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▼ベガと信彦 ~お姫様と王子様~
少し時間を撒き戻す。
瑠璃条 ベガ
は
八十八旗 信彦
に、誘われてデートを楽しんでいた。
シーサイドアウトレットの南に位置する、大観覧車から大パノラマの海を眺めていたら、突然世界がモノクロームに変わり果てた。
「彦にゃん……! 何か、急に回りの色がなくなっちゃったよ?」
普段は明るいベガが狼狽するが、信彦は組んだ脚もそのままに余裕の笑みを見せた。
「ああ。君の存在が眩しくて、世界が色褪せて見えてしまうよ!」
「……もう、彦にゃんってば」
赤くなって俯くベガ。
「どうやら周りの人達も、空気を読んで二人きりにしてくれたみたいだね」
信彦に歯の浮くような台詞を囁かれていると、ベガも何だかそうなんじゃないかという気になってしまう。
ずっとつかず離れずの、微妙な関係を保ち続けてきた、ベガと信彦。
だが先日、ネコノメ企画の
イベント
でカップル参加し、リア充撲滅を高らかに詠う連中の追撃を逃れ、二人は見事
最後まで残った
のだ。
しかもただ逃げていただけじゃない。
信彦はパートナーのベガを完璧にエスコートし、楽しいデートまでプロデュースしてみせた。
こうして眼下を見下ろしていると、その時の舞い上がる気持ちを思い出して。
嬉しくて、楽しくて。ベガはうっとりと信彦を見つめた。
別に今までだって、ベガは孤児院育ちの自分を不幸だと考えた事は無い。
皆は優しいし、毎日は楽しい。
でも、今だけは確かに、世界が自分に微笑みかけて。
優しい魔法をかけようと、腕を伸ばしているのではないかという予感がする。
はにかむベガの頬を撫で、信彦は先に地上に着いた大観覧車のゴンドラを降り、ベガに手を差し出す。
「この様子じゃ、ショッピングや景色を楽しむのは難しそうだし。
ベガちー、そろそろお腹すいたよね? たまには食い倒れデートと洒落込もうか」
「うん!」
一も二もなく頷くと、ベガは信彦と手を重ねた。
真新しい店が立ち並ぶ、シーサイドアウトレットのフードコートの厨房。
人がいない、つまり料理を作ってくれる店員さんもいなかったわけで……。
「おっと、セルフサービスか」
「台所借りて、勝手に作っちゃお。そういうのもきっと楽しいよ☆ 彦にゃん、何が食べたい?」
ベガがてきぱきと、冷蔵庫と調理器具の所在を確認しながら問う。
「美しいシェフの気まぐれで。
ああそれと、テーブルの花代わりに、どんな薔薇もかすんで見える、君の笑顔を」
薔薇を一輪こちらに向けて、気取ってみせる信彦。
ベガも慣れたもので、笑顔で応える。
白黒で分かりにくい食材の状態は、鼻を近づけて一つ一つ匂いや、感触で確かめる。
「彦にゃん、お待ちどー様☆」
しばらくして、並んだ料理は勝手が分からない厨房を使ったにしては、ベガの自信作だった。
綺麗に盛り付けた皿からは、食欲をそそる香りが漂っている。
(良かった。こんな高価な食材使った事なくて、ちょっと緊張しちゃったけど)
とはいえ、彼はお金持ち。
立派な家に住んで、食事も専用のスタッフが作ってくれているに違いない。
聞こえるんじゃないかと不安になるほど、高鳴る鼓動を抑えて、ベガは聞く。
「ど、どう、美味しい? 彦にゃん」
いつになく真剣な眼差しでベガを見つめていた信彦は、はっと我に変える。
「あ、ああ。勿論さ、ベガちー!」
「? うん、良かった……たくさん食べてね?」
どうしたんだろう?
ベガは小首を傾げる。
なんだか、さっきから彦にゃんの様子、変。
食事を終え、二人はシーサイドタウン駅まで足を伸ばす。
誰が描いたか大きな絵も、モノクロームの街の夕闇にそっと抱かれて、息を潜めて二人を見守る。
手を繋いで、駅前のスクランブル交叉点の中央まで渡った時。
信彦が急に立ち止まり、二人の手がするりと離れた。
「ベガちー」
信彦が、名を呼んだ。
何事かと振り返った少女に、彼は一言一言を、確かめるように告げる。
「俺は女の子が大好きだし、それはこれからも変わらないと思う。
ベガちーを不安にさせてしまうかもしれない。だけど、信じてほしい。
俺は、君を一番大切に想っているんだよ」
突然の告白に、ベガは睫に縁取られた、大きな目を見開く。
耳の中で、鼓動が騒ぐ。
「俺の……」
世界を白モノクロームに閉じ込めた魔法が。
静かに解けていく。
「俺の彼女になってください!」
道行く人が、雑踏が色鮮やかに蘇る。
乗用車のヘッドライトが、交叉点のど真ん中で立ちつくす二人を照らしている。
気がつけば。横断歩道の脇に立っている、キャスケットの小柄な女の子も、扇情的なスタイルの黒肌の女性も、キュロットスカートの少女も、見た事のある学友達も、会社帰りのサラリーマンも……皆、二人に注目していた。
とある王子様に求愛された、幸せな少女のシンデレラストーリーの結末は、勿論。
「私もひこにゃんが、大好きだよっ☆」
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月14日
参加申し込みの期限
2013年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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