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青い桜の謎を追え!
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≪青桜の導き1≫
「御札があったら拾おうと、神社に寄ってはみたんだが」
「じゃあ一足遅かったんだね。僕達が貰ったので全部だったみたい」
旅鴉 月詠
達は店での買い出しの後に山を登り、やがて神社の御札を持つ
桜庭 円
と合流することができた。
「しかし常葉。急いでいたとはいえ、この事態で何の対策もなしに飛び出すのは少し危険だぞ」
「はい…すみません……」
常葉 治
は、教室で見かけてから勢いで追いかけてきた
御剣 刀
本人に注意を受け、恐縮する。
「まぁ、防ぐための道具を複数用意しておいて正解だったよ」
刀は軍手やビニール傘等の他に、透明なビニール袋に小さい空気穴をたくさん空けた物をいくつか用意していた。それを刀は、未対策だった治に渡したのである。
『よかった』
その甲斐あって、ここまで青い花弁には触れずに来れた。
小山内 海
は微笑みながら、その文字を記した。
「刀君のお陰です」
治も微笑みを返した時、それまで彼等の頭を覆っていたビニール袋を、円が取り去った。
「けど僕が来たからにはもう大丈夫!」
「桜庭。油断は禁物じゃないだろうか」
「刀君は心配性だな」
片手に奪ったビニール、片手に御札をひらつかせて無邪気に笑う円。
するとその時、強めの風が吹いた。それに乗って、青い花弁が舞っている。
「あ、刀君に花弁が! 危ないっ」
きゅっと目を閉じ、咄嗟に刀をかばう治。
「常葉!」
肌に青い花びらが接触してしまったらしい。力が抜け、彼に寄りかかるように崩れる治の身体を、刀が支える。
「刀君が無事で、良かったです……」
「すまない常葉! 油断した……」
「はぁっ……なんだかお花見したくなって来ちゃいました……」
刀の腕の中、治はトロンとした目と上気した頬でお花見への熱を零し始めた。
「わぁお、なんか色っぽいね。刀君が襲っちゃう前に御札で戻してあげなきゃ」
「俺はそんなことしない」
刀をからかいながら治に早速御札を貼ろうとする円を、月詠が制した。
「待って……このまま泳がせておけば、青い桜に辿り着くのではないか?」
するとやがて月詠の予測通り、治は自分から立ち上がり、どこか一箇所を目指して迷いなく歩き始めたのである。
「本当だね。でも、いいのかな?」
彼等の装備を取り去ってしまった自責の気持ちもあるのか、円は苦笑する。
すると海は紙にさらさらと文字を書き、先を歩む治の前に回った。
『あおいさくら へ あんない してくれる?』
その言葉を見た治は、にっこりと微笑む。
「はい。こちらでございます……」
人々を癒すその笑顔と立ち居振る舞いは、普段務める料亭旅館【薫風常葉】の若女将そのものとなっていた。
≪青桜の導き2≫
「二人とも貧血だったんじゃねーの? 仕方ねーな。あたしの自作栄養ドリンクを飲ませてやろう」
倒れた二人に対して
緋王 輝夜
がそう言うと、「もうやめてあげてー!」という声も上がったが、一度スイッチの入った彼女には通じなかった。
不幸中の幸いにも彼女のろっこん『奇跡の薬』が発動し、二人はかろうじて復活した。
しかもなんと一度花びらに感染した
大田原 いいな
は正気に戻っていたのである。
「急に花見がしたくなったと思ったら、桜ではなくお花畑が見えおった」
「お花畑。俺も見たわ」
同じく気付け薬の犠牲になった
十条寺 達磨
も、若干上の空で答えた。
「それ、だいぶ危なかったんじゃないかな…」
「お、恐ろしや」
逆巻 天野
と
屋敷野 梢
は、彼等の体験談を聞いて引きつり気味の笑みを作る。
輝夜の薬品騒ぎが収束した頃、
御巫 時子
は木の枝に止まった小鳥を発見した。
小走りで近くに寄り、心を落ち着けて、願う。ろっこん『鳥の囀り』を使い、話しかける。
――鳥さん。青い桜をご存知ではないですか…?
