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青い桜の謎を追え!
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≪落神神社≫
――青い桜の感染者は、神社の御札を貼ると正気に戻る――
ののこからのメールが発端となり、そんな話が伝わっていった。
「青い桜とは珍しいな。だが、いくら花見だからって騒ぎすぎだろう」
「花の青色色素といえばアントシアニンですが、あんな効果はありませんねー。やっぱ突然変異株と考えるより、神魂が影響してると考えるのが妥当かなー?」
御札の情報を聞いた
神木 煉
と
屋敷野 梢
は、まず落神神社を目指し歩んでいた。
風に舞う花びら対策にと、生物部の長袖作業着上下、実験用手袋、マスク・保護メガネ、帽子をかぶって極力露出を下げた梢の装備。それを見て、共に進む
桜庭 円
が声をかける。
「それにしても君、随分と厳重に着込んで来たね」
「御札ゲットしちゃえば意味なくない?」
それさえあれば正気を保てるという朗報を入手した
最上 るるか
は、既に危機感を捨ててしまっている様子。
円はジャージとレインコートで露出をカバーしているが、るるかや煉に至ってはこれといった対策は無く、普段通りであった。
「備えあればなんとやらです。自然を甘く見ちゃいけませんよー。あ、言ってる傍からほら!」
1枚の青い花びらが宙を滑り、煉の方に向かう。
「っと」
それを彼はしなやかな動作で避けた。すると円は、一瞬目を見張る。
「いい動きするね、君」
「ん。まぁ、それなりには鍛えてるんでな」
「しかしまた飛ぶと危ないですね。袋に入れて縛っておきましょー。生物部の観察用、あとはサンプルとして化学部に持ってってあげまーす」
手袋をしている梢は躊躇なく花びらを拾い、ビニール袋に入れる。
その小さな青色の実物を初めて見た円は、腕を組んだ。
「青い桜で皆大騒ぎ。だけどあの、桐島先生もはっちゃけるって凄く楽しくて粋なのかも?」
「だよねー! あー、堅物メガネな先生をからかい倒したい!」
「授業も大事だが、せっかくだしこの春最後のお花見を楽しんでも罰は当たらないだろう。あの青い桜に触れた奴らは、少々騒がし過ぎて見るに堪えんが」
るるかと煉の言葉を聞きながら、円は頷く。
「でも僕は、悪いものじゃない気がする。一人で咲いて散って行くのも寂しくて。もしくは、桜の最後の酒宴にご招待?」
すると梢も、少し控えめに呟き始めた。
「理系らしからぬ事を言うと、神魂の影響で桜に自我みたいなのが芽生えたとか…山の遅咲きだから見てもらえず、寂しいから、今回のような事が起こった…なんちゃって!」
最後はおどけてみせる梢。
次々と起こる怪現象や、それに挑む仲間達。円の胸に湧く冒険心が、彼女に笑みを零させた。
この島は面白い、と。
やがて4人は石段を登り、小さな神社に辿り着く。前回のトレッキングで一部の生徒が周辺を掃除していたものの、眠りに就いているような寂れた空気は拭われていない。
「やっぱり誰もいないな」
煉は、こういう雑音の無い場所は嫌いじゃないと思いながら社へと近付く。
「神主さんがいたら、メロメロにさせてお札を大量ゲットできるのになぁ!」
るるかが腰に手を当て、ケータイに収めて来た猫の写真を眺める。
「神主さんいるんですかねーここ。完全放置って感じしますけどー」
「僕は御札の他にも、桜に捧げられるような祝詞があるなら探してみたいな。神棚とか、天井裏とか床下が怪しそう?」
そうして円が社へ踏み込もうとした、その時。
「お待ちください!」
透き通る声が、それを制した。一同が振り返るとそこには、傘を差した巫女装束の少女が一人。
纏う神秘性の中にあどけなさが残る彼女は、同学年の
御鏡 聖
だった。
「軽はずみに御社へ入ってはいけませんよ」
「あ、ダメだった?」
聖に忠告され、ちろりと舌を出す円。そして煉は首を傾げ、開いた片目を細めた。
「……お前、この神社の巫女か?」
「いいえ、普段は寝子島神社で修行をさせてもらっています」
「じゃあなぜこっちにー、あ、さては御鏡さんも御札目当てですねー!」
梢がピシッと指差すと、聖はこくんと頷いた。
「巫女として、神様にお願いをしに参りました」
そう言うと、社へと近付いていく。
