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青い桜の謎を追え!
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≪1年5組≫
あおいの呼び掛けに応え、
八神 修
が静かに席を立った。
「俺も行こう」
「一緒に頑張りましょう、あおいちゃん!」
騒ぎを聞き付けた
綾辻 綾花
も彼女の傍に寄り、励みの言葉をかける。
そして、勇ましさを湛えた
尾鎌 蛇那伊
と
森 蓮
も賛同した。
「我等が学級委員のあおい様がご立腹よ。これは一肌脱がなければならないわ」
「あの桜の花弁は学校だけでなく、島全体に影響を与えている恐れがあります。早く解決するため、みなさんと協力しましょう」
率先した友人達の申し出に、心強さを得るあおい。
「みんな……! よぉし、早速行こう!」
「七夜、少し待て。これを」
教室の外へ駆け出すあおいを呼び止め、修はレインコートと傘を差し出した。
「……? 外、雨なんて降ってないけど……」
「花弁対策だよっ。……アレに触ってネジが飛んだら、まともに調査できないだろ」
すると綾花があおいの身を案じ、頷く。
「そうですね。このままの格好で行ったら、花びらが肌に触れてしまうかもしれません」
「あ、そっか……。でも、修君はどうするの?」
「俺は俺で何とかするから。良かったら使ってくれ」
すると蛇那伊が、その逞しい腕で修を小突く。
「ふふ、仏頂面だけど優しいとこあるのねぇ」
「素晴らしい思いやりの精神です」
「そ、そんなんじゃないがっ……」
蓮の真っ直ぐな感心を受け、僅かに赤らめた顔を背ける修。
「ありがと、修君!」
あおいはそう言うと、渡されたレインコートを羽織った。
「修さんのだと、あおいちゃんにはちょっと大きめですね。でも、かわいいです」
「そ、そうかな……えへへ」
綾花とあおいが微笑む横で、今回の事件を慎重に考える蓮。
「私達もまずは対策を練り、装備を整えた方が良いでしょう」
「そうね。準備ができたら、裏山の麓で落ち合いましょ!」
蛇那伊のウィンクを合図に、彼等は桜調査のため、動き出した。
≪理科実験室≫
「先生? 失礼します…」
一人の女子生徒が、実験室へやってきた。入口に背を向け分析用の器具を選定していた
五十嵐 尚輝
先生は、しばらく経ってから振り返り、返事をした。
「ん……? 何かご用ですか?」
以前から五十嵐先生のことが気になっていた
御巫 時子
は、会えたことが嬉しく、淑やかな笑みを浮かべる。
「担任の義弘先生を追って来たら5組に。…なんだか大変なことになっているようなので…」
「えぇ……原因と思わしきは、その青い花弁です」
五十嵐先生はシャーレに乗った桜の花弁を指差したが、時子は、彼のボサボサ頭に目を向けた。
「この事件について、先生の鳥さんは、何と言ってますか…?」
「……鳥? あぁ、窓辺によく来るんですけどね。今日はまだ」
「いえ、その……さっき先生の頭にいた…」
ガラピシャーン!
突如、実験室のドアが豪快な音を立てて開かれる。
「何やら一大事じゃな、五十嵐先生! 今からこの実験室は化学部が占拠するのじゃー!」
「じゃなくてっ、私達も花弁の分析を手伝います」
「化学部じゃないけど、私も混ぜてね!」
大田原 いいな
、
神野 美野梨
、
椿 美咲紀
が順に飛び込んで来た。三者共、その瞳に研究魂を灯している。
突然舞い込んだ賑やかな音と声に呆然とする時子をよそに、五十嵐先生はペースを崩すことなく返事をした。
「助かります。では、まずそこのピンセットと顕微鏡を……」
いつもの調子でぼそぼそ指示を出したのだが、勝手に動き始めていたいいな達を見ると、その口が止まる。
湯煎したエタノールのビーカーに、青い桜の花びらが既に投入されていた。
「ほれ、植物の色素を抜くのにはこうするのが常套手段じゃろ? 色が抜けた花びらと、青色色素が抽出されたえたのおる。これの何れに『お花見したいしたい成分』が含まれておるのかのぅ」
「桜って、バラ科サクラ属サクラ亜属で、大分類的には薔薇の仲間なのね。主な花色は紅~白。これら花色は、梅・桃・杏やアーモンドと同じカテゴリーのサクラ属からの共通事項で、つまり端的に言うと『青い桜などあり得ない』と言う事よ」
「とても、お詳しいんですね…」
蘊蓄を語る美咲紀に気圧されながらも、その植物愛と知識を褒める時子。
「え? これくらいは知ってて当然でしょ? だから五十嵐先生も『色素成分が違う』とこでもっと興奮して下さいよ」
片目を閉じ、立てた人差し指を小さく振る美咲紀。
「どうして異質の色素成分が入ってきたのかとか、追求すべき点は山盛りあるでしょー!?」
