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トンビがくるりと目を抜いた
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◆ 運命は動き出す
正直、何が起きているのか把握出来ていなかったが、今すぐ何とかしないとあの女の子が大変なことになるのは確かだ。
とにかく自分に出来ることを、と
山田 勘三郎
はたこ焼き屋台の裏手にある茂みに飛び込んだ。
「アホー!」
大声でカラスの鳴き真似をする。
ろっこんが発動するかどうかと危ぶんでいたが、勘三郎の身体は即座に嘴太鴉に変化する。
(よし、行くぜ!)
勘三郎はけたたましく鳴きながら、全速力で女の子を目指した。
そのけたたましさに驚いたのだろう。女の子は身を縮めながら振り返った。
くりっとした邪気のない目が、カラスの勘三郎に向けられる。
この目を守る為に、たこ焼きの載った皿をどこかに運んでいきたいところだが、人知れずさらうならともかく、気付かれた状態で無理にひったくれば、自分が子供に怪我を負わせかねない。
だから勘三郎は、わざと羽音を立てて女の子の至近距離を飛んだ。
女の子はびっくりして、顔をかばう。
そうしてしばらく、大トンビから顔を隠していてくれれば、危険は避けられるかもしれない。
(……にしても、たこ焼き美味そうだったな……)
どさくさに紛れて1個ぐらい食べたかったと悔やんだとき。
不意に痛みに襲われて、勘三郎は焦った。
ばさばさと羽ばたいて旋回すれば、そこにいたのはトンビたち……と見ているうちにトンビは再び勘三郎の背後に回り込み、攻撃を仕掛けてくる。
カラスとトンビは犬猿の仲。
またカラスがちょっかいを出してきたのかと、トンビに思われたのだろう。
(痛てててて……)
むしられた黒い羽根が風に散る。
たまらず離脱しようとして、勘三郎は思いとどまる。
(待てよ……こうしてたらトンビどもを引きつけてられるんじゃねぇか)
たこ焼きを餌にしてトンビたちをつるつもりだったが、自分が餌になるというのもアリか。
勘三郎はトンビを挑発するように、自分から突っ込んでいった。
大トンビは勘三郎の嘴太鴉には目もくれず、女の子へと降下する。
このままではあの悲劇が再び起きてしまう。それを阻止しようと
霧生 渚砂
は女の子と大トンビの間に立った。
(お兄さんに宿ったこの力……使えるかな?)
ろっこんの発動は不確定で、いざというときに使えるとは言い切れない。
だが、幼い子を救うためならきっとこの力は応えてくれる、そう信じて渚砂は空へと手を差し伸べる。
――その手に紙飛行機が生まれた。
普通の紙飛行機のようにふわふわと風に乗ることなく、それは一直線に大トンビへと撃ち出された。
チラシで折られた紙飛行機ならば、大トンビに到達など出来ないだろうし、当たっても簡単に弾き飛ばされるだけのものだ。
けれど、渚砂の放った紙飛行機――の形をしたバリアは逆に大トンビを弾いた。
衝撃で紙飛行機は砕け散り、大トンビは再び降下を開始する。
今度こそ、自分の身体を盾にする覚悟を決めて、渚砂は身体に力を入れて身構えた。
そこに赤い猫が飛ぶ。いや、
後木 真央
が走りよりながら投げ上げた赤猫リュックが、宙を舞う。
大トンビは難無くかわし、リュックは地面に落ちて衝撃で中身をぶちまけた。たが、そのために大トンビの襲撃の軌跡は逸れた。
「やらせはせん、やらせはせん! なのだー!」
リュックの行方も確かめず、女の子に大トンビを近づけまいという一心で、真央は脱いだジャージを振り回す。
(あの大きなトンビは、たこ焼きを狙わなかった……最初から女の子の目を狙ってたのだ! 普通のトンビとは違うのだ)
大トンビが何を意図しているのかは分からないが、普通のトンビと違うことだけは確かだと感じる。
(神魂を得たトンビじゃなくて、テオと友好的でないらっかみカラスの眷属かもしれないのだ!)
より危険な状態を想定して動くのにこしたことはない。
倒れた女性も気になるが、そちらに円が向かったのを真央は目の端でしっかりと捉えていた。
「円ちゃん、そっちは頼んだのだ」
自分一人では全ての懸念をカバーすることなど不可能だ。けれど他にも動いてくれる人がいるなら目の前のことに専念すればいい。
真央の振り回すジャージを警戒して、大トンビは一旦女の子をやり過ごした。
どうしようかと迷う様子を見せた大トンビは、今度は幾分スピードを抑えて、それでも女の子へと降下する。
――が。
その途端、大トンビの姿はかき消えた。
「トンビはどこにいったのだ?」
何が起きたのか理解できず、真央は大トンビの姿を探して首を巡らせた。
なにが起きたのか理解できないまま、女の子はカラスとトンビの争い、飛んでいったリュック、ばたばたしている人々を、きょろきょろと眺めている。
その横を走り抜けようとした
八神 修
は、砂に足を取られてつんのめった。
「うわあっ……」
転んだはずみで修の帽子は吹っ飛び、手にしていたたこ焼きが皿からこぼれ、砂浜を派手に転がる。
「俺のたこ焼き……」
砂浜に転がったまま顔を上げた修は、自分を見ている女の子に照れたように笑いかけた。
「恥ずかしいから見ないでくれよ」
修は起きあがると、落ちた帽子を拾い上げて砂を払った。そして女の子がまだ自分を見ていることに気付くと、その帽子を被せて目深につばを下ろす。
「あげる」
小さな声を聞き取れずに修がえっと聞き返すと、女の子は自分のたこ焼きの皿を、修に差し出した。
「たこ焼き……」
女の子のはにかむ笑顔が帽子のつばの下から覗く。
「ありがとう。でもいいよ、俺は大丈夫だから」
修が答えたそのとき。
だっと駆けてきた人影が、女の子の手からたこ焼きを奪い取った。
ペイントボール用のフェイスマスクをつけ終えた
日暮 ねむる
が、たこ焼きの載った皿ごと浚ったのだ。
(ごめん、悪者に見えるだろうけどこうしなきゃ……この子がたこ焼きを持ってる限り、大トンビに襲われる危険性があるんだから)
この子の運命を変えるには、たこ焼きは邪魔だ。
良い匂いを漂わせているそれをしっかりと支えながら、ねむるは海に向かって走る、走る。
女の子は一瞬きょとんとしたが、すぐに火のついたように泣き出した。
「りな!?」
たこ焼きの屋台の前では、女の子の母親の悲鳴が挙がった。
娘が怪しい人にたこ焼きを奪われた! 何とかしなければと動転する気分で、ねむるを追い掛けようとした母親を、たこ焼き屋のおじさんが呼び止めた。
「いいからいいから、これ、持っていってやんな」
変な輩には関わらない方が良いからと、焼き上がったばかりのたこ焼きを差し出す。その言葉に母親ははっと我に返り、すみませんありがとうございますと、たこ焼きを受け取った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月01日
参加申し込みの期限
2013年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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