this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
6月の★ハッピーバースデイ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
●すれ違いの2人●
【シーサイドタウン:とあるカフェ】
彼、
八十八旗 信彦
は悩んでいた。
「最近、ちーちゃんの様子がおかしい。
顔を合わせて話をしてくれないし、寧ろ俺を避けているような……
あっ、そこの脚の綺麗なウェイトレスのおねーさん!
お仕事終わったら俺といっしょに、大人の時間を過ごさないかいっ?(キメ顔ッ☆)」
……うん、ハタから見ればとても悩んでいるようには見えないが、彼なりにこれでも真剣なのだ。八十八旗信彦、晴れて彼女ができても、やってることはまぁ、相変わらずである。
「あら、ウフフ坊や……そんなこと言ってていいのかしら?
今度あの彼女さんが来たら、私から言いつけちゃうわよ?」
ところが、奇跡的な確率でその色っぽいウェイトレスさんが、邪険にすることもなく会話に応じてくれた。ただし、言っていることがちょっと気に掛かる。
「へっ? 彼女……さん?」
前述したように確かにこの八十八旗信彦、先月
大切な恋人ができた。
だが、ハテしかし、彼女をこの店に連れて来たことがあっただろうか?
「ほら、先週来店した時も、一緒だったじゃない。
髪が長くて日本人形みたいな、あの彼女さん……」
「あはっ、そっかそっか、ちーちゃんのことか!」
疑問が氷解して、ぽんと手を叩く八十八旗。彼がちーちゃんと呼ぶ友達、
上穗木 千鶴
となら確かに先週、この店に来たっけ。
「あはは、ちーちゃんなら彼女じゃないから、大丈夫だよっ」
「あら、そうなんだ?」
首を傾げるウェイトレスさん。
「でも、ずいぶんと親しそうに見えたけど」
「いや、寧ろ最近は何だか、避けられているような気がするぐらいさ!
俺、何かちーちゃんを怒らせるような事をしたのかな?」
話の流れでコレ幸いと、見知らぬウェイトレスさんに相談を始めちゃう八十八旗だ。
「先週だって、わざわざ呼び出されて来たのに、ちーちゃんったら用件も言わずに帰っちゃうんだぜ?
『信彦くん、付き合ってほしい』
ってそれだけ言われたってさ、映画なのか買い物に付き合えばいいのか、分からないよねぇ?
返事をする前にちーちゃん、走ってどっかに行っちゃうし……」
首をひねりまくる八十八旗を前に、絶句するしかないウェイトレスさんだ。
「まあ、何で機嫌を損ねちゃったのか、ここで悩んでても仕方ないし、
本人に訊いてみるのが一番だよねっ。
おっと、噂をすれば……おーい、ちーちゃぁん!」
カウベルを鳴らしてカフェに入ってきた千鶴に、ぶんぶん手を振る八十八旗……。
ここまでが、八十八旗信彦視点の話だ。
【シーサイドタウン:とあるカフェ】
彼がこちらに向ける笑顔を見るだけでもう、何だか
身体が熱くなってドキドキする。
(あっ……おしゃれしてきてよかった。やっぱりこれ、デートなんだ)
浮かれて転ばないように、そして今度は逃げ出さないように。音が消えたような気がする店内を、ゆっくり彼に向かって歩く彼女、
上穗木 千鶴
。
「ちーちゃん、こっちこっち!(キラキラ)」
窓際の席でぶんぶん手を振っている
八十八旗 信彦
、その側に立っているウェイトレスなんて、千鶴視点からはただの背景だ。八十八旗の周囲には、
キラッキラしたエフェクトすら見える
ような気がする、千鶴である。
(信彦くんの顔を見るのも、ずいぶん久し振りな気がするよ)
それもそのはず、学校で彼を見かけても顔を合わせないように、ずっと自分の方から避けていたからだ。
先週のあの告白以来、ずっと。
「信彦くん、付き合ってほしい」
そう、告白だ。八十八旗をこのカフェに呼び出し、なけなしの勇気を振り絞って伝えた、あの告白。
でも、その一言を伝えるのが、千鶴には精一杯で。
彼の返事も聞かずに逃げ出したあの時以来、怖くて顔を合わせづらくなってしまったのだった。
(でも、今日は信彦くんの方から連絡をくれたんだよ……
6月30日、そう、ぼくの誕生日に!
これって、デートってことだよね!)
「やあちーちゃん久し振り、ささっ、座って座って!
ややっ、今日はずいぶんオシャレしてきたんだね! 見違えるようなレディっぷりだよ!」
「うっ、うん……(そわそわ)」
(デート以上のことだって、期待して……い、いいんだろうね?)