「えぇ」
五十嵐先生は美咲紀の熱意宿る言葉に頷きながら、透明になった花びらをピンセットで取り出す。
「花びらの色は抜けましたが、エタノールに青色は見えませんね。一枚だけではやはり足りないか」
「うぅぬ、だがまずは! 桜の色素と、花びら自体、どちらにお花見成分があるのか実験じゃ! ふっふっふ、どこぞの奴につけてやろうか」
被験体を探そうと、廊下を向いて笑ういいな。
「待って大田原さん。私が実験台になる」
「ほぉ! 神野殿、実にいい心意気じゃ! ではいくぞー!」
いいなは袖を捲った彼女の腕に、スポイトで花びらの抽出液を垂らした。
「どう? 神野さん。お花見したい?」
美咲紀は顔を覗き込むが、美野梨は首を傾げた後、横に振った。
「……よく、わからないわ」
「じゃあ、こっちの桜ちゃんの方?」
美咲紀がピンセットで透明な花びらをつまみ、彼女の頬にぴとぴとと当ててみる。
「んん……」
美野梨は少しくすぐったそうにしながらも、これといった変化は無いようだった。
「ふむ、効果が消えてしもうた訳か。面白いもんじゃのう」
「一つの結果だけではまだ何とも言えないわね。……五十嵐先生、他のサンプルはどこに?」
「残念ながら。その一つだけです」
穏やかな春に相応しい、静寂。
「ぬあぁーーーにいいぃぃぃーーーー!?」
いいなの大声に、時子が再び驚いて身を強張らせる。
「き、貴重なサンプルを……すみませんでした」
美野梨が謝るが、抽出液の入った小さなビーカーを手に取った五十嵐先生は、満更でもない様子だった。
「いえ、これはこれで」
「おぉぉ……先にサンプル集めに行ったアガサ部長が正しかったようじゃのう」
「今からでも遅くない。生物部の皆も動いてるはず……私達も行きましょう」
「行こう行こう! 学術的見地からも、この事件、逃す訳にはいかないわ! 待ってなさーい青桜ちゃん!」
白衣ばさぁ。伊達眼鏡ビシッ。科学者スタイルで意気込みを新たに、つぶらな瞳をキランと光らせる美咲紀。
「うむ! そしてそこの貴様!」
実験机の隅にいた時子に向き直り、びしりと指差すいいな。
「わ、私…?」
「貴様も手伝え!」
いいなの勢いに流されそうになりながらも、五十嵐先生のためになるならばと思い、時子はおずおずと頷いた。
「お願いします。一応、僕は皆さんが分離させたこれ解析をしてみますので」
たった一つとはつゆ知らず。うっかりサンプルを使ってしまった少女達は、新たなサンプル採取のために風上へと向かうのだった。
≪北校舎≫
実験室にそんな嵐が到来していた頃。
小山内 海
は、今回の類稀なる青い桜の木に想いを募らせていた。
――絵描きとしてこれはぜひともスケッチしたい、いや、しなきゃいけない
――絶対にたどり着くの
購買室へと歩む海の姿を、同じ芸術科の
旅鴉 月詠
が見つけた。その様子を見て彼女の目的を察し、声をかける。
「君も、青い桜を目指すのか」
一瞬だけ驚いて振り向いた海は、その質問に力強く頷いた。小動物のような仕草と真っ直ぐな絵描きの眼差しに、月詠は心なしか好感を覚える。
「画材は何を持って行くんだ?」
すると海は、鞄から平らなケースを取り出した。そして開かれた領域に虹色の橋を見た月詠は、穏やかに口元を緩める。
「色鉛筆か。いいわね」
そう言われた海も、にこりと笑った。声を持たない海だが、このどこか達観した雰囲気を持つ白い髪の彼女は、筆談を使わずともなんとなく自分の意思を理解してくれるように感じた。
「……そこの二人。購買室に行くのか?」
外見幼き同級生達に、
御剣 刀
の静かな声がかけられた。
「あぁ。桜を探しに行く前に買い出しでもしようと」
『はなびらをふせぐ ぐんてと ビニールがさ』
月詠と、筆を走らせた海が答えるが、刀は肩を竦めた。
「あそこは10時からやってることを忘れてないか? 俺も忘れてたよ」
言われて気付いて、二人は時計を見る。現在の時刻は1限目の最中だ。購買の営業開始まで、あと1時間近くもある。月詠は目を伏せて、軽く息を吐く。
「そうか。無駄足だったかな」
「いや。さっき購買室の前でここの作業員に会ったんだが、どうやら少し前に桐島先生達が九夜山の方へ行くのを見たらしい」
『じゃあ あおいさくらの き は そこに あるのかな?』
「あぁ。その可能性が高い」
刀は頷いて、緑茂る山の方を見ながら苦笑を漏らす。
「会いに行こうとすると迷ってしまう幻の桜といい、花盗人の狐といい、九夜山にある怪異に悪い印象はないんだよな」
こうしてスケッチブックに言葉を記す海や他の仲間達と、山で行動を共にしたことはまだ記憶に新しい。
「だから、今回の騒動も迷惑ではあるけれど、先に意図は別の所にあるんじゃないか? と思ってしまう」
