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◆
「宝の地図手に入れちゃったー!」
勿論、本物かどうかはわからない胡散臭い代物だ。しかし、
桜庭 円
はそんなことは百も承知。何故ならそれが趣味だからだ。
機嫌良さげに鼻歌を歌う円に抱かれていたにゃーくんが、不意に飛び降りてとある店へと歩いていった。
「どうしたのにゃーくん?」」
魚の図鑑をじっと見つめ、前足をぽんぽんと乗せている。
「このお魚の図鑑がいいの?」
にゃーくんは、円の方へ顔を向けて一つ鳴いてみせた。
「そっかそっか。じゃあすいません、これください」
にゃーくんが、今度は機嫌よさげな鳴き声をあげる。図鑑を受け取りながら、そんな彼に円は笑いかける。
「後で一緒に見ようね」
周りを見ると、一緒に来ている面々はまだ近くの店で自分の目当ての本を探している様子。ならもう少し見ているのもいいかと思い始めた円に、
後木 真央
が声をかけた。
「円ちゃーん♪」
「真央ちゃん」
「今日もにゃーくんカワイイのだ是非すりすりさせてほしいのだ臣下の礼なのだ」
いつも通りの猫好きっぷりに、くすくすと円は笑う。
「って言ってるよ、にゃーくん?」
「貢ぎ物もあるのだ!」
赤猫リュックから真央が取り出したるは、カツオブシとマタタビが詰まったペットボトル。抜かりはない。それを見たにゃーくんが満足そうな声をあげた。
邪魔にならないところに移動し、カツオブシをにゃーくんに献上。するとにゃーくんは、尻尾をピンと垂直に立てて食べ始めた。
「いつもカツオブシもらえてうれしそうだね、にゃーくん」
「ふふふカツオブシを食べるにゃーくんもカワイイのだふふふ」
その様子を楽しそうに眺めながら、スリスリしようと真央が手を伸ばす。その時、二人の後ろから
綾辻 綾花
の声が聞こえた。
「可愛い猫ですね」
「綾花ちゃんなのだー! このおネコ様はこっちの円ちゃんの飼ってるにゃーくんなのだ!」
言いつつ、既に真央の手はにゃーくんをすりすりしている。
「君もさわる?」
「折角なのでお言葉に甘えて。あ、でもその前に」
鞄から取り出した猫メモににゃーくんについてを記入。そして、真央と一緒になってすりすりし始めた。満更でもなさそうなにゃーくんを見て、円は笑みをこぼした。
(いいなあ……。私ももふりたい……)
そんな三人を、少し遠巻きに眺める
弘明寺 能美子
。
目当てのものが見つからなかったので合流しようとしたら、たまたまこんな状況だったのだが。
にゃーくんをもふりたいと思うもののなかなかその一言が口に出せずに居ると、不意に振り返った円と目が合った。
円の視線がにゃーくんに移り、それからまた能美子の方へと戻る。
「……能美子ちゃんもにゃーくんさわる?」
「あー……えっと」」
少し迷った後、能美子は頷いた。
「……じゃあ、うん。少しだけ」
◆
休憩中、書道関連の本を求め『梨瓜屋』にやってきた
種子島 タネ
。豊富な品揃えに、目は輝きを増す一方だ。
「ここにあるの、結構昔のばっかりだよね? どこで手に入れたの?」
芹沢 梨樹
は年上の女性であるタネに若干身構えてしまいつつ、問いに答える。
「えーと、親戚の家で付き合いがある書家の人から貰ったりしたんです。今日店出したのも、親戚に頼まれたからで」
梨瓜屋においてある書画集や古典技法書の類は、大体が貰った結果ダブってしまったものである。
「なるほどねー。でもいいなあ、そういうお付き合いがあるのって」
「そうですね。おかげで色んなものを見たり聞いたりもできますし」
「だろうねー。うーん、一度でいいからそんな生活してみたい」
口を動かしつつ、本を吟味する目とページをめくる手も止めない。普通に買うとどうしてもお高いものだから、この機会にしっかりといいものを手に入れておきたい。
「こればっかりは仕方ないですね……っと、いらっしゃい」
新たにやってきたのは、
小山内 海
。並んだ画集に、既に興奮を隠しきれない様子。
『ほん、みてもいい?』
「どうぞ。好きにみてってくれ」
『ありがとう』
「おおっと、新しいお客さん? ごめん、ちょっとズレるね」
海が本を見やすいように、タネが少し横にずれる。
『ありがとうございます』
タネの邪魔にならないように気を付けつけながら、画集を漁る。すると早速、以前から欲しかった画集を発見した。
直感する。ここは『当たり』の店だと。
一旦件の画集を置いて、更に画集の山を探索する。興奮が高まっていくのが、自分でもはっきりとわかる。
そして結論から言えば。
梨瓜屋は海にとって宝の山だった。
