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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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ダブルデートでくちづけを
着慣れないドレスは空の色。
指先で肩ひもを弄って、
水上 桜
は船内を見回した。
「まさかこんなゴージャスな場所でクリスマスを過ごすことになるなんて」
「あたしのくじ運の強さのおかげよね!」
と、隣でドヤ顔するのは、友人である
有沢 茉奈
だ。茉奈はパッションピンクの丈の短いドレスで、髪もゆるふわにセットしていて、アイドルみたいだ。
「はいはい。茉奈さまのおかげでございます」
桜は笑いながら、茉奈を讃えるように両手を合わせる。
ふたりで行った商店街のくじ引きで、茉奈がクリスマスクルーズのペアチケット×2をゲットするなんて奇跡みたいなことが起きて、今宵、桜と茉奈はお互いの彼氏も誘ってのダブルデートと相成ったのである。
桜の彼氏
、滝沢 匠は自称『真面目なマタ工生』。桜と同じ高校2年生で、木天蓼工業高校に通っていて、マタ工水泳部に所属している。桜も寝子高の水泳部員なので話が合い、月に何度か寝子島スポーツセンターでいっしょに自主練(デート?)をする仲だ。
一方、
茉奈の彼氏
、閑野 カノンは木天蓼大学に通う大学生で、絵の勉強をしている。日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生まれた彼は、茉奈の求める理想のイケメン像を具現化したような、見た目も中身も素敵男子なのであった。
恋に焦がれて連戦連敗だった茉奈に訪れた春。
茉奈はこの年上の彼、カノンにぞっこんで、ここぞとばかりにその腕に絡みついている。
(茉奈、嬉しそう)
桜だってもちろんラブラブだけれど、匠はまだ高校生だし、夜の女帝号みたいなフォーマルな場所に来たのは初めてらしくて、ふるまいに戸惑いが見え隠れしている。その点、カノンはスマートだ。スーツの着こなしも慣れているし、茉奈に自分の腕を差し出してエスコートするようなところも流石である。
そんなカノンを見遣って、桜は思わず感嘆のため息を漏らす。
(大学生って、大人ですごい……)
すると、匠がちょんっと腕を突いて来た。
桜がカノンを見つめているのに気づいて、微妙な嫉妬を浮かべている。
「あっ、誤解しないで。私や滝沢君も、あと何年かしたらカノンさんみたいにスマートな身のこなしで、こういうところで堂々としていられるようになるのかなって思ってたの」
うっ、と匠は息を詰める。
「正直、自信はない」
「だよね」
「でも、俺らは俺ららしくで良くないか?」
「ん。そうかもしれない」
微笑みあう距離感。
今の桜と匠らしくいられる。それが一番な気がする。
パーティでは、煌びやかなフランス料理の登場に、桜も匠も戸惑ってしまった。
「せっかくのフランス料理だけど、緊張して味がさっぱりわからないよ」
「俺も」
そう言いながらも匠は全部平らげたから、きっとおいしかったんだろう。
茉奈とカノンはフロアで音楽に合わせて踊っている。
踊っているといっても、お互いの肩に腕を回して、音楽に合わせて揺れているというくらいだが。
カノンも大学や絵の課題などでいろいろ忙しくてそう頻繁には会えなくて……。
(毎日SNSでやり取りはしているけれど、でもやっぱり好きな人と一緒に過ごせるのってうれしいっ)
茉奈が上目遣いでカノンに微笑むと、カノンも上品な笑みを返してくれた。
それだけで、きゅんっと茉奈の心臓は悲鳴をあげる。
(やっぱりこうして会えた方がもっと好きになるというか!)
