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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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仙藤姉妹のそれぞれのクリスマスクルーズ
仙藤 蒼
は今年も夜の女帝号に乗っていた。
昨年はくじ引きでペア招待券を引き当てて
、姉・
仙藤 紫
とこの夜の女帝号でのディナーやパーティを楽しんだものだ。さすがに2年連続で当たりくじを引けたわけではなく、今年はバイト募集がかかっていたホールスタッフとしての乗船である。
(でもバイト代は抜群にいいし、賄いはおいしいし、それにクルーズの雰囲気も楽しめるから悪くないよね)
今日は同級生で友人の宮内 詠美も一緒にバイト中だ。
詠美と親しくなったきっかけは水泳だった。
はじめは衝突することもあったし、負けず嫌いな性格には振り回されることもあるのだけれど、なにくそ根性でやり遂げるところなどはわりと気に入っている。自分も似たようなところがあるせいだろうか。
(結局、ゲーマー向きなタイプなのよね、私も詠美も)
パーティはすでに始まっている。
ほかのスタッフ達同様、蒼と詠美も厨房とエンプレスホールを料理をもって忙しく行き来する。
(ホールスタッフの制服が結構カッコいいんだよね。それでキビキビと仕事をこなしたりするとさすがプロって感じ)
蒼は先輩スタッフの立ち振る舞いを見本にしながら仕事にいそしんでいるのだが、銀のトレイに載せた料理を運ぶだけでも気を遣う。
(料理を揺らさぬよう早く移動して、置く際の動作も一つ一つ手順なんか決まっているし)
蒼は直前に受けた研修を思い出した。夜の女帝号の品を落さないために、立ち居振る舞いを学ぶ研修はかなり厳しくて、それで何人かやめてしまった。蒼と詠美は脱落せずに食らいついたが、本番となるとやっぱり緊張するものだ。
それでも習ったとおり笑顔を絶やさず給仕をしていると――。
(あれ? 今のお姉ちゃん?)
紫によく似た、優し気な雰囲気の紫色のドレスの背中が、たくさんの紳士淑女の向こうを歩いている。
(けど……男連れ? ううん、スタッフと話しているみたいね)
首を傾げる。
(でもお姉ちゃんも夜の女帝号に乗るなんて聞いてないし……気のせいかな)
きっとそっくりさんだろうと納得して、蒼は仕事に戻っていった。
◇
蒼が、姉に似た人と思った紫色のドレスを着た優し気な背中は、じつは紫その人であった。
隣にいるのは、蒼がカッコいいと評したスタッフの制服の男性で、紫の背中はすこし動揺して、震えている。
福引でペアチケットを当てたけれど一緒に行く彼氏がいないから行こうよ、とこのクルーズに誘ってくれた大学の女友達が、愉快そうに紫の顔を覗き込んでくる。
「え? 元カレなの?」
そうなんです、とまんざらでもなさそうに彼は言った。
紫は、友人と彼に気づかれないようにため息をつく。
前に会ったのは、
2か月ほど前のハロウィンの日
。
(まさかあの場所で、元カレと再会するなんて)
面をつけていたせいで彼とは知らずに時を過ごして――以来、紫の心は乱れていた。もう忘れようと思った。けれどどうしても忘れることができない。木々の葉の落ちるのを見るたび、雲の流れるのを見るたび、折に触れ彼の顔が脳裏をちらつく日々が続いていた。
気分転換になるかもしれない。だから気が進まない中、友人からのクリスマスクルーズへの誘いに応じたのだけれど、まさかここで再会するなんて。
自分は客として。
彼は給仕スタッフとして。
クリスマスという日におなじ船に乗り合わせる偶然。
運命は残酷だと呪わずにはいられない。
「パーティーが終われば仕事はほぼ終わりなんだ。そのあとは自由だから」
会わないか、と彼は言った。
逡巡したが、友人が、まさか断るわけないよね、と圧をかけてぐいぐいと背中を押してくる。
……仕方ない。
「わかったわ」
紫はそう答えていた。彼は言った。
「じゃあ11時、ナイトプールで」
約束の時間。
紫は、プールサイドのデッキチェアで水着姿で横たわり、彼が来るのを待っていた。
夜半から雪の予報だと聞いていたが、まだ空には星が見えている。
素面じゃいられないと、カクテルを一杯、喉に流し込むと、彼が先ほどとは打って変わってラフな服装でやってきた。
「やあ」
「こんばんは」
「元気だった?」
「まあまあね。あなたは」
「うん、こっちもまあまあ、かな」
沈黙。
話はさっぱり弾まない。
忘れようと思っていたのだ。何を話していいかなんてわからない。
それは彼のほうも同じだったのだろう。彼は紫の隣のデッキチェアに軽く腰をかけるだけで次の言葉はなかなか出てこなかった。結局、紫の方から口を開く。
「こんなところで何してるの」
「バイト。臨時で結構いい金額貰えるみたいだったから」
「大学院は」
「冬休みだよ。年末年始はいくつかバイトするんだ。生活費を稼がないといけないからね」
「クリスマスなんだから彼女と過ごせばいいのに」
「そんな人いないさ」
「それ、冗談?」
「まさか。正々堂々、独り身だけど」
「……」
知らなかった。彼も独り身だったとは。
「君は?」
「女友だちとこんなところに来てるんだから察してよ」
「ああうん、そうだよね」
また沈黙。でも、今度の沈黙は、今までより少し色合いが違う。
「あ、――雪」
紫は空を見上げた。彼も同じように空を見上げた。彼は言った。
「クリスマスに同じ雪をみる、なんて、運命的な気がしない?」
紫はなんと答えていいか分からなかった。
◇
紫たちがナイトプールを去るのと入れ違いになるようにして、仕事を終えた蒼と詠美がやってきた。
「レンタル水着なのに可愛いの揃ってるね」
詠美は、パレオのついたジーンズ地のビキニ水着を身にまとっている。
「詠美ってば私と同じの選んで譲らないんだもん」
じゃんけん勝負で勝ったのは詠美。負けてやったと言えなくもないけれど。結局、蒼はべつな水着を選んで、ボーイッシュなブルー系のストライプのビキニにTシャツを羽織る恰好にした。
大きい浮き輪も借りて、はしゃぐというより、ぷかぷかとプールに浮かぶ蒼と詠美。
「はーっ、仕事終わりのプールは最高」
「癒されるわ」
なんて、ふたりのんびり過ごしていたら、男性二人組にナンパされた。
「君たち可愛いね」
「暇ならいっしょに付き合わない?」
蒼は薄目で彼らを見遣り、丁重にお断り。
「悪いけど、私たち既に売約済みだし浮気の趣味ないのでお引き取りを」
ちぇっと残念そうに去っていく男たちを見ながら、詠美は蒼に感心して言った。
「男を追い払うの上手いね。ちょっとカッコよかった」
「まあね。そのへんもゲーセンで鍛えてますから」
少女たちは笑いあう。のんびりする時間は、まだもうすこし、ある。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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