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紫陽花の古本市
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◆
ねずみ色の雲が立ち込め、湿気を含んだ空気が辺りを満たす六月の貴重な晴れ間。
空には、昨日までとは打って変わって青空が広がっている。文句なしの、快晴だ。
久々の晴れの日というのもあってか、道行く人々の顔はどこか晴れやか。
そこかしこに咲く紫陽花も、たっぷりと雨を浴びていたおかげか元気な姿を披露している。
そんな青空と紫陽花に囲まれた商店街の軒先には、今日一日限りの古本屋がずらりと並ぶ。
今日は紫陽花の古本市。
人から人へ本が、あるいは一緒に心も移り行く日。
◆
(やあ、本が沢山……! どこから見ようか迷っちゃうねぇ)
寝ぐせを揺らしながら、
真辺 伸幸
は古本市を回る。
普段は旧市街に来ること自体まれな信幸だが、今日は古本市ということで足を運んでいた。当然だがどこを見ても店があって、それぞれに色々な本を並べている。
小説なんかは図書館でも読めるが、画集や児童書、絵本の類はそこまで種類があるわけでもない。
だから、これはきっと良い機会。
人と同じで、本との出会いも一期一会だと思うから。
「やあ、何か素敵な本との出会いがあるといいのだけれどー!」
わくわくぬんぬんしながら、早速近くの店を覗きこんだ。
◆
(商店街って、色々イベントがあって面白いところなのね)
賑わう商店街を、
弘明寺 能美子
は興味深げに眺めていた。前は皆で宣伝なんかやっていたが、今日やっているのは古本市らしい。
(……古い本、かあ)
あまり古いと、うっかり変なことに――彼女のろっこん『役立たずの逆さ時計』が発動――なってしまいそうだが、気になる本があれば家で読んでみたいのも確か。
特に、彼女が探したいものは図書館にあるかは結構怪しい。勿論、ここにあるとも限らないわけだが。
少し悩みつつも足を踏み出した能美子は、すぐに足を止めてしまった。
というのも、見慣れた人影を見かけたから。
「円ちゃ……桜庭さん、おはよ」
くるりと振り返ったのは、ゴシックロリータに身を包み、肩に茶トラのにゃーくんを乗せた
桜庭 円
。
「能美子ちゃんだー、おはよー!」
円の傍らに居た、
小山内 海
と
御剣 刀
の二人も能美子に気付く。
「弘明寺も来てたのか」
『おはよう。のみこちゃんも、ふるほんみにきたの?』
「ええ。皆もそう……よね?」
もっちろーん、と円が取り出したのは今日の古本市の店舗の一覧がのったペーパー。
同じものを、ついさっき能美子ももらってきたばかりだ。
「普段本はそれほど読まないけど、ちょっと不思議な話の本が欲しくてさ。皆は何を探すんだ?」
『わたしはがしゅう。たくさんかうんだ』
「僕はね、寝子島書房の本かな!」
三人が、一瞬怪訝な表情になる。
寝子島書房とは幅広い分野で専門書籍を、というか専門的過ぎて頭に超がいくつついても足りないほどマニアックな事柄について記述された書籍を扱う出版社である。現代の奇書怪書の代表的存在として、全国の好事家や蒐集家に広く知れ渡っているとかなんとか。
なお一般的な知名度は、お察しくださいの一言に尽きる。三人が怪訝な顔になったのも仕方ないことだ。
『のみこちゃんは?』
「ちょっと、雑誌を探しにね」
そんなことを話しながら歩いていると、ふと刀が立ち止まり。
「ごめん、ちょっと先行っててくれ」
言うなり、とあるお店へと駆けていく。
そのお店というのは、お好み焼きの店・うさぎ屋。軒先には古本、ではなく椅子とテーブルが並んでいる。
「いらっしゃい! おや、