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寝子島の風にのって、ほーわほわ
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広くて青い空に綿毛のような雲が見る間に呑まれてゆく。とても雄大な景色に相応しい道が大地を寸断するように東西を貫く。全長四千キロに迫る、ルート66である。
七月の気温は四十度を上回り、大気を歪ませる。車やバイクで横断する者達を過酷な状況下に追い込む。
そのような場所にもオアシスはあった。モーテルの看板を掲げ、周辺にはこじんまりとした店が集まった。
如月 庚
と
屋敷野 梢
の二人も例外ではない。軽快に車を飛ばしていたが喉の渇きと空腹には抗い難い。
ハンドルを握る庚は喉元を摩った。梢は壮大な眺めを楽しみながらもオリーブ色の目で周辺を探る。
「如月君、良いところがありましたよー。少し休んでいくのもいいですよね」
「どこだ?」
ハンドル操作の合間に横目を飛ばす。モーテルの看板が見えた。
「寝る時間じゃねえだろ」
「どこ見てるんですかー。あそこ、あのバーガーショップ」
モーテルに寄り添うように小さな店があった。庚は理解して、あれか、と軽く笑ってハンドルを切った。
「運転お疲れさまでしたー。ここは私の出番です。如月君は待っていてください」
「悪いな。奢って貰って」
「奢りではないですよー。割り勘です」
梢は口だけで笑った。注文を訊くと荷物を片手に車のドアを開けた。
「割り勘ですから」
「わかったって」
真剣な目に向かって庚はひらひらと手を振った。
梢が出ていくと庚も車を降りた。ボンネットに腰掛けて桁外れな景観を楽しむ。体全体で感じたいのか。両腕を大きく広げた。
「でかくて、乾いた空気が悪くねえ」
「アメリカンな主人公をしてますねー」
梢が戻ってきた。冷えた飲み物をにこやかな顔で差し出す。
「サンキュー」
梢は広々とした道路に片方の足を投げ出すようにして座った。紙袋に収めたバーガーを取り出し、齧り付く。
その横では庚が冷えたドリンクで喉を潤す。梢はフライドポテトを斜め上に掲げた。
「食べます?」
「ああ、貰うぜ」
「これは奢りですよ」
「そりゃ、そうだ」
庚と梢は共に笑った。
乾いた空気の中をバイクが疾走する。タンクトップ姿で運転するのは
志波 武道
であった。テンガロンハットを被り、目にはサングラスを掛けていた。程よく張った肩や腕の筋肉が細かい振動で躍動する。
その腰に手を回していた
渥美 ニナ
が声を張り上げた。
「バイクの振動が少しおかしいように思うのですが、問題はありませんか!」
「そう言われて気付いたんだけど、ハンドルが揺れるような感じがします!」
「そこにモーテルがあるので、停めてください! 私が見てみます!」
ニナは片腕を離し、路肩を指差した。武道は親指を立てたあと、速やかに停まった。
バイクに積んでいた工具類を手にしたニナは素早く作業に入る。赤いショートの髪は情熱的で、それに見合った目をバイクの細部に向ける。
「タイヤの空気圧は平気そうなので、そうなるとハンドル関連が怪しいですね」
その近くでは武道がくつろぐ。映画の舞台にもなる、ルート66の影響なのか。左腕を腰に当ててテンガロンハットの位置を気にする。サングラスに微調整を加え、にやりと笑った。
「わかった。ステムナットが緩んでいたのですね」
専用の工具で緩んだナットを締める。額に浮き出た汗は手の甲で拭った。
「あとは全体の状態を調整して、あのですね。そこで色々とポーズを取っているのはわかるのですが、そろそろお昼にしませんか」
「俺も考えていました。そうしましょう」
「本当ですか? とてもそうは見えないのですが」
「よく言われます☆ もちろんランチは奢りますよ。名メカニックがいて成り立つバイク旅ですから」
武道は白い歯を見せて主人公然とした笑みを見せる。
「持ち上げすぎですよ」
正直な気持ちが前面に出てニナは嬉しそうに言った。
「こんなところにも雑貨屋があるのね」
水上 桜
は店内を見て回る。魔除けを意味する羽を摘まんで指で回す。木彫りの人形は荒々しく、見ていると桜の顔まで厳しくなった。
「これもアクセサリーに使えそう」
輝石の類いを摘まんで専用のカゴに入れる。綺麗に寄り合わせた紐の色合いを見て購入を決めた。
「かなり買ったけど、ヒッチハイクだし」
財布の中身を見て苦笑に近い表情を浮かべた。
外は乾いた風が吹いている。西部劇の舞台になりそうな雰囲気に桜は満面の笑みとなる。
そこに猫が通り掛かった。桜を目にしても逃げる素振りを見せない。どこかの店の飼い猫を思わせた。
「なんか、創作意欲が湧いてきた」
桜は購入したばかりの品々を器用に組み合わせてゆく。羽は大いに役立った。猫は身体を寄せてきて足に尻尾を絡ませる。
「完成したよ」
しゃがむと早速、猫の頭部に取り付けた。ネイティブアメリカンを思わせる髪飾りに桜は満足した。
得意げな顔で桜を見る猫には少し笑った。
橘 明里
はガイドブックを手にしてスイーツを巡る。
「これがガイドにも載っている有名なアイスなの!」
興奮した声でケースに張り付く。色とりどりのアイスが容器に収められていて目移りする。薄柿色の長い髪を左右に振って、これなの、こっちもなの、と次々に選んだ結果、アイスは高々と積み上がった。
「あかり特製のアイスの完成なの!」
興奮した様子で店を飛び出していった。
青くて広い自由な空の下、左手には銘板に見えるガイドブックを持ち、掲げた右手のアイスは松明のように高かった。
その姿はアメリカの象徴、自由の女神のようだった。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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菊華 伴
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
58人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月04日
参加申し込みの期限
2020年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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