーも、上質のものばかりだ。スイートではないのにこのクオリティ。
「……流石、豪華客船ね……」
やっぱり今夜は夢を見ているのかもしれない。
住む世界が違う。
そう思ってしまう。
「なにキョロキョロしてるの?」
アクセサリを外した真優理が部屋に入って来た。
絢はは心配そうな瞳で、真優理のほうへ振り返る。
「真優理さん……このクルーズに参加するのって結構高いよね?」
真優理は笑った。
「なに言ってんの。私はこれでも高給取りだし、何年か一度くらいはこれくらいの贅沢はできるよ。
それに絢ちゃんはこれから超一流の女優としてセレブの道を駆けのぼるんだから、
これくらいラグジュアリーな世界に慣れておかないと」
そうなのだろうか。
そう言えばさっきも似たようなことを言っていた気がする。
自分が行こうとしている世界は、こういう場所なのだろうか。
「まだふわふわして、実感がないけど……」
「そうね。今のそんな絢ちゃんも好き。でも、ちょっとずつ、つま先立ちしていくことに、きっとなるわ」
それからしばらく、二人は窓の外を見てとりとめのないことをおしゃべりした。
いつも一緒にいるのに、話すことは尽きることなくあるように思えた。
けれどやがて、沈黙が落ち――。
意を決したようにひとつ息を呑みこんで、口を開いたのは絢。
「真優理さん。
この前の夜のこと
……覚えてる?」
「……もちろん。忘れるわけがないわ」
神魂的酩酊状態に陥って、身体を重ね合った蒸し暑い夜。
酔っていた、という言い訳だって成り立たないわけではない。
ああ、けれども……。
(一線を超えた理由は、酔っていた、それだけ?)
――そうじゃない。そうじゃないと、もう、知ってしまっている。
絢はじっと真優理を見つめた。
「あの夜、私たちはお互いの気持ちを知った。言葉じゃなくて身体からの関係だから、普通は順序が逆で……」
頬が上気する。真冬なのに、外は雪が降ろうかというのに――熱い。
口から紡がれる言葉もしどろもどろになって、真優理に伝わっているのかどうかわからない。
「でもあの時はそうしないと私の気持ちが伝わらないと思ったから……」
「絢ちゃん」
優しい声が降ってくる。
熱いものが込み上げてくる。
ううん、まだだめ。まだ泣いてはだめ。
「でも、これは大切なことだから、私にとっても、真優理さんによっても大切なことだから、改めてこれを伝えたくて」
「……」
伝えてしまわなければ。吐き出してしまわなければ。
「真優理さん。私はあなたのことが好きです。愛しています」
――真優理は絢の言葉に、言葉を失った。
「あ……」
言葉の代わりに真優理の瞳から溢れたのは涙だった。
後からとめどなく。
「やだ……こんなつもりじゃ……」
溢れてとまらない。
「あ、あの、ごめんなさいっ。真優理さんを、困らせて……」
慌てる絢に真優理は微笑む。
「うれしいのよ……私も……私も、絢ちゃんのこと愛してる。ずっと、ずっと大好きだった」
どちらからともなく。
ふたりは唇を重ねた。
纏っていた滑らかな手触りのドレスを脱がせ合う。
ふたりのからだはもつれ合ったまま、ベッドに倒れ込んだ――。
夜は愛し合うには十分長い。
互いの心を溶け合わせるようにキスをして、何度も……何度も……。
――翌朝。
真優理が重い瞼を開くと、すぐ隣に絢の寝顔があった。
毛布の中では、一糸纏わぬ身体どうしがぴったりと触れ合っている。
少しだけ鈍い疲れ。身体には、愛し合った甘い余韻が残っている。
絢の頬に指を這わせると、絢が目を覚ました。
「おはよう、絢ちゃん」
絢は瞬きしてうっとり微笑む。
「……綺麗」
「え?」
「恋人になった朝に初めて見る真優理さんの顔、凄く綺麗」
「絢ちゃんだってとても綺麗だよ」
嬉しくて、愛おしくて、幸せすぎて――。
「真優理さん、これからプールに行かない?」
「そうね」
クリスマスはまだ終わらない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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