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トンビがくるりと目を抜いた
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◆ 時の逆流
突如挙がった子供の悲鳴に、周囲の人は凍り付いた。
トンビにたこ焼きを奪われたことに対する泣き声では無い。
喉が張り裂けんばかりの苦痛と恐怖の叫びだ。
「子供が……!」
それまであくびを連発しながら歩いていた
日暮 ねむる
だったが、眠気は瞬時に吹っ飛んだ。
子供が目を押さえた手から血が伝い落ちている。
そして、すいと飛び去る大きなトンビ。
目をやられたのか?
別のトンビが子供の近くに舞い降りてどきりとしたが、こちらのトンビが興味あるのはたこ焼きだけらしい。
とにかく怪我を確かめて、それより救急車が先か、そんなことを考えつつねむるは走った。
――が。
世界が色を無くし、逆流する。
「何だぁ?」
周囲の変事に
山田 勘三郎
はすっとんきょうな声をあげた。
巻き戻りに要した時間はほんのわずか。
世界の色が戻ったと思ったら、トンビに襲われた子供を助けに向かっていたはずの勘三郎も、走り出す前の位置までいつの間にか戻っている。
何が何だか分からない。
目の前では、泣き叫んでいた子供がにこにこと、たこ焼きを受け取っている。
同様に逆流に巻き込まれた
風雲児 轟
は、周囲に素速く目を走らせる。
「さっきと同じ状況になってるな」
再び女の子に目を戻そうとして、轟は何か引っかかりを感じた。
誰かが倒れているのが視界の端に映ったのだ。
(おかしいな……)
変事の前にはその辺りに倒れている人はいなかったはず。
さっきと同じ、なのに同じでない人がいる。
それに、倒れている無防備な女性を放っておく訳にもいかないしと轟はそちらへ急いだ。
「お母さん、たこやきたべたいー」
「今食べたら晩ご飯食べられなくなるでしょ」
「ごはんもたべるから、たこやきー!」
これはデジャビュなのだろうか。
再び流れ出した同じ繰り返しの時間に、
尾鎌 蛇那伊
が戸惑ったのはわずかな時間。
「ほんとにちゃんと晩ご飯食べるのよ」
子供にねだられて母親がたこ焼きを買う頃には、蛇那伊はそちらに向かって歩き出していた。
なるぺく不自然にならぬよう、普段通りの速度を保つ。焦っては砂に足を取られるし、大トンビを刺激してしまうかもしれない。
足取りは浜辺の散歩のように、けれど五感は研ぎ澄ませ。
悲劇の起こるその場所へと、蛇那伊は足を進めた。
御剣 刀
が
桜庭 円
へと目をやると、円もまた同じように刀を見ていて視線があった。
何が起きているのかはっきり分からないが、何かが起きていることは間違いない。
――そっちは頼んだよ
アイコンタクトで伝えると、円は倒れている女性の方へと駆け出した。
途中、円はちらりと空のトンビを見やる。
さっき交わした視線から、刀もこの異変に気付いている。
被害にあった女の子とその母親は、最前と同じ行動を取っているからこの先のことを知ってはいないだろう。何事もないようにたこ焼きを売っているおじさんもまた。
ではトンビ側はどうなのだろう。そして巻き戻りしていない女性は。
何かあったときのためにと、円は走りながら左手にタオルを巻きつけた。
一方刀は、頭の中でガチンと撃鉄を落とした。
途端に周囲の動きが遅くなる……否、周囲が変化した訳ではない。刀が加速しているのだ。
そして生まれた時間の中で、刀は巻き戻り前に目撃したことを反芻する。
刀は子供が襲われた瞬間は見ていない。
叫び声に振り向いたときに見えたのは、すっと舞い上がる大きな翼。目を押さえて泣き叫ぶ女の子と、その手の下からあふれ出した血。たこ焼きに群がるトンビたち。その上で旋回していた大トンビ……。
(大トンビだけたこ焼きを食べていなかった。警戒するのはあいつだ)
女の子からたこ焼きを奪う為に傷つけたのかと思っていたが、大トンビ自身は食べず、他のトンビがたこ焼きを食べる上を旋回していた。
それなら何故女の子を襲ったのか。傷つけるのが目的だとしたらその理由は? そしてどうやって?
見上げれば、空では大トンビがゆっくりと……そう見えるのは刀のろっこんの所為だが……飛んでいる。
他のトンビと比べて大きいけれど、それ以外は特に異なるところは見あたらない。この先に何が起きるのかを見ていなければ、大きなトンビがいるなあとそれだけで済ませてしまうことだろう。
(あいつはただでかいだけのトンビなのか? それとも……)
刀は大トンビを警戒しながら、その動きを観察した。
巻き戻りにあったねむるは必死で考えた。
(あの子はなぜ狙われた……? 恐らくたこ焼きを持っていたからだ。どうやって目に傷を負わせたのか……翼? それともくちばし?)
考えている間もねむるの手は、何か使えそうなものはないかと忙しくショルダーバッグをさぐる。
がらごろと鈍い金属音がするのは、鞄の中にひしめきあっている缶コーヒーのせいだ。
押しのけてもごろごろ崩れてくる缶に閉口しながらも、ねむるは使えそうなものをさぐりあてた。
(よし、これた!)
この間ペイントボールをした後、鞄に入れっぱなしになっていた道具……フェイスマスクとペイント銃をねむるは引っ張り出しにかかった。
時の巻き戻りという場に居合わせた
八神 修
は素速く考える。
この巻き戻りは誰かのろっこんなのか、神の力なのか。
子供の目が狙われたのは、それが目的だったのか、ただの過程なのか。そしてその動機は?
けれど疑問の答えを考察するには時間もデータも足りなさすぎる。
今考えるべきは運命を変える方法だと、修はその疑問を一時棚上げした。
さっきまで一緒に話していた
霧生 渚砂
は、すでに女の子のほうへと向かっている。
周囲に目をやれば他にも、明らかに巻き戻り前とは違う動きをしている者たちがいる。彼らも動くはずだ。
腕時計で大トンビ襲撃までの時間を確認すると、修はたこ焼きを持ったまま、女の子のほうへと駆けていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月01日
参加申し込みの期限
2013年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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