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トンビがくるりと目を抜いた
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◆ 別の流れへ
突然消えた大トンビ。
いつでも女の子を大トンビから庇えるように身構えていた
尾鎌 蛇那伊
は、五感を研ぎ澄ませてトンビの行方を探った。
この消失が吉なのか凶なのか。
それは消失を引き起こしたのが誰の意思なのかにかかっている。
(あそこだわ)
蛇那伊の澄ました耳が、羽音を捉えた。と同時に、小さな叫び声も。
音の発信源は――屋台の後ろ。
大トンビはもちろん、消え失せた訳ではなかった。
そのとき何が起きていたのかといえば――。
「させんでー!」
北美浜 薫子
は大トンビを睨む勢いで視界に入れた。
幸い、薫子がいるのは屋台の裏手。人目にはつきにくい。
「トンビ【お取り寄せ】じゃー!」
念をこらした次の瞬間。
「……っ」
目の前に現れた茶色い翼に顔をばさりと打ち擦られ、薫子は息を呑み目を閉じた。
が、そうしながらも手にしていたバッグを思いっきり振り回して大トンビを攻撃する。
トンビに直接当たることはなかったが、ぶんぶんと襲い来るバッグから逃れるため、大トンビは慌てて空へと舞い上がった。
子供のいる方へ戻るのか、と薫子が大トンビの行方をみあげると。
大トンビは小さく輪を描いたあと……たこ焼きの屋台へと向かう。
そこにいるのは、新しくもらったたこ焼きを手にして子供に持ってゆこうとしている母親だ。
「まずいのじゃ!」
薫子は屋台へと駆け出した。
その頃。
トンビたちにつつかれながらも耐えていた
山田 勘三郎
にも限界が訪れようとしていた。
「は……腹へった……」
嘴太鴉に変身している間は急速に腹が減る。そしてその腹具合は勘三郎に迫っているタイムリミットを知らせるものでもあった。
このままの状態で変身が解けるのはあまりにも拙い。
トンビたちを振り切ろうと、勘三郎は力を失いつつある翼を励まして飛行した。
が……。
「ぎゃあぁぁぁ……」
今が好機と見たトンビたちに攻撃されて、勘三郎は鴉とも人ともつかない叫びを挙げて海に落下してゆくのだった……。
そして鴉を排除し終えたトンビたちは――次なる標的へと矛先を変えた。
日暮 ねむる
はたこ焼きの皿を持って走っていたが、フェイスマスクからの視界が茶色に埋め尽くされた。
「あっ……」
足を止めたそのときにはトンビは去り、たこ焼きはすべてなくなっていた。
自由になった手でねむるはペイント銃を構え、トンビを撃つ。
弾は当たらなかったが、トンビたちは一旦高く上昇してねむるの攻撃を避けた。
女の子は泣くのを忘れて息を呑んだ。
トンビの群れが弧を描いて一斉に向かってくる。
動きを見れば、トンビたちが狙っているのが砂地に落ちたたこ焼きなのが分かるけれど、女の子にはそんな冷静な判断は出来なかった。
逃げようとして逆に、トンビたちが向かっているたこ焼きが落ちている方へと踏み込んでしまう。
通常、トンビは持っている食べ物を奪っていこうとはするけれど、人を積極的に傷つけようとはしない。人を避け、さっと食べ物をさらってゆく。
けれどいつもそんな風に上手く行くとは限らない。避け損ねてぶつかったり、嘴や爪が当たって傷を負わせることもある。
ましてや相手が無闇に動き回っては、トンビとて回避しにくい。
「あっ……」
小さな靴が砂にとられて、女の子はつんのめる。
そのまま、落ちているたこ焼きの上に転ぶ……寸前。
女の子は逞しい腕に抱き留められた。
「ちょっとの間じっとしててちょうだいね」
静かな声と共に、すっぽりとその腕に抱き込まれる。
飛んでくるトンビたちは怖かったけれど、包み護られている安心感に、女の子は目と口をぎゅっと閉じた。
お構いなしに飛ぶトンビが蛇那伊にぶつかる。
翼に打たれ、爪か嘴か定かでない硬く鋭いものに傷つけられても、蛇那伊は動かなかった。自分が動揺すればそれは腕の中の女の子に伝わってしまう。
筋肉を引き締めて、蛇那伊は耐えた。
「おっちゃん、たこ焼きあるだけ全部じゃ! 釣りはとっとき!」
薫子は屋台に1万円札を叩きつけると、ストックしてあるたこ焼きをすべて買い取った。
それを思いっきり砂浜にばらまく。
「トンビ共、こっちじゃ! ほれ、たこ焼き食い放題じゃー!」
派手にぶちまけられたたこ焼きにつられて、トンビたちが集まってくる。
大トンビもその様子が気になるのか僅かにそちらに引かれたが、すぐに元の進路に戻る。
音もなく降下して、たこ焼きを持ったまま娘の方へと向かう――そう、まるで時間が巻き戻る前に女の子がたこ焼きを持って走っていったように浜辺を行く――母親の目を狙う。
女の子が悲劇にみまわれるのは防げた。
けれどそれは相手をかえて襲いかかる。
娘だけを見て小走りに急いでいた母親は、衝撃に弾かれて後ろに倒れ込んだ。
取り落としたたこ焼きが、地面に転がっているたこ焼きとまざる。
「ぁ……」
母親は砂に両手をついた状態で呆然と……自分とぶつかった
御剣 刀
を見上げた。
普通なら間に合うはずもないタイミング。
けれど刀にはろっこんがあった。
加速して母親と大トンビの間に割り込んだのだ。
拳を大トンビへと突き入れ、刀は問う。
「お前はらっかみか?」
こちらの言うことを大トンビが理解したなら何か反応を見せるかと思ったのだが、特にそれらしい反応はない。
伝わっていないのか、無視されているのか、大トンビは不意に現れた刀の拳に殴られ、ただ慌てた様子で離脱を図っただけだ。
その後も大トンビは様子を窺うように母親の頭上を飛んだが、
「させないのだ!」
駆けつけた
後木 真央
が母親に近づけまいとして、ぶんぶんとジャージを振り回して邪魔をし続けると、これは無理だと諦めたのだろう。行きがけの駄賃のように落ちていたたこ焼きを1つ拾い、大トンビはすっと風に乗って去っていったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月01日
参加申し込みの期限
2013年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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