this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
宝探しで走りまくり
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
スーパーのタイムサービスの時間帯には少し早い。それでも店内は主婦の姿で賑わっていた。特売日と印刷された折り込みチラシを手に店内を忙しなく歩き回っている。
「なんか、すごい日に当たっちゃったねー」
制服姿の
桜庭 円
は周囲を見回した。肩の上には茶トラの子猫を乗せていた。リボン代わりの赤いスカーフが動きに合わせて炎のように揺らめく。
少し先を歩いていた
御剣 刀
が振り返った。いつの間にか、手には一枚のチラシを持っていた。
「特売日の初日はこんなものだ」
「刀くんも持ってるんだ、それ」
「目玉商品が載っているからな。桜庭、希望する夕飯はあるか。今日は竹刀ではなくて料理の腕を振るうつもりだ」
「そうだなー。これから遊びに行くんだし、ボクが上手に作れないものにしようかなー」
その時、肩に乗せていた子猫の動きが活発になった。円が指であやしても収まらない。一方に目を向けては小さく喉を鳴らした。左手の商品棚に各種のペットフードが並べられていた。
「にゃーくんのごはんを選んでもいいかな?」
「俺は構わないが」
「よかったね、にゃーくん」
肩にいる子猫の背中を撫でると、にゃー、と愛らしく鳴いた。早速、円は陳列された商品を端から見ていく。
「にゃーくん、どのカリカリが欲しい? ボクのオススメは、この野菜たっぷりのだよ」
子猫は後ろ向きになって盛んに尻尾を振る。円の右頬に何度も当たった。
「もしかして……怒ってる? 他のカリカリがいいのかな」
前に向き直った子猫は前足を出した。人間が手で催促するような仕草を目にして円は商品棚の間近に立った。
「お魚たっぷりの、これがいいの?」
子猫は返事をするかのように鳴いた。円は隣と値段を見比べる。ポケットに入れた財布の中身にも当たって決めた。
「い、いいよ、これで。黒マグロが入ってるんだもんね。美味しいと思うよ」
「次は俺達の夕飯だな」
刀は買い物かごに、さり気なく商品を入れた。店内の案内役になって生鮮コーナーに移動した。
円は牛肉のトレイを目にして声を上げた。
「どれも美味しそうだね。でも、ちょっと高いねー。あ、このサイコロステーキは安いよ」
「それは角切りにした牛バラだな。カレーやシチューとか、煮込む料理に向いている」
「じゃあ、今日はカレーにしよう!」
また子猫が鳴き始めた。前足を伸ばす方向には大きなワゴンに乗せられた野菜が売られていた。
「にゃーくん、また気になるものでもあったの?」
先程と同じように近づくと、子猫は大玉のキャベツを前足で叩いた。
「あ、ダメだよ。商品にそんなことしちゃ……もしかして、これを買えってこと?」
円の弱々しい言葉が正解というように子猫は両方の前足で激しく叩いた。キャベツの表面にうっすらと爪痕が残る。それを刀は掴んでかごに入れた。
「キャベツは付け合せのサラダにしてもいいし、カレーの中で煮込んでもいい。カレーの中に入っているニンジンやジャガイモ、それに味に大きく関わるタマネギにしても野菜だしな」
「そうなんだ。ボクは意識してないけど、ちゃんと野菜を食べれるんだよ」
大きな発見をしたかのように円は笑った。切っ掛けとなった子猫に頬擦りすると、同じように返してきた。
口の端に笑みを作り、刀はかごに野菜を入れていった。
刀は両手にビニール袋を提げて参道商店街を歩いた。隣りには円がいて肩の子猫に語り掛けるように言った。
「にゃーくんはごちそうだし、ボクはお肉がいっぱいのカレーだし。楽しみだなー、ってそうだよ!」
「どうした急に大きな声を出して」
「楽しみで思い出した。宝探しだよ」
刀は遠い過去を遡るような顔付きで口を閉ざした。これだって、と円は携帯電話の画面を見せた。
「……本当に宝探しのようだな」
「学校の正門に貼ってあったんだけど、問題がわかんなくてさー」
刀は黙読するかのように目を動かす。両手が塞がった彼の為に円は携帯電話を見易い位置に固定した。
刀は気負いのない表情で円に目をやる。
「これ、落神神社の灯篭の下にある青い石ってことじゃないか?」
「え、そうなの? なんで、なんで」
「13は1と3にして、近づけるとBに見える。サビは漢字で金と青でヒントの金の部分を取る。つまり、Bの神社の灯篭の下にある、青い石の下を探せば宝があるのだろう」
一瞬、円は無表情になった。刀の言葉を噛み締めるように徐々に表情が変わって、最後に感情を爆発させた。
「すっげー! 天才だ! ここに天才がいるぞ! にゃーくん、これはすごいよ!」
「はずれている可能性もある訳で」
「落神神社にいくぞー! これもまた、青春だ! ごーごー!」
「両手が塞がっている。先に俺の下宿先に寄らせてくれ」
刀の言葉に円は、そうだね、と上気した顔で言った。
少し疲れたように刀は歩き、その横で円はスキップをした。肩の子猫は遊んで貰っていると思ったのか。にゃーにゃーと機嫌よく鳴いた。
「……はずれたらきついな」
刀は項垂れた姿で呟いた。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
宝探しで走りまくり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月27日
参加申し込みの期限
2013年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!