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青い桜の謎を追え!
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≪青桜、発見≫
山の中。広がる平地に、青い花を湛える大きな桜の木が一本。
既に感染した者達がわいわいとレジャーシートを広げたり、あらかじめ花見を想定して用意してきた飲食物を出し始めている。
そして後から、正気を保った者達も続々と追い付いた。
「なんて素敵な桜ちゃん。でもあなたを桜と同定させてねっ☆」
椿 美咲紀
は隅から隅まで調査や撮影をしようと、木へ近付く。
「調べるまでもないわ。こんな迷惑な桜は斧で切り倒すの」
小型ロボットに持たせておいた斧を掴む
宇多野・ユニ・アヴァロン
。
「えーっ! そんなのだめっ! めっ!」
「じゃあ、油まいて火をつける? 大惨事になるからそれはなるべく最終手段にしたかったのだけど…そこまで言うなら仕方ないわね」
「めーっ! めーっ!」
どこか楽しそうなユニを必死で引き止める美咲紀。
その状況を傍観していた
旅鴉 月詠
は、追い付いてきた
七夜 あおい
の傍でぽつりと言う。
「もしくはあおい。引っこ抜いて」
「えぇ!? ていうかみんな発想が物騒だよお!」
突然振られ、あおいのツインテールが跳ねる。
そんな彼女達のやりとりをすり抜け、梢が一直線に木へ向かった。
「まーまー皆さん! ここはとりあえず御札を木に貼り付けて効果をみましょー」
ぱしっ。
「っ!?」
見た目に変化は無かった。しかし、花びらに感染していた者達が一斉に、動きを止めたのである。
「……む。ここはいったい」
「あ、桐島先生?」
「なんだ? 私はいつの間にジャージを……あと背中にいるのは誰だ?」
「花びらの効果が消えた……!」
そこまでは良かったものの、正気を取り戻した桐島先生にこの状況を説明するために、周囲の生徒は苦戦を強いられるのだった。
「何か誰かのろっこんなんでしょーか。桜が「もれいび」になってる可能性。この御札も、神魂を抑えるよーな?」
梢は御札越しに幹に触れ、頭上に広がる見事な開花桜を見上げる。
『くすん…くすん……』
「え?」
すると、梢の耳に小さな嗚咽が届く。幹の裏から。
梢が裏に回ってみるとそこには、幹を背にうずくまって泣いている少年がいた。
服は学ラン。自分達と同じ高校生だろうか。
「あ、あなたはいったい、誰ですかー?」
***
泣いていた生徒の話を聞いた一行は、しばらく声も出ぬほどに驚愕していた。
「ゆ」
「ゆ…ゆ…」
「幽霊ーーー!?」
『アハハ、そうなんだよね』
片手を後頭部に回して苦笑する姿は、生身の人間と言われても頷けるほど活き活きとしていた。
両足も地に付いている。声に僅かな異質感があるが、死人とは思えないほど表情は朗らか。そのせいもあってか、普段は幽霊の類が苦手な者達も、それほどの恐怖は感じずにいられた。
『僕も一応、寝子島高校の生徒なんだけど……あれから50年も経ってるんだね――』
現在の年号を聞いた生徒の霊は、自分の生きた年号を引いてから、悲くなる程に鮮明な追憶を語り始める。
『僕、お花見が大好きだったんだ。
いろんな人と、いろんな場所でお花見をしたくて。
素敵な桜を見つけるために、いつも自分で九夜山中を探しまわってた。
ここよりもっと高い所まで登って、崖から落ちて、この桜を見つけたんだけど……』
生徒の霊はそこで、自分の片足に目を落とした。制服のズボンの裾が無残な形に破れている。
足に怪我を負い、山奥で誰にも発見されることなく、帰らぬ人となったのだろう。
『この前――あっちの方で、寝子島高校の皆がトレッキングやってたでしょ?
他にも、特に今年は登って来る人達が特に多いみたいなんだ。
それで、生きてる皆の楽しい音を聞いてたら……つい昔を、思い出しちゃって』
穏やかに笑みを浮かべていた生徒の目に、再び涙が滲む。
その雫が桜の木の根に落ちる度、頭上の枝がざわめくようだった。
「それで他人を洗脳しちまう力を身に付けたってのか。はた迷惑な奴だなー! 人の役に立つあたしを見習えってんだぜ!」
緋王 輝夜
はそう言って豪快に笑ったが、先程披露された彼女の気付け薬のにおいを思い出した者達は、無意識に鼻の辺りを覆った。
『ごめんね……悪い事をする気は無かったんだ! ただ、この桜の木が……僕の話をたくさん聞いてくれて』
「えぇと、えぇと……つまり、あなたの強い願いが、桜の木に不思議な力を宿らせたってこと?」
普堂 しおり
は己の空想を膨らませてそう解釈し、生徒の霊に尋ねてみる。
『そう……いうことに、なるのかな』
生徒の霊もあまり自覚が無さそうだが、しおりの説を肯定した。
「俺も、悪い気はしていなかったよ」
御剣 刀
が、気弱になり始めていた霊の前に歩み出て、大きな桜の木を見上げる。
『え……?』
「確かに洗脳は迷惑だ。だが俺達は、青い桜や、あんたみたいな訳有りの奴の望みを叶えるために、会いに来た」
「しっかりと、聞かせてくれますか? あなたの願いを」
刀や治の言葉を聞いた生徒の霊は、心の中で腫れ上がっていた思いを、涙と共に溢れさせた。
『もう一度――たくさんの人と、お花見がしたい』
「お易い御用だ。仲間も喜んで協力する…俺達に任せろ」
普段から乏しい刀の表情が、僅かに緩む。
『でも、いいの……? 他の人達は切り倒したり引っこ抜いたりへし折ったりしに来たんじゃ…』
「私は~ぁ、もともとお花見をするつもりで来たですー!」
不破 ふわり
がぴょんと飛び跳ねたかと思うと、また自由にチャンチャカ、チャンチャカと踊り始める。
そして近くの仲間と共に、ジュースやお茶を飲んで、お弁当やお菓子を食べて、はしゃいで、笑って。
そんなふわりの周囲を見渡しても、レジャーシートはたたまれるどころか次々と増えていった。
「見ろ、皆乗り気だ。逆に、今すぐ帰ってくれなんて言ったら、それこそ切り倒されるかもしれないぞ?」
すると生徒の霊は、今までとは違う涙をいっぱい溜めながら、顔をくしゃくしゃにして頷いた。
***
「興が醒めてしまったわ。好きになさい」
ずっと寂しがっていた彼の気持ちに、心のどこかで微かに共感を覚えた
宇多野・ユニ・アヴァロン
は斧を降ろし、髪を片手で払いながらそっぽを向いた。
歩みながらろっこん『Roll Out』で帰路用のロボットを召喚するため指を鳴らそうとした時、
奈良橋 博美
に声をかけられる。
「宇多野さん、どこ行くんだ?」
「あたしは先に戻るわ。暇なお花見なんてしたくもないし」
「んー、まぁ無理にとは言わないが。せっかくなんだから少しは楽しもうぜ!」
「ちょ、ちょっと!?」
博美に捕まるユニ達の少し離れた所で、
普堂 しおり
は春風の心地良さを堪能していた。
「青空に溶け込みそうな青い桜。風に乗った花びらが吸い込まれていくみたい」
空を見上げて、微笑んで呟く。
「もう、季節が変わるんだね…」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月05日
参加申し込みの期限
2013年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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