「御札の力で正気を失った人を治すことが出来るなんて、凄いですね。きっとこの神社は、神様の御力が届きやすい何かがあるのでしょう」
今後もご縁があるようにと、五円玉を賽銭箱に入れてから、二礼、二拍手。彼女の手が鳴らした音は境内に響き、不思議と周囲が清らかな空気に満たされていく。
「ひじりん何かするのかな」
小声で耳打ちしてきたるるかに、煉は呟くように答えた。
「概ね、神と通ずるための儀式だろう」
一礼をした後に風呂敷包みを解き、用意してきた奉納物を準備する聖。
舞鈴を携え、清涼な音と共に腕を広げる。それに合わせて丁寧に捌かれる足は、巫女神楽を成す。
修行中の身だと当人は言うものの、一心に神へ舞を奉げてゆくその姿は、見る者を静観させた。
「わぁ……綺麗だね!」
小さな儀式が行われている最中、飛び込んで来たのは
野々 ののこ
の感嘆だった。神楽に集中していた一同はハッとしてののこに向く。
しかも彼女の手には、彼等が求めていた御札の束があるのだ。
「うわ、すっごい! ほんとに神様が来たよ!」
思わず口に手を当てて驚くるるか。
「え? どこどこー!?」
しかし、自分が神だという記憶も自覚も無いののこは、ただただ周りをキョロキョロするのだった。
それから彼等に頼まれたののこは、快く御札を分けてくれた。
「じゃ、目的は達成したので、私はこれでー!」
儀式を終えた巫女の隣で、御札をポーチに収めた梢は短い挨拶をしてその場を後にする。
(さぁ、先に行った生物部と合流しますかね)
去るのを装って近場の木陰に身を隠すと、梢はろっこん『胡蝶の夢』でひらひらと宙を飛んだ。
「おーい野々さーん! もっと山奥まで探しに行こうぜー!」
「こっちおいでー迷子になったらお花見できないよ~」
ここよりも高い所からののこを呼んだのは、
奈良橋 博美
と
普堂 しおり
。
「うん! いま行くよー!」
手を振り、嬉々として山道を登るののこ。その時、煉は気付く。
「……! 青い桜にやられた奴等だ!」
「桐島先生もみ~っけ!」
「早速チャンス到来か!」
はしゃぐるるかを追い越し、円と煉は御札を構え、ののこに続いて駆け出す。
そうして向かって来る彼等を見て、しおりが首を傾げた。
「あれ、鬼ごっこかな。花見には余興が付き物だよね、逃げろー♪」
「ほらほら、先生も鬼らしいぞ!」
「ぬ!? 何故私まで……!」
「はは、あっちのヤバそうな道がいいな。絶対追い付かれねぇ! あそこ通って行くぜー!」
「待て、怪我でもしたら花見に支障が出てしまう!」
「気にすんなって、花見したら怪我なんて吹っ飛ぶさ!」
青い桜の影響なのか、妙な理論で突っ走る博美に背中を押され、桐島先生も木々が一層生い茂る山の奥深くへと入り込んで行く。
まさか逃げるとは思っていなかった円と煉は、僅かの間呆気に取られた。
「ありゃー」
「ったく、面倒だな」
「あのヤバそうな道はやめといて、あたし達はもうちょっとマシな道探そ?」
るるかは御札の束を自分の豊満な胸に挟みながら、二人に提案する。
「いってらっしゃいませ」
自分の役目は終えたと判断した聖は彼等を見送ろうとしたが、るるかに手を引かれる。
「目的はお花見だよー! ひじりんも行こ!」
「えっ? あの、ちょっ?」
そして、そんな彼等の始終を、
テオドロス・バルツァ
は木の上から見下ろしていた。
≪山の麓≫
「花びらに触れないようにスカートの下はジャージで手袋と帽子で守れば完璧…?」
「実験用の手袋や保護メガネ、風邪のマスクを借りてきました。首や頭にタオルを巻くのも有効でしょう」
綾辻 綾花
と
森 蓮
は九夜山の麓で、
七夜 あおい
と共に桜を探す仲間を待っていた。
「蛇那伊君はまだかなあ? あと修君……私がこのレインコート使っちゃってるから、手間取ってたり……」
七夜 あおい
は少し心配そうに、彼が渡してくれたレインコートに目を落とす。
その時彼等は、ブロロロロ……という機械音が近付いて来ることに気付いた。何やら4本の足に車輪が付いた、全長4メートル程の鉄製ロボットが、人の歩く速度でこちらへ向かって来る。その隣には、化学防護服を着た作業員が一人。
「な、なんでしょうあれ…!?」
緑の自然風景に踏み込んで来る人工美の姿に、綾花はあおいと身を寄せ合って身を竦ませる。すると、彼等の前で立ち止まったロボットの胸部のハッチが開いた。
「あら、あんた達も桜を探しに?」