それを確かめて、青い桜の望みをかなえたいから会いに行こう――刀はそう考えていた。
「それは同意できる。……しかし、他者に触れる事で発動する洗脳型能力か」
月詠も、少し冷えた風が吹いてくる九夜山に視線を向ける。
「私もスケッチをしたいのだが、このままでは落ち着いて描けないのでな」
「そうだな。ともあれ、花弁対策も必要だ。山へ登る前に、近くの店に寄って行こう」
刀の提案に乗り、海と月詠は校舎を後にした。
一方、担任の桐島先生が花見に行ってしまい、ホームルームも行われなかった1年2組の教室。
その窓辺に腰掛け、
最上 るるか
は上機嫌に両腕を伸ばした。
「お花見だお花見だー授業サボれるなんて最高ッ!」
その隣で、
常葉 治
は窓の外を見つめている。
「青い桜、気になりますね。桐島先生まで、あんな……」
「桐島先生ってちょっと変わり者だけどイケメンだよねえ。あたしもお花見行ってモーションかけちゃおっと」
腕を組んで形の良い胸を寄せてみるるるか。色気漂うその身体に憧れるような、治の眼差しに気づいたるるかは、悪戯っぽくにやりと笑む。
「治もー、可愛いんだからイイ人いたらアタックしてみなよ? 一人や二人、カンタンに落とせちゃうかもよ」
「お、落とす、だなんて……!」
軟派な表現に朱くなる頬を両手で包む治。あわあわと視線を彷徨わせていると、ふと窓辺に、校舎を出て行く
御剣 刀
達の後姿を見つけた。
「あれ? 刀君だ。刀君も調べにいくのかな? ついていってみましょうか……」
「あ。あたしも桐島先生追っかける前にコンビニ寄っとこーっと!」
教室を出て行く治と同時に、るるかも席を立つのだった。
≪神社への山道≫
寝子島学校の裏から、九夜山へと続く道。
「机にあった青い花びらを拾った途端、とっても花見をしたい気分にね…」
まるで酔っ払ったようにフワフワと話すのは、
普堂 しおり
。
「そうそう。俺も朝練に来て、青い桜を見た所までは覚えているんだ。その後は、花見に行きたいと急速に思ってしまって」
しおりに比べると正常に見えるが、
奈良橋 博美
もまた青い桜の感染者の一人だった。
「けどそんな時にちょうど、花見の特別授業があるなんてな。桐島先生も気が利くじゃないか」
博美が歯を見せて笑うと、しおりは先頭を歩む
桐島 義弘
先生を伺い見た。そして博美の小さな背に身を寄せながら、呟く。
「桐島先生って怖そうだから苦手だったけど、楽しくていい先生なんだね。良かったぁ」
「まあ、よくわかんないけど、花見行こうぜ」
「うんっ。青い桜でお花見したい! きっと楽しいよ~」
どこか少し惚けたような彼等と共にうきうきと歩んでいた
野々 ののこ
は、前方の道に散らばっている何かを発見した。
「なんだろうあれ!」
「む? どうした野々」
桐島先生を追い越して、多くある内の一つを拾う。何やら文字らしきものが印された長方形の紙だ。
「御札ですね。この先にある神社のでしょうか」
と、ののこが拾った御札を覗き込む一人の男子生徒。彼も花見衝動に駆られた仲間なのだが、その真面目そうな風格に、ののこは遊び心をくすぐられた。
手の中の物々しい紙と男子生徒の顔を交互に見つめ、そして。
「あくりょうたいさーん!」
「!?」
ぺちっ、と男子生徒の額に御札を付けた。驚いた生徒を見て子供のように笑うののこ。
一方御札を剥がして額を押さえていた男子生徒は、数秒の後に、ハッと我に帰った。
「……ッ! 僕はこんな所で何を……?」
「え? お花見行くんでしょ?」
「あぁっ! もう授業が始まってるじゃないか!」
腕時計を見た彼は、数刻前までのお花見気分など吹き飛んだ様子で、脱兎の如く来た道を引き返していく。
「忘れ物か? 注意力が足りんな」
その生徒を、桐島先生は溜息を吐いて見送った。
そして、お花見仲間が一人減ってしまったことを残念がるののこ。
「大勢でお花見した方が楽しいのに……あ、そうだ。あおいちゃん達も誘おう!」
ののこはさっと携帯電話を取り出すと、早速メールを打ち始めた。
『やっほー! ののこだよ!
今、桜を探して九夜山に来てるんだ!
けど、神社の近くで拾った御札で遊んでたら
なんか一人が急に「授業行かなきゃ!」って言いだして
その子帰っちゃったの。コレだって特別授業なのに!
さっきまではお花見気分でノリノリだったんだけどなぁ。
ねー、まだみんな学校にいるの?
みんなも九夜山においでよ!
一緒にお花見しよー!』
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月05日
参加申し込みの期限
2013年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!