手を取り合ってフロアに入ってきた桜と匠のほうをチラ見する。
あちらもラブラブ、楽しくやっているようだ。
(いいかんじじゃない。こちらも思い切りお互いの愛を温めて……)
ここで茉奈の妄想が暴走しはじめた。
――個室で二人きりになるあたしとカノン。
――灯りは、そう、点けないまま。彼はあたしの頬に手を添えて。
――キス。
口づける自分とカノンの横顔を思い描いて、茉奈はぱっと頬に朱を散らす。
踊るフロアのライトの下、彼の瞳に吸い込まれるように、さらに妄想は拡がっていく。
――窓から差し込む星明り。あたしたちはベッドに倒れ込んで、そのまま……。
――身も心も結ばれて……。
(やだ、こんなところでロストバージン……でも、あなたが望むなら……)
カノンを見つめる茉奈の瞳が熱っぽく潤む。
流石に様子がおかしいと思ったのか、カノンが不思議そうに首を傾げた。
「どうかした?」
はっとして、我に返る。
(今のは妄想! まだ起こってないから!)
茉奈は慌てふためいて「なんでもない」とかぶりを振った。
踊りつかれたので、まだ続いているパーティを抜け出して、四人は船内を探検した。
ようやく夜の女帝号の雰囲気にも慣れてきたころ、茉奈が船内マップを指差して言った。
「ナイトプールがあるよー」
茉奈の跳ねるような口調から、行っちゃいましょう、という流れなのはすぐに想像がついた。
こんなときの茉奈には従っておくのが吉だ。
「はいはい」
桜は返事をして、もちろんいいよね、と目顔で匠とカノンにも確認する。
もちろん、と親指を立てた男性陣と連れだって、いざ、ナイトプールへ!
水着はレンタルがあったので、それで適当に選んだのだが――。
「どう? なかなか悪くない、と思わない?」
「茉奈ったら自画自賛」
「いいじゃない。ほら、撮るよ」
茉奈は桜の腕を取って、スマホを掲げる。
と、見れば、匠は顔を赤らめ、しきりに後ろ頭を掻いている。
「やだ。私の水着姿なんて何度も見てるはずのに、滝沢君ったら何顔を赤らめてるの?」
桜が微笑むと、茉奈が割り込んできた。
「なになに? そんなに水着デートしちゃってるわけ?」
「違うってば。自主練よ」
「なーんだ。水着って競泳水着?」
「そうだけど……」
だったら今日の桜の方が何倍も素敵よねっ、と茉奈が匠に迫ると、匠は真っ赤になったまま、コクリ頷いた。
「滝沢君の、そういうとこ可愛い」
桜がからかって匠がむきになって唇を尖らせるのを、茉奈は羨ましく思った。
「カノン、あたしはっ?」
「可愛いよ、すごく。目に焼き付けて、あとで絵に描きたいくらい」
面と向かってそんなことを言われると、茉奈の方が照れてしまう。
真っ赤になって頬を抑えると、それも桜にからかわれた。
「んもう、ほらっ。早く行こっ」
誰からともなく手を取りあって、四人はプールへ飛び込んでゆく。
桜と匠は綺麗なフォームで泳いで、向こう岸までどちらが早いか競争した。
タッチの差で匠が勝って、ちょっと悔しくて水をかけると、匠も笑って水をかけ返してきた。
そうしてしばらくはしゃいで――不意に空を見上げると。
綺麗な星空が頭上にずうっと広がっていた。
(……お泊り会の時と変わらぬ星空……)
同じ事を、匠も思ったのかもしれない。
どちらからともなく顔が近づき……ふたりは3度目のキスをした。
(……あ)
茉奈は偶然見てしまった。プールの対岸の隅で、桜と匠がそっと口づけしているところを。
(いいな)
むず、と水の中で太腿をすり合わせる。さっきの妄想が蘇る。
あそこまでとなると、まだちょっと怖さもあるけど……。
カノンを見つめる。
カノンは茉奈の熱っぽい視線をすこし余裕のある微笑みで受け止めて、見つめ返してきてくれる。
茉奈は水の中でつま先立ちして、カノンの唇に、自分の唇をぶつけた。
一度唇を離したカノンは、落ち着いて茉奈の頬に手を添えて、少し傾いた角度で口づけをくれる。
甘くて。
やさしくて。
痺れるような。
カノンとのくちづけ。
――茉奈のファーストキスだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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