「ペンギンが脱走した!?」
寝子島マリンパラダイスの館内で、一際大きな声が響いた。
報告をした従業員の話によると、どうやらペンギンが一羽、水族館から逃げ出してしまったとのこと。
「でも、ペンギンの速度なんて知れているだろう? いなくなったのはいつだ?」
館長が尋ねると、従業員は困った顔で答える。
「それが、朝僕が来た時にはもういなくなっていて……」
ということは、おそらく夜の間に脱走したのだろう。
館長は、大慌てで従業員たちに発見・保護するよう指示をする。
が、通常の業務もあるため捜索に多くの人員を避けないのも事実だ。
「困ったぞ……仕方ない、捜索願を出すしかないか」
言って、館長は関係各所に連絡し、さらにねこったー、公式サイト、館内入り口それぞれに捜索願の情報を公開したのだった。
【うちのペン太郎を見つけてください!
ペン太郎:オス 4歳 トサカペンギン
キュートな頭の、とさかが特徴的です】
館長はまるで我が子を捜すかのように、必死に張り紙をする中で……ふと、気がついた。
「ん……?」
「なんで、こんなところに氷が張ってあるんだ……?」
そう、マリンパラダイスから一本の氷の道が、伸びていたのだ。
その一方、マリンパラダイスからそう遠くないキャットロード(地図I-9付近)では。
「わっ!」
「何ここっ!? つるつるじゃない!」
なぜか突然、道路に薄い氷の膜ができていた。
当然、通行人は次々とその氷の餌食になってしまう。
見ると、氷の道はキャットロード全体に伸びてしまっているようだ。
そればかりか、寝子島街道、シーサイドタウン駅を越えて続いている。
方向的には、マリンパラダイスのある方角である。
「なんでこんな時期に、道が凍ってるんだ……?」
当たり前の疑問を持つ人々。
しかし、中には心当たりがある者たちもいるようで。
──もしかして、誰かのろっこんなのでは?
はたして、このつるつるになってしまった道は元通りになるのだろうか?
そして、逃げたペンギンの行方は?
初めまして、こんにちは。冬眠と申します。
今回の本筋のミッションは、水族館から逃げたペンギン捜し、
そしてキャットロードの氷騒ぎを解決していただくことになります。
もちろん、真面目に事件に取り組むも良し、
氷の道で遊ぶも良しとなっております。
是非、フリーダムにお楽しみ下さい。
※今回はナイトアクアリウムに行こうに登場した、
瞬間移動するペンギンさんとは別物となりますのでご注意下さい。
それでは、どうぞお気軽にご参加ください。
リアクションでお会い出来ます事を楽しみにしております。