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スベるんです!
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【歩きますか? 舞いますか? それとも……】
「どうして道が凍っているんですの……? ここだけ冬とかおかしいですわ?」
裏路地から一本、キャットロードは突き抜けるように凍っていた。氷の道は更に遠くへ続いているようだ。
たまたま徒歩での買い物に来ていた
天満 七星
は、その光景を目を大きくして眺めていた。
買い物をしたい店はキャットロードに即している。その為には氷の道を踏む必要がある。
普段からおっとりゆっくりと歩く七星には、うっかり転ぶような事もない。
ただ、この季節の氷は非常に珍しいのか一足、一足、踏む度に不思議な充足感が伝わってきた。
口許にほんのり微笑を浮かべて、氷の道をゆっくり歩く。
しばらく氷の感覚を楽しんでいた七星だったが、ふと、不思議に思い見えない氷の先端と思わしき先へ目を向けた。
「この氷はどちらから伸びているのでしょう……?輸送中に何かこぼしたのかしら」
……だったら、そちらの方へ歩いてみよう。そちらの方がまだ踏まれていない新しい氷が──もとい、氷の原因に近づいているという事だから──そんな事を思いながら歩き続ける。
キュッ、シャリ…シャリ……
「何かが通った後なのでしょうか……氷が僅かに砕けた音にも、また風情があって良いですわね」
僅かな微笑を緩やかな笑みに変えて、あても無く幸せそうにさ迷う七星。
──しかし、そこに旋風が巻き起こった!
「きゃーっ! 助けてーーーっ!!」
一人の女の子が、氷で滑りきりきり舞いになりながら七星に向かって突っ込んできた!
「きゃあっ!」
とっさの出来事で七星は見事に巻き込まれ、一緒くたに倒れこむ。
七星は若干目を回しながらも直ぐに立ち上がったが、ぶつかって来た女の子の方はしゃがみ込んだまま楽しそうに笑っている。
「あはは、転んじゃったよ~っ。でも、楽しいーっ!
──あれ、大変っ。僕以外の人が転んじゃったら楽しくないかも。大丈夫~?」
「あ、はい。私は大丈夫ですけれども……
そちらの方は大丈夫ですの? 氷の上はとても危険ですから、急ぐならまっすぐ垂直に足を下ろすのがいいですわよ」
手を差し伸べる七星を借りて立ち上がる少女。
「あははっ。ありがとうね! でも、みんな、もっともっと氷の道を楽しめばいいのになぁ。だって初夏で屋外のスケートなんて次いつあるか分からないし」
明るさが氷に反射しそうな程、こけようが何しようが笑顔が眩しい少女の
榊原 巡
。
今も立ち上がってはわざとスケートの要領で滑りこけては楽しそうにしている。
「あはは♪ 同じように転んでいる人もいる~。
そうだっ!これはスケートの神様の思し召しっ!
よ~しっ、神様が喜ぶくらいに滑り続けるからね!
一緒に滑ろうよ~! 楽しいよ~!」
七星の手を巡が軽く引く。
「い、いえ。私は歩くのが楽しくて──」
七星が目を泳がせてふと、傍らを見れば、
「うぉおおおお!! 俺は『スベらねぇ! むしろスベる!』 爺ちゃんの家訓、無駄にしねぇぜ!」
──と、叫びながら
握 利平
が、氷の上で片足を畳む要領でスライディングを披露していた。
……恐らく利平に残された格言は『ギャグ的に』はというものであったかと予想されたのだが、彼にはこれを機に、何を間違えたのか『サッカー選手が芝をスベるみたいに、格好良く!』として認識されていた。
立て続けに湧き上がる混乱とは別に、七星は頭が冷静に現実を分析している自分を実感してしまいながら。
しかし、そんな七星の目の前で、彼は前面からの氷上ヘッドスライディングをかまし、胸と腹筋を鍛え上げた証として、弾ける笑顔と広げた両手で更なるポイント(通行人の目)をゲット!!
自分には関係ない事なのだ、そう思いたかった。しかし……ただ、一つ問題があるとすれば。さっきから距離感などのそれを踏まえて、そんな思いを抱えた七星までもが駄々洩れに注目を浴びていること位で。
「あははっ! おかしい! もっとやろうよ~っ!」
「おおっ、もしかして俺って観客ついた!? 爺ちゃん俺ついにファンがついたぞー!」
「……………」
冷徹な人ならば容赦なく冷静な突っ込みを入れていた事だろう。しかし、七星にそれは適わなかった。彼女はこの光景を前にしても尚優しすぎたのだ。
早くその場を離れたいと思いつつも、上手くその場を自然に去るタイミングが見出せない。
そかし、少しでも、と僅かに後ずさりながら、フリーダムな二人に距離を取ろうとしたところで。
一人静かに黙々と、氷について色々と何かを試している知り合いの少女、
旅鴉 月詠
を見つけた──
「旅鴉様!」
藁をも掴む気持ちで叫ぶ。
「ああ、天満。見ていた。大変だな」
どうやら一連の騒ぎに知り合いが巻き込まれているのに実害はなさそうだと放置していたらしい。
「た、助け……」
半分涙目で助けを請おうとした瞬間。
──その肩に、巡の手が触れた。
「お友達かなっ? 一緒に滑ろうー! 楽しいよー!!」
「ひぃっ!」
「ふむ。移動手段としては必要になるかも知れないな。滑ろう」
「旅鴉様っ!?」
こうして、見事なまでに七星の希望は潰えたのであった……
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月05日
参加申し込みの期限
2013年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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