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◆
「ありがとうございます……」
礼を言い、本を受け取った
御巫 時子
。購入したのは野鳥雑誌。表紙に使われている野鳥の写真は、遠くを見据えているようにも見えてとても凛々しい。見ていると、自然と笑みがこぼれてくる。
「君みたいな子に買われるなら、その本も本望だろう。ところでずっと気になってたんだけど、その肩の鳥は……?」
店主の問いが自分のことを言っていると理解したのか、時子の肩にとまっていた鳥が頭を店主に向けた。
「ここへ来る途中で出会ったんです……。ね……?」
時子が視線を向けて問いかけると、鳥は同意するように小さく鳴き声を上げる。道すがらで出会ったとは思えない彼女と鳥の仲の良さに、店主は感嘆しているようだった。
「すごいな、全く。この後も一人と一羽で仲良くね」
「はい……」
最後に一つ会釈をし、店を後にする時子。次はどこへ行こうとペーパーを覗こうとしたが、鳥が肩をそわそわと歩き出したのに気付いてそちらに目を向けた。そわそわ動きつつ、何かを見つめているようで。
「どうしました……?」
視線を追った先には、とある店先に並んだ一冊の雑誌。表紙の一部分が透明フィルムの窓になっていて、そこから野鳥の小さなフィギュアが覗いているのがわかる。
「あれが気になるんですね……」
その店――『タネ屋』へと足を運ぶと肩の鳥に気が付いたのだろう、店主の
種子島 タネ
は時子が口を開くよりも早く件の雑誌――もちろん創刊号だ――を取り上げて、
「どう、そこの肩に鳥さん乗っけたお客さん! きっとこの雑誌気に入ると思うよ!」
「は、はい……。すこし、見せてもらってもいいですか……?」
「勿論どうぞ!」
勢いに若干押されつつ、雑誌に目を通す。どうやら、毎号野鳥一種に焦点をあてて紹介していく雑誌らしい。フィギュアもそれに合わせたものが同梱されているようだ。
時子の肩で、鳥がせわしなく動き回る。その様子に、時子は微笑を漏らす。購入しようと思ったところで、そういえば二号以降もあるのだろうかある種当然と言ってもいい疑問が首をもたげるが、
「二号以降もありますか……? あれば、これと一緒に頂きたいんですけど……」
「ごめんね、創刊号しか無いんだー……。でもほら、ここ古本市だからどこかにあるって! 多分!」
返ってきたのは、力強い多分。
一抹の残念さを抱きつつも、時子は創刊号だけ購入することにした。
◆
「古本市、来て正解やったわぁ」
鞄の中の戦利品を横目に見、
直風 満帆
は機嫌よさげに道を行く。
今日の彼女のお目当てはハードカバー。新品で買おうとすると、どうしても高くつく。それに、高いお金を払って買ったはいいがハズレだったりしたら、目も当てられない。
その点こういうところであれば安いし、店主に色々聞きながら選べるからハズレも少ない。ハードカバーを買うには絶好の機会なのだ。
(そういえば、あの本あらへんかなぁ?)
ふと思い出したのは、映画化されて大流行したファンタジー小説。シリーズ物でかつ上下巻分割という非常にお財布に優しくない構成だったため、当時手が出せなかったのだ。
(せっかくやし探してこっと。 ん?あれは……)
ふと、見覚えのある後ろ姿が自分の少し前を歩いていることに気付く。
「たくろーちゃん……と、誰か知らん女の子?」
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
だ。後ろからでもなんとなくいい雰囲気を感じるのは、果たして気のせいかどうか。
まさかあの普段ぼーっとしている拓郎がデートをしているのかと思うと、とても貴重なものを見た気になってくる。
これは是非とも写真に、と携帯を取り出したその時。
「満帆ちゃーん、今日は買い物なのだ?」
反対から、
後木 真央
が声をかけてきた。
「そうやでぇ、真央ちゃんも来とったんやなぁ。そうや真央ちゃん、アレアレ」
拓郎の背中を指差す。満帆は知らないが、真央は既に二人に遭遇済みである。
「実は真央ちゃんさっき見ちゃったのだ。お邪魔しそうになっちゃったのだー」
「なんやそうやったん? なぁなぁ真央ちゃん、たくろーちゃんたちの写真撮って、今度見せたらへん?」
「じゃ、邪魔になっちゃわないのだ?」
「隠れて撮るなら邪魔にならへんって」
それにせっかくの貴重な光景、ぜひとも記録しておきたい。
「うーんうーん、真央ちゃんは遠慮しておくのだー」
「そぉ? ならうちだけ撮っとこ」
携帯のカメラを起動して、一枚パチリ。なかなか良い感じの写真が撮れた。
さて、これを見たら拓郎はどんな反応するだろうか。少なくとも、ぼーっとしてないところは見られるはずだ。
◆
写真を撮られているとは全く思っていない
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
の二人は、変わらずぶらりぶらりと古本市を回っていた。
不意に、彩葉が足を止める。視線はすぐ近くの店に、正確にはそこに並んだ一冊の本に釘付けになっている。
「彩葉さん……?」
「……あ、アレ絶版になっているお菓子の本だ! ねえしばっち、ちょっと見てっていい!?」
それにノーと言うつもりなど、彼に最初からあるわけもなく。
「うん……そうしよう、か」
「ありがとしばっち! すいませーん、それ見せてもらってもいいですか!?」
見るからにテンションの上がっている彩葉の姿に、拓郎の口元がついつい緩む。
自分も見ようと近づいた拓郎。しかし、たまたま目に入った隣の店の本に彼の足はぴたりと停止した。
「この本は……!?」
「……どうかされました?」
隣の店――『紅葉の袂』の
神無月 綾
が、怪訝な顔で拓郎を見上げる。
「あ、えっと……」
ちらりと彩葉の方を見る。お菓子の本に夢中になっている。気付かれることは、ない。
「この、漫画……ください!」
拓郎が指したのは、ヒロインと主人公が厨二病的な恋愛模様を繰り広げる少女漫画『邪気眼を凝らせば…』。綾自身、何で読んでいたのかよくわからない漫画だ。
何故そんな漫画を拓郎が買ったのかと言えば。
表紙に描かれた主人公が、なんの偶然か彩葉そっくりだったからである。
「十五巻までありますけど、どこま」
「全部、ください」
即答だった。
受け取った漫画を急いで仕舞い、今度こそ彩葉の居る店へと向かう。
どうやら他にもしっかりお菓子の本があるようで、
「しばっちしばっち、ここお菓子の本がたくさんだよ!」
彩葉はすっかりご機嫌だ。その様子は子供のようで、とても可愛らしい。
「……自分も一冊、買おう……かな」
また口元をついつい緩ませ、拓郎も手近な一冊を手に取った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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