コックピットにいたのは、防護服に身を包んだ
宇多野・ユニ・アヴァロン
。頭部のプロテクターを脱ぐと、シルクのような黒髪が流れる。
そしてロボットの隣にいる作業員だが、それは
亜魚隈 猯利
がろっこん『空似』で変身した姿であった。
「なんと見事な、花弁対策……」
完璧なまでの周到さに、蓮が感嘆する。
「犠牲になった生徒は何人も見ているし、触れたくないわね。あんなに狂うなんてごめんよ…」
気品を宿した瞳を伏せると、ユニは表情を厳しくさせた。
「すまない! 遅くなった」
「え?」
ユニのロボットに気を取られていたあおいは、背後から声をかけてきた人物を見て驚いた。
「ひゃっ!? 誰!?」
化学部の白衣に実験用ゴーグルにマスク、そして毛糸の帽子という奇天烈な格好。
「俺だよ、俺、俺」
慌てて顔を覆う装備を外し自分を指差したのは、
八神 修
だった。
「オレオレ詐欺ブームは去ってますよ、八神さん」
「ア、アガサ部長……」
修の後ろからは、体操着に軍手とマスク、そして彼と同じ白衣を羽織った
アガサ・プレラチ
が太めの枝を杖にしてよろよろと歩いて来ていた。
「修君かぁ。びっくりしたあ」
あおいが胸を撫で下ろす。
それにしても、と修はアガサを見る。道の途中、息切れしていた彼女に手を貸しながらここまで来たらしい。
「部長……これからもっと道が険しくなりますよ。無理しない方がいいのではないですか?」
「ん」
既に体力の残量が無さそうに見えるが、アガサは気丈に答えた。
「青い薔薇ならぬ青い桜……化学者なら、誰でも興味を惹かれますよね?」
重そうな瞼の下で化学者魂を灯す彼女に、蓮は頷く。
「花びらに触れるだけで花見の衝動にかられるのは恐らくろっこんが関与していると思われますが、化学物質など他の原因も否定できません」
「私達人間が創り出した青い薔薇でさえ未だ薄紫程度が限界だというのに、自然はふとした拍子に簡単に引き離してくれます」
「あ、アガサ先輩……」
杖を使いながら自力で歩み始めたアガサだが、その危なっかしさに綾花がそわそわと見守る。
「良い事です。私達と自然は違います。私達は私達だけの歩調で進めば良いのです。一歩一歩、ゆっくりと……ん」
とさっ。
「あぁっ、部長が倒れた!」
杖と変わらないような細い肢体が崩れ慌てる一行の元に、更なる合流者が。
「お・ま・た・せ~っ」
5組の
尾鎌 蛇那伊
だった。しかし彼のいつもと変わらぬシャツ姿は、花びらを防ぐにはあまりにも軽装過ぎた。
「えっ……そんなに肌出してて大丈夫なの?」
「大丈夫♪ 肌に触れるといけないのなら、肌と花弁の間に防護膜を用意すればいいのよ。アタシはこの特別製オイルを顔を含めた全身に塗ってきたわ」
オイルボトルを片手にポーズを決める蛇那伊。美しく鍛えられた肉体が、つやつやと輝いている。
そんな有り合わせの物から専用防護服、挙句はロボットまで。様々な出で立ちで集まった高校生達は、一般から見ればさぞや奇怪なものだろう。
彼等が登山を開始しようとしたその時、ついに声がかかった。
「あの! わたくし週刊雑誌『寝子島タブレット』の記者なのですが、皆さん! いったい何故そんな格好を!?」
奇妙な格好の生徒達を見かけた記者が、インタビューを持ちかける。
(ど、どうしよう!)
突然の事態にあおいは、声を小さくして皆に助けを求めた。
(いずれ医者が患者を放置して花見に行くという危険も考えられます。対策方法は周知したほうがいいですし、ここは率直に答えましょう)
蓮が進み出て、一般に開示しても問題なさそうな事項を誠実に説明してゆく。
事実と意見が区別された公然な対処だったが、おとぎ話のような怪現象ゆえか、寝子タブ記者はいまいち要領を得ない様子で頷きながら、メモを取るのだった。
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イルミネート
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月05日
参加申し込みの期限
2013年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月12日 11時00分
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