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君と繋がる縁を紡いで
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クリスマスから幾日か過ぎた、12月の末。
まだ星空が輝いているような早朝に、
稲積 柚春
はロイヤルブルーのスポーツカーへと乗り込んだ。
車と言えば白や黒、またはせいぜいシルバーなんてモノトーンが選ばれがちな中で、これほど鮮やかな濃青色をした高級車に乗っているような柚春の知り合いは、少なくとも寝子島の中では
ウォルター・B
くらいだろう。
最初は緊張でもたついてしまったシートベルトも難なく締めて、彼の家にあるソファのごとく座り心地の良い助手席のシートに身体を預ける。
「寝ててもいいよ」
「ワットに運転させておいて、僕だけのんびり眠れるわけないでしょ」
これから2人で羽田空港に向かい、出雲へと発つ。もちろん学校行事などではなく、2人きりでの旅行……なのは、間違いないのだけれど。こうして早い出発となってしまったのは、この旅行が日帰りなためだ。
部活2つと委員会の顧問をし、それから受験生の担任を受け持つ彼の忙しさを考えれば、断られなかっただけでもありがたい。……そうは思っても、やっぱり柚春はどこか残念な気持ちを拭いきれずにいた。
(泊まりでも良かったのになぁ)
もしかしたら、忙しいのではなく大人としての諸事情が理由だろうか。
既に何度となく隣り合って眠ったことがある2人なのだから、今さらだよと言いたい気持ちはあるけれど、それはあくまで
学校行事
か
突発的な有事
のとき。お互いに『そう』意識して床につくことは元より、気を許して眠ることなんて……まあ、
なかったこともない
のだが。
(泊まりってなると、そういうのとは違うよね)
ついこの間まで、彼にとっての柚春はただの子供であり生徒だった。彼がいくら悪戯めいた笑みを浮かべて接近をしても、明確に下心を持って触れてこなかったのは、そのためだろう。遊びの恋愛しかしてこなかったと言う割りに、そういう部分は紳士というか生真面目というか、大人だなぁと思わざるを得ない。
(でも……今は)
2人には守らなければならない境界線がある、ということは柚春も理解しているし、だからこそ今の関係であることに納得もしている。それでも、まだ子供で生徒なのは変わりない今、ウォルターは応えられる精一杯を尽くして答えてくれた。
そんな中での、旅行。間違いなく彼にとって『特別な存在』となれたからこそ叶ったのだと期待してしまう。
ふふりと笑みを浮かべる柚春の右耳には、彼の瞳と同じ色の
ロンドンブルートパーズ風ピアス
が輝いている。そしてウォルターの左耳には、柚春の瞳と同じ色の
ラピスラズリ風のピアス
が小さく、でも確かに輝いていて。思えば、ハーフバースデイを迎える頃には、こうして互いの色を交換していたのだから不思議だ。
「僕じゃなくて、窓の外を見たら?」
彼が少し照れくさそうだったことには気付かない振りをして、言われるままに外を見る。ようやっと白み始めた空は、ゆっくりと濃紺が溶かされていくようにグラデーションを描き始めていた。
「わぁ……! 日の出、見られるかな」
この旅行は、決して楽しいばかりの気持ちで計画された物ではない。
少なくとも柚春にとって、ウォルターとの縁を強めたい気持ちはあれど、1番に願いたいのはその縁ではないし、祈ることに不安があるから誘ったのだ。
まだその理由を、彼にきちんと話せてはいないけれど。島根の地を踏むまでにはちゃんと説明しようと心に決めて、2人は空港までのドライブを楽しく過ごした。
飛行機が無事に離陸したことを伝えるアナウンスがかかる。
フライトは1時間と少し。映画をエンドロールまで見るには少々足りないが、朝早かったことを考えると仮眠をするには丁度良いだろうか。
シートベルトを外したウォルターは、まず柚春の様子を窺った。
「ブランケットでも貰おうか?」
「大丈夫だよ、そんなに冷えないし」
ボディバッグをぎゅっと抱きしめる柚春の笑みは、どこかぎこちなく見えた。いつもなら意気揚々と、空の旅をする
вор
の写真でも撮っていそうなものなのに、彼は透明窓のついたバッグの中で座らされたまま。
この旅行に行きたいと言ったときも、柚春は少し思い詰めていた様子だった。ずっと気がかりだったのに、まだ事の詳細を彼女から聞くことも訊ねることも出来ずにいるウォルターには、こうして見守るしか術が無い。
(縁結び、ねぇ)
縁と言っても様々だ。
男女の縁を筆頭に、良い友人や職場の仲間に恵まれるようにという人間関係の縁。それから、志望校や就職先といった取り巻く環境に対する縁。もし柚春が受験生であったなら、真っ先に思い至った縁だろう。
けれど彼女は2年生で、心配するには少々早い。もちろん学校で揉めているなんて話も耳に入ってこない。
ならば、彼女はどんな縁を願うのだろう。
(恋愛絡みじゃない縁とは言ってたけど)
だからこそ、なのだろうか。
良縁は人を豊かにするし、悪いことではないはずなのに、ウォルターは少しだけ落ち着かなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月28日
参加申し込みの期限
2023年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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