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ミラーボールな夜
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【おやすみなさい。】
体育館が就寝場所となりました。暖房がたかれてぬくぬくぽかぽか、寝袋も配られて防寒対策はバッチリです。
照明はすでに落とされて、早くも寝息が聞こえてきます。時おり届く話し声も控え目なささやき程度で、心地よい静寂があたりには満ちました。
「なんだか、新鮮です。こういうの」
寝袋にくるまった綾花も、ひそひそ声。お隣の寝袋、珪先生も小さく返しました。
「本当だね。なんというか……物語の中の出来事のような」
「ちょっと非現実感、ありますよね。星もまだきらきらしてますし」
体育館の小窓の向こうではまだ、七色模様が続いています。といって寝るのにまぶしすぎるほどではなく、プラネタリウムを眺めながら眠れると思えばこれがなかなか、趣き深いのでした。
「あの……珪先生?」
「なんだい?」
こそこそ、こっそり。
「手をつないで寝ても……いいですか? ほら、その。暗くてちょっと、不安なので……」
上目づかいでちらっ。
珪先生はすこうし、迷うようなそぶりを見せました。さすがに先生ですから、みんなが見ている中生徒と手をつないで眠るのははばかられるでしょうし、綾花もそこのところは理解できました。
とはいえ、ほんわり微笑。
「……こっそり、だよ」
きゅ、と手のひらにやわらかい感触。それだけで全身、頭からつま先までぽかぽかあたたまるかのよう。
「これでゆっくり眠れそうです。おやすみなさい、珪先生」
「うん。おやすみ、綾辻さん」
夢の中でも、先生に出会えたらいいな。願いながら、綾花は健やかな眠りに落ちていきました。
「ねえ、先生?」
ひっそりと。柚春はためらいがちに声をかけます。
「……ウォルターさん?」
すう、すうと静かな寝息が耳に届きました。先ほどまで弾むように会話をかわしていましたけれど、ウォルター先生のほうが先に寝入ってしまったようです。確かに今日も生徒たちのため、イベントのために校舎をあちこち歩き通しで、お疲れのようではありました……この先生は柚春が思う以上に、みんなの良い先生なのです。
それはそれとして。
「もっと近くに行っても……いい? よね?」
すすすすす。ぴたり。寝袋をくっつけます。
間近に整った鼻先があり、レモン色の前髪がさらりと流れ、吐息が柚春の唇をなぞりました。
「腕枕……しちゃおっかな」
起こさないようにそうっと、そうっと。眠っていても端正にすぎるウォルターに、柚春はほうっ、感嘆の息をつきました。
学校ではいつも、呼ばせてくれないけれど。
「おやすみ。ワット」
眠っている間くらいは、そう呼ばせて。みんなが起きてきて、いつもの先生へと戻ってしまうまで……それまでは。
柚春はゆっくりと、静かに深く。彼とふたりの世界を堪能しながら、夢の中。
小声のやりとりに、ののこはくすぐったそうに笑いました。
「くっふっふ。なんだかおかしくなってきちゃう。笑っちゃうよ」
「わかる。けどあんまり大きい声はダメだよ」
「うん。でも、静かにしなきゃ~って思ったらね、くふ、くふふふふ」
声を殺して、小さく肩を揺らすののこに、英二もつられて噴き出してしまいました。
星がきらきら。月がぱかぱか。異世界へ迷い込んだような不可思議の中で、みんなで寝袋にすっぽり収まり、並んで寝ているというシュール。それがののこにはどうにも、ツボのようでして。
「あはは、楽しいなぁ。寝るだけなのに、こんなに楽しいなんて思わなかった!」
いつだって飾らない、裏表のない満面の笑み。
それを間近で、特等席で眺めていられる幸せを、英二は噛みしめます。
……向こうで涙を呑んでいるであろう、パパさんには少々悪いような気もしますけれど。
「僕も……楽しいよ。すっごく」
野々さんといっしょにいると、なんて付け加えたいところ、ぐっと飲みこんで。
「ほんとほんと! くふふ~、英二くんといっしょにいると、楽しいことがいっぱいだね」
先に言われてしまいました。ほっぺた、ぼわっ! 赤くなってしまう英二です。
「これからもいーっぱい、楽しいこと、いっしょにしようよね!」
「う、うん。いっしょに……ね」
ね! 白い歯見せてにぱーっ、とご満悦。
彼女といっしょに、これからもずうっとずうっと、歩んでいけたなら。主張は激しくない英二にも、それはきっと、確かな願いであったことでしょう。
翌朝7時、起床時刻をもって、お泊り会は終了となりました。生徒たちも先生たちも、一般参加者たちも、ひともあやかしも揃って、ふわわわわっと大あくび。
「皆さん、今回は参加してくれてありがとう! 楽しんでもらえただろうか。楽しんでもらえていたら、僕ぁ嬉しいよ」
主催者のととお理事長が締めの挨拶を述べ……ておりますけれど、
「娘もきっと楽しんでくれたことと思う。うん、きっと楽しんでくれたはず。私がいなくても楽しんで……おおお、いつかパパともいっしょに星を見ておくれののこ~! 親子の語らいを存分に、おお~ののこ~~~!」
泣き濡れるパパン。ぽむぽむっと肩を叩いて慰めるおしかけ秘書、きなこの姿はふつうの人々には見えておりませんけれど、もれいびやあやかしたちははふうと呆れがちなため息をつき、当の娘さんはニガムシ噛み潰したお顔を浮かべたりしました。
なにはともあれ、お泊り会はこれにてお開き。映画鑑賞に始まり、みんなで食べた美味しい夕食に、不思議な星見会……皆さん、楽しめたでしょうか?
「次回のお泊り会をお楽しみに! その時こそパパと星を! ぜひに! きっと! の~のこ~~~!!」
おたけびとともに、解散!
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。お泊り会のリアクションをお届けいたします。
きらきらで素敵なイラストに、どんなシナリオがふさわしいだろうか? と考えて、ミラーボールが輝くダンスホールのような天体ショーが見られるお泊り会のお話になりました。というわけでタイトルも『ミラーボールな夜』。
ディスコほどではないにしろ、ちょっと死語? かと思いきや、今でもあるんですね、ミラーボール。それもずっと進化してて、鏡で反射するだけじゃなくて自分で光ったり、色やパターンを変えられたりもするそうな。
墨谷はあまりそういうものがぎらぎらする空間とかイベントに行ったことはありませんけれど、盛り上がるんだろうなー。
寝子高を舞台に、そんな虹色ぴかぴかな星が輝く夜のお話でした。
お楽しみいただけておりましたら幸いです。
ところでひとつ訂正をば。
上映される予定の映画は『ゴアラVSワング』でしたけれど、諸事情により『ゴアラVSゴング』に変更となっております。
ご了承くださいませ!
それでは、今回もご参加いただきましてありがとうございました。
また次回のシナリオでもお目にかかれますよう、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月15日
参加申し込みの期限
2023年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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