どきどき。
「ちーちゃん、俺の何が悪かったのかは分からないけど、
とにかく俺が悪かった! ほら、この通りさ! ゴメン!!」
ところが席に付くなり、
八十八旗 信彦
がテーブルに頭を擦り付けて謝りだしたところから、いきなり雲行きが怪しくなった。
「悪かった……って、えっ? えっ?」
「だってちーちゃん、最近俺と目も合わせてくれないじゃないか!
ほら、今だってそうさ!」
「いや、だってこれはその……」
上穗木 千鶴
、ドキドキのあまり汗までかいているのが恥ずかしくって、目を合わせられないだけである。
「でもいい加減、何が悪かったのか教えてくれたっていいだろう!?
誕生日の前に下着を贈った
のがマズかったのかな?
それとも、
入れ替わり事件の時のアレ
が原因かな?
はたまた、……」
「って、まだ謝ることがあるのかい、きみはっ?」
訊かれてもいない己の罪状を、べらべらと懺悔し始める八十八旗をその場に正座させ、さっきまでの恥ずかしさはどこへやら。いつものように小言を言い始める千鶴だ。
「まったくもう、きみって奴は、いつも、いつも、いつも!」
「ああっ、心当たりがあまりにも! あまりにも多過ぎて、
俺にはどれを謝ればいいのか、分からないんだよ!
先週からいったい、何をそんなに怒っているのさっ!」
「えっ? ぼくが……怒って……?」
ここに至って、ようやく千鶴も気付く。自分たちの会話が、さっきからまるで噛み合っていないことに。いや、もしかしたら、あの告白そのものが、伝わっていない……?
「あのっ……だね、信彦くん(もにょもにょ)
その……先週の返事、まだ聞いてなかったからさ。
今ここで、聞かせてもらっても……いい、かな?」
「へっ? ああ、付き合って、ってアレのことかい? だってちーちゃん、
何に付き合えばいいのか分からないんだから、それじゃ返事のしようがないじゃないか!
どこに行きたいのかを、まず言ってくれよ!」
(やっぱり、通じて……なかったんだ)
押し寄せる徒労感。全てが自分のぬか喜び、空回りだったことに気付かされる、恥ずかしさと悲しさ。
「えええっ!? ち、ちーちゃん、いったいどうしちゃたんだいっ!?」
瑠璃色の瞳からぽろぽろと流れ落ちる涙に、
「だから言いたい事があるならハッキリ言ってくれってば!
どんなこと(謗り)でも(甘んじて)受け入れる覚悟だから!」
仰天して八十八旗が駆け寄った──その時だった。
「ウフフ、お待たせ〜。やっと仕事が終わったわ〜」
「「えっ??」」
突然の声に2人が振り向けば、そこに見知らぬ女性が1人……?
「ああっ、君はさっきの脚の綺麗なおねーさん!?」
いや、私服に着替えているのですぐには分からなかったが、さきほど八十八旗がナンパしていた、あのウェイトレスさんだ。
「さあ、私をどこに連れてってくれるのかしら? 楽しみだわ〜(ウキウキ)」
「いや、そのあの、見ての通りちょっと今取り込んでて(しどろもどろ)」
「あら、これからいっしょに大人の時間を過ごそうってお誘い、
あれは冗談だったのかしら。ひどいわ、ひどいわ(じわ……)」
「信彦くん……(ゆらあ)」
ハッと八十八旗が振り向けば、そこには凶悪な顔付きに一変した、上穗木千鶴の姿が!
「へっ?」
「きみは……きみって人は、こんな時にまで、ぼくの前で! 見損なったよ!」
くるりと踵を返してその場を走り去ろうとする、千鶴の手を慌てて八十八旗が掴む。
「いやちーちゃん、だから何をそんなに怒ってるのか、教えてくれったら!
それじゃこないだと同じだよ? 俺のナンパなんていつものことだし、いったい……」
そう、八十八旗のナンパなんて、いつものことなのに。
それが耐えられなくなったのは──
(信彦くん、ぼくは……)
その答えを素早く彼の耳に囁くと、千鶴は八十八旗の手を振り払うようにして、その場を走り去った。ハッと我に返った八十八旗が慌てて後を追いかけるが、店を出た時にはもう、彼女の姿は見えない。
「って。ち、ちーちゃん……?」
そして、ぽかんと立ちつくす八十八旗の耳許でくり返されるのは、千鶴が残した最後の囁き。
「ぼくは君のことが好きになっちゃったみたい……」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
6月の★ハッピーバースデイ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月14日
参加申し込みの期限
2013年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!