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Afternoon on a rainy day
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【一五時 チンピラ探偵の仕事】
シーサイドタウン駅から少し外れたあたりに今日の仕事はあった。
いわゆる、アダルトでピンクな目的のための建物が建ち並ぶ一角だ。
(結婚は墓場だとか恋愛は気の迷いだとか最初に言った奴はどこの誰かは知らんが、多分俺と似たような仕事してたんじゃねーかなーと思うときはある)
どうやら、宗次の本日の仕事は浮気調査のようだ。
(今日の依頼人はまぁちょいと稼げる仕事してる旦那がいるイマドキ恵まれた専業主婦って奴だ、最近旦那がそっけなく、仕事も週に一、二回は帰りが遅い、月に一度は休日ですら仕事だと、まぁなんというか、よくある話だぜ)
そう言いつつ、サラリーマンの後をつけていく。
多分、受け取った金も旦那が稼いだ金だろう。
自分の稼いた金で、自分がつけられているとは夢にも思ってないそのサラリーマンは、悠々とそのアレな建物の方へと歩いて行く。
「こちとら年中無休だっつの、まぁ年中有給でもあるけどなガハハハ!」
頭の中で札束を数えつつ、後をつける。
そうして、いよいよアレなエリアにつけてはいるそのときだった。
どんっと何かにぶつかった。
見れば、マキナがおっかなびっくり宗次を見ているが、宗次はそんなことを気にしてられない。
(面倒くせぇ)
「……大丈夫か?」
「あ、はい」
「とっとと、帰れ」
そう言って、サラリーマンを見失わないように歩きつつも急ぐ。
後ろは振り返らない。
「まだ、見失ってないか」
そうして、宗次はサラリーマンの浮気の証拠を手に入れた。
「女は怖い、つかあんな疑りぶかい女は俺もお断りしたいわそりゃ浮気もするか、心中お察しするってな」
そう言いつつ、引き返そうとしたときであった。
「今日は呑んで帰るか、他人の修羅場でうまい酒が飲めるなんて因果な商売だよな、ほんと……ん?」
妙な、声が聞こえた。
「ちっ」
アレな建物が建ち並ぶ隅の方のゴミ出し場の中に、ジニーがいた。
生ゴミまみれで。
どうやら、おっかないお兄さんやおじさんから逃げているときに、巡り巡ってここに逃げ込み、難を逃れたようだ。
「ああ、死んじまうのか……。くだらねェ人生に似合いのしまらねェ最後、か」
「あんた馬鹿だろ、情報屋」
瞼の裏に誰かを浮かべつつ感傷に浸るジニーを、宗次はゴミ箱から引っ張り上げる。
「本田か、ちょっとしくじってな」
「体力の一つでもつけたらいいだろ」
「ひきこもりは体力ねェんだよ……ちっ、煙草の本数減らすか」
やいのやいのと、宗次は事務所にばれないようにジニーを引っ張り込んでから、手当てをして解放する。
そんなこんなで、雨の日とかでも関係なく年中有給な宗次であった。
【一五時 ただひたすらに、想い、思考する】
シーサイド九龍地下四号室、
花風 冴来
は一人この部屋にいた。
一人で居ると、どうしても涙があふれてくる。
特に、こんな雨の日は一人で居るとなおさら自分が惨めに想えてくる。
気を紛らわせようと、人形を並べてお茶会をしてみたり、破れた手紙を元に戻してみたりするも、じわじわと胸の奥から孤独感があふれてくる。
(大切な人が沢山できて、独りぼっちじゃないはずなのにどうしてこんなに寂しいの?)
そんな自問を投げかけてみる。
人形はただ無表情にたたずむだけで、答えは返してくれない。
(辛くて苦しくて、とっても悲しい……。寂しいって泣いてたら、また誰かが助けに来てくれる? ううん、違うの。誰かじゃ、嫌……)
はらはらとこぼれ落ちる涙は、冴来の弱さであった。
誰かに助けて欲しいと想っているのか?
誰でもない一人に助けて欲しいと願っているのか?
ぐるぐると回る思考は、やがて明確な像を結ぶ。
「弱い私は……大嫌い」
そう言って、人形を引き寄せる。
膝の上に置いた人形を愛でながら、散らばっていたタロットカードを集める。
何気なく見た一枚は、吊られた男の逆位置。
ぼんやりと意味を考えながら、つぶやく。
「お人形になれば辛さも何も感じなくてすむのかなあ……」
(でもそうしたら喜びも感じなくなってしまうのかなあ……。幸せになりたい。どうすれば幸せになれるんだろう?)
考えれば考えるほどぐちゃぐちゃになっていく。
「苦しい、全部壊したい……、壊したくなんか無い筈なのに……、誰も好きにならなければ悩むこともなかったの?」
人形は答えない。
作られたままの表情で、作られたまま冴来を見据える。
お茶会の紅茶はすっかり冷めてしまった。
人形と、冴来……、どちらのカップの紅茶も減らぬまま、ただ時間だけが過ぎていく。
(前を向いて生きること……本当に本当に、難しい……)
そんな、雨の日曜日。
【一五時 雨音とピアノ】
市橋 誉
は、雨の公園に来ていた。
(雨の日は、ピアノの音が似合うと思う)
そういいつつ、傘をさして公園の中を歩く。
(雨音とピアノが重なり合うと、その響きは独特の色彩を持ち、心地よさを感じる)
雨の中に響くピアノの音を想像して、誉は目を細めつつ、当たりを見回す。
(けれど、だ。雨はピアノには良くない。湿気によって木材の水分含有量が変わるために、明るさが無くなり音量も小さくなる……所謂鳴らないピアノになってしまう)
だが、雨音とピアノの音を重ね合わせたい。
そんな欲求が誉にはあった。
(雨音とのデュエットは、何者にも代え難い不思議な情緒があると……俺はそう思うんだ)
だが、それと公園と何か関連性があるのだろうか?
「そんな訳で俺は、公園に居る。雨だから人は居ない……絶好のロケーションだ」
つまり、この人が居らず、雨が降っている公園は誉にとって都合が良いと言うことだ。
(そう、そんな俺の葛藤を解決するものがある。俺のろっこん『奏でるもの』だ。ろっこんで描いたピアノなら、湿気は関係ない)
そうして公園を探していると、お目当ての遊戯用の土管を見つけた。
(ここなら雨に濡れないし、人目にも付かない)
そうして、誉はスケッチブックに鍵盤を描いてろっこん発動し、ピアノの鍵盤を出現させる。
そうして、雨の公園にピアノの音色が響き渡った。
「ピアノは…音楽は、俺にとって呼吸と一緒だ。奏でられないと、『俺』が消えてしまう……そんな気すらするんだ。奏でられる幸運に感謝を」
クラッシックの音が、気分が乗ってきたのかジャズティストに変わる。
「雨音とピアノの音が遊んで、心地よい。最高の一時を心ゆくまで楽しもう」
そうして、誉は雨の日のたった一人の演奏会を楽しんだのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月29日
参加申し込みの期限
2013年11月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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