有名画家のレアもの画集に、面白そうな伝奇ものの画集。他にも梨樹曰く「色が綺麗だから開いて部屋に飾ってもいい」油彩の画集、それから技法書等々。
すっかり興奮しきった海は、予算のかなりを梨瓜屋で吹き飛ばすことになった。
財布は寒くなったが、心はほくほくしているので問題ない。一番の問題は、画集が重くて足がふらつくことだろう。
「あ、あなたソレ大丈夫……?」
「えーと……き、気をつけてな」
梨樹とタネの心配そうな視線に、大丈夫大丈夫と頷きながら海は一緒に来ている皆の元へ戻って行った。
「……あの子、大丈夫かなアレ」
「……さあ、どうなんでしょう」
この後、海の荷物はふらふらなのを見かねた
御剣 刀
が持つことになったのは、二人は与り知らぬことである。
◆
御鏡 聖
は、『ナレッジ』の前で足を止めて首を傾げた。
足を止めたのは、探している本を見つけたから。首を傾げたのは、店主がおらずハンドベルだけが置かれていたから。
恐らくはこれで呼べということなのだろうが――、
(何か用事があって席を立ってるんでしょうし、お会計の時になってから鳴らした方がいいですよねきっと)
とりあえず今は鳴らさないことにして他に無いか探していると、
天満 七星
の探している本が見つかった。
連絡しあう約束を思い出し、手早く七星にメールを打つ。
『お探しの本、見つかりましたよ。ナレッジというお店です』
数分としないうちに返信が届く。運よく、七星が携帯を確認しているタイミングだったのだろうか。
『ありがとうございます。すぐにお伺いしますわ』
『ペーパーを見れば場所はわかると思いますけど、目印代わりにお店に居ますね』
これでよし。
自分の目当ての本を何冊か見つけるうち、すぐに七星はやってきた。
「天満さん」
「御鏡さま、お手数をおかけして申し訳ありません。ご連絡だけでなく、お待ち頂いて……」
「いえ、どうせ自分の本を探してましたから。気にしないでください。それで、お探しの本ってこういうのですよね?」
そう言って聖が見せたのは、星信仰の神社にまつわる一冊の本。直接的に星神を扱ったものではないが、間違ってはいないだろう。
「ええ、そうですわ」
「私が見つけたのはそれだけですけど、他にもあるかもしれませんね。お店の方をお呼びして聞いてみます?」
「お店の人とは私だが」
不意の声に、聖と七星は小さく可愛らしい悲鳴をあげた。
「驚かせてしまったようだね、すまない。……おや、天満に御鏡か」
お店の人こと
旅鴉 月詠
は、スケッチブックを置いて店主の位置につく。
「あら、このお店の主は旅鴉様でしたのね。びっくりしてしまいましたわ」
「私としては普通に声をかけたつもりだったんだが。それはおいておくとして、何をお探しかな」
「そうでしたわ、星神にまつわる書物はありますでしょうか?」
「星神か。確かこの辺にあったはずだが。……そうそう、これだ」
所狭しと並ぶ本の中から、数冊を抜き取って七星に差し出す。星群に関する信仰について纏めたものだ。
礼を言って受け取ると、七星はその表紙を見つめながらつぶやいた。
「私は星神の力を信じます。この国にはほとんどその詳細はありませんけれど、太陽や月と同じように、星もそれぞれの力を持っていると思うのです」
「言われてみると、あまり国内で星神信仰って聞きませんね。そういう神社も少ないですし」
「確かに、そういった話は海外の方が資料も多いな」
「やはり世界の方が奥深いのかしら……? そうすると、私の地理感覚を強化しないといけませんわね。未だに知識としては理解できても実際の位置関係がわかっていないことが多くて……」
七星が小さくため息をついた。
「星なら星図を見るのも一つの手だとは思うが。最近はそういったパソコンソフトも色々とある」
「そうなんですか。旅鴉さん、よくご存じなんですね」
「雑多に手を出してるからな。ところで、御鏡は何を探してるのかな」
「寝子島神社や、九夜山に住んでいる狐さん達の事がわかる本を少し。さっきいくつか見つけたんですけど、頂けますか?」
「ああ、勿論。天満もその本は買っていくかい」
いかにして地理感覚を強化するかを考えていたのだろう、月詠の声に七星はハッと我に返った。
「は、はい。買わせて頂きますわ。ところで、地学の本はあるでしょうか……?」
「ふむ。確か少しくらいならあった気がするが」
『ナレッジ』――知識の屋号は伊達ではなかった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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