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君と繋がる縁を紡いで
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ゆるりと神迎の道や神門通りを巡って、勢溜の二の鳥居へ。ここから先は、いよいよ出雲大社の境内だ。
幅広い意味で縁を結び、看護の神様もお鎮まりになっているというこの地は、柚春にとっては申し分ないくらいのパワースポットだけれども。
「そういえば、ワットはどんな縁を願うの?」
心に余裕ができたのか、柚春はふとそんな疑問を口にした。
別にウォルターにまで少年のことを願ってほしいとは思っていない。ただ1人だと足が竦んで、こうして参拝すら叶わないかもしれないと思ったから誘ったのだ。
「しっかり考えてはないんだよねぇ」
良縁であれば他者の縁を願っても良い、とはいえ「生徒たちの進路に良縁を」では、あまりにざっくばらんとしている気がするし、人数も多い。かといって、自分は今の職場に満足しているし、友人関係も特にトラブルがあるわけでもない。となると――。
ちらり。
何の気なしに柚春と目を合わせると、期待していたのか顔を真っ赤にして大きく首を横に振った。
「そ、そりゃあ代わりにお願いしてほしいけど、ちゃんとワットのお願い事にしてね!」
「大丈夫だよ。……もう、誰かの代わりになんて生きないから」
拝殿が間近に見えてきて、参拝のためにそっと手を離す。逸れる心配があるほどの人混みではないが、ウォルターは彼女を守るような距離に立ったまま、緑深き神域の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
二礼四拍手一礼。ひとつひとつの所作を丁寧に、柚春は心を込めて行う。
(……僕の友達を良縁で結んでください。ドナーとも、腕の良い医者とも縁が繋がれば……)
彼が生きてさえいてくれるならと、願うことはできなかった。それと引き換えに閉じてしまう縁があるのだとして、隣で祈っているウォルターとの縁を捨てることなど選べるわけがない。
あれもこれもと願うのは欲張りだ。それでも、どちらも捨てられなくてここにいる。
(彼が、僕を忘れてしまってもいいから)
もう連絡だって取れない。転院先もわからないし、会えることはないのだろう。だったらせめて、楽しく過ごしたあの日々を覚えていてほしいとは思う。……それも、叶わない願いならしがみつきはしない。
口約束に意味なんて無いのだと知っている。「いつまでも友達だよ」と言ったって、転校してしまえば不意のメッセージだって届かなくなる。「忘れないでね」と言ったって、新しい出逢いと生活に目まぐるしくて、思い出す暇だってないだろう。
忘れられるのは、自分が『居なかったこと』にされたようで嫌だ。それでも、柚春は覚えている。
(君のために祈ったことが形に残るわけじゃなくても……祈った事実は、消えないから)
1人で参拝したなら、いずれ不確かになっていく記憶に自信が無くなるかもしれない。でも、誰かと共有した思い出であれば、不安に駆られることはないし、自信を持って言える。
――確かに僕は、君と出逢った。
そう静かに祈る柚春の声が聞こえた気がして、透破は鞄の定位置から拝殿を眺めてみた。
このあとは御祈祷をお願いして、オヤシロとやらを巡っていくんだそうだ。なんとも弾んだ声が聞こえるが、特別楽しそうな場所でも無い。
(ここが、縁を繋いでくれるって?)
思っていたより地味だけど、柚春が言うくらいだから凄いのだろう。今ばかりは、表情にも返答にも困らない玩具の姿で良かったと心底思う。
「宝物殿って今日は開いてるかな。それからお祈りできなかった分、自分用のお守りは欲しいし……」
「寒い思いをして掬った砂も忘れずにね。素鵞社だっけ」
一段落を終えたという柚春からは、先ほどまでの緊張した様子を感じなかった。ここまで来たらなるようになれ! と思える強さもあるのだろうが、やっぱり隣にいる男が上手くやってくれているのも理由だろう。
(……あったよ、2人にも)
柚春とウォルターがこれからの縁で結ばれているならば、その過去に出逢った柚春と赤髪の少年との間にだって、確かに縁はあった。なんなら、2人を繋いでいたのは透破だったと言えるかもしれない。
(でもそれは、『コイビトとして』の縁じゃないんだよ……もちろんオレもね)
透破にとって生みの親であり親友であった少年とは、もう長く口を利いていない。寝子島に辿り着いてからと言うもの、彼との距離が離れてしまったためか、せいぜい気配を感じることで精一杯だ。
だけど透破は少年との約束を守り続ける。ヒトではない自分ができる全力を出して、見たい物があるから。
(柚春の笑顔、見せてやりたいよ。今さ、すっげぇ幸せそうだろう?)
もちろん、本当に幸せだと彼女が笑ったところで『忠犬』を辞めるわけにはいかないから、これからもウォルターには厳しい目が向くことは間違いない。
それでも、ただ吠え散らかし危険から守るだけの犬は三流なのだ。
幸せになれるよう2人を見守っていく――やっぱりそれは、空を飛んでまで願いに来なくても叶えることができたかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月28日
参加申し込みの期限
2023年09月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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