その小鳥は、陽気に答えてくれた。枝から時子の肩に移り、そして、時折青い花びらがやってくる風上を示すのだった。
≪迷子のあおい≫
「う……どうしよう、迷っちゃった……のかなあ」
単独でののこ達を追ったあおいだったが。立ち並ぶ木々に阻まれて一行の影をすっかり見失ってしまった。
心細くトボトボと歩いていると、微かに水の流れる音を聞く。
「……川、かな?」
なんとか雑木林の迷路を抜け、川に辿り着いたあおいが目にしたのは、一人で静かに川釣りにいそしむ婦人だった。
「あ、あの。この辺りで寝子高生を見ませんでしたか? たぶん皆、ちょっと変な格好をしてるんですけど……」
勇気を絞ってあおいが尋ねると、婦人は少しだけ顔をこちらに向ける。しかし目深の帽子でその表情は窺えない。
だがやがて白い手袋に包まれた手が、一つの方向を示す。
「あっち…? ありがとうございますっ!」
婦人の正体。それは、防護服の化学作業員の姿から再度、ろっこんで『トレッキングを楽しむUV対策ばっちりのセレブの奥様』に変身した
亜魚隈 猯利
であったのだが、誰にも気付かれはしていない。
あおいが駆けてゆくのを視界の隅で見届けると、彼はまたゆっくりと、釣竿に意識を戻した。
≪青桜の導き3≫
「え、七夜さんとはぐれたって? そりゃ大変だ。こっち探してみようぜ!」
「奈良橋さん、そっち崖になってるよ! さっきから危ない道ばっかり選んでー。勇猛果敢すぎるよー!」
「あはは! 普堂さんだって来た道引き返したり同じ所ぐるぐる回ったり、尻尾をなくした猫かってのー」
「そんなことないよ、私はしっかりしてるよ~」
今朝に触れた青い桜の影響か、
奈良橋 博美
と
普堂 しおり
はどこか締まらない会話で談笑している。
一方ののこと言えば、つい先ほど小休憩を挟んだ隙に、春の日が当たる草むらで眠ってしまったらしい。現在は仕方なく桐島先生が背負っているのだった。
そんな感染者達と合流できた
綾辻 綾花
と
八神 修
、
森 蓮
だったが、結局その道中であおいを見つけることができなかった。
「七夜、いったい何処へ……!」
「うぅっ…どうしましょう……」
修は歯を食いしばり、綾花も心配のあまり涙目になりながらただ祈る。
そんな中、しおりが蓮に向かって握った両手を突き出した。
「森君、森君、手を出して。いいものあげる」
「はい? なんでしょうか」
人から物を受け取る時は手袋を外す。そういった作法が身に付いている蓮は、何の疑いもなしに素手を差し出す。
すると開かれたしおりの両手から、くす玉のようにそれが流れ出した。彼女が道中で拾い集めた、淡い青色の、桜の花びらであった。
そこでようやくハッとした蓮だったが、もう時は既に遅し。
「綺麗でしょ?」
「たし、かに、美しいです……が、油断、しました。あぁ、お花見、お花見……」
急激に湧く煩悩にふらつき、頭を抱える蓮。
「こりゃいいや。森君も花見モードになったぞ! ……ん? 誰だそこにいるのは」
悪戯っ気な少年のように笑う博美は、木陰に隠れた気配に気付く。花見気分に囚われながらも、武術家の感覚は残っているようだ。
「見つかったか」
小さく溜息を吐いたのは、
神木 煉
だった。木陰から大人しく姿を現したかと思うと、彼は博美に向かって地面を蹴る。
「悪いな」
「甘いぜッ!」
突如繰り出された煉の突きを、博美は洗練された型でパシッと受け止める。
「……うん?」
博美は眉をしかめた。煉の拳と、博美の掌の間に、一枚の紙が挟まれているのである。
すると、それまで博美の頭を支配していた花見への衝動が、みるみるうちに抜けていった。
「あ、あれ? 俺……??」
「よし。効果は本物らしいな」
煉は開いた片目で、神社で手に入れた御札を見る。そしてこれを使えば感染者を元に戻せることを、確かに証明した。
「それ、なになに? お花見に使うの? あぅ」
博美とは一変して警戒なく寄ってくるしおりの額に、煉は御札をぺち、と貼ってやる。
「みんな、やっと会えたあー」
すると煉に続いて、あおいが一同の姿を発見し駆け寄ってきた。
「七夜っ!」
「あおいちゃん!」
修に迎えられ、綾花に抱き締められるあおい。
「綾花ちゃん、みんな、心配かけてごめんね…」
あおいに抱き締め返された後、綾花は目尻に浮かんだ涙を拭いながら抱擁を解き、あおいの肩に手を乗せた。
「もう、ダメじゃないですか。でももし、またこんな事があったら……その時は私も連れていってくださいね。調べる時も遊ぶ時も一緒です!」
「うん!」
笑顔で頷いたあおいは、隣で胸を撫で下ろしていた修に向き直る。
「修君もありがとうね。このレインコートと傘があったお陰で、花びらに触らなくて済んだよ」
レインコートの裾をドレスのように指でつまみ、広げるあおいの仕草を見て、先程、蛇那伊に言われた『お姫様』という言葉を思い出した修は、僅かに紅潮した顔を隠すように背ける。
「そ、そうか……それなら、よかった」
正気に戻った博美としおりは、また花びらに触れて再発せぬようにと煉から御札を受け取った。
「桐島先生も治してあげる?」
「待て……この先生は、今戻すとうるさそうだ」
「あぁ、うん。確かにな。いつでも戻せるんなら、もう少しこのままにしとこうぜ?」
しおりを制した煉の意見に、博美は大いに納得する。
「こちらを見ながら何をコソコソしている? さぁ皆、休憩はもういいか。花見の会場はもうすぐだぞ」
学校の授業を放棄して山の奥地に居るという状況に、本来の桐島先生であればどれほど驚愕するだろう。
「じゃあ、森君に!」
しおりは先程、自らが感染させてしまった彼へ向いた。
「森君ごめんね! すぐにこの御札――え?」
「青い桜……何か……」
しおりが貼ろうとした御札を、何か呟いている蓮本人の手が、拒む。
「人々を花見に誘う……自然の……桜の声が……聞こえます」
頭に巻いていたタオルを解き、自然に全てを委ねるような彼の表情はまるで、悟りを啓いた高僧のようだった。
その不可侵のオーラに踏み込める者はおらず、一行は、しっかりと歩を進める蓮の後に続いてみることにした。
もう珍しくはない、風に混ざる青色の桜。
「花びらが多くなってくると木が近いって事ですよね……」
そう囁いた綾花だけでなく、誰もがその予感を確信付けていくのだった。
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イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月05日
参加申し込みの期限
2013年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月12日 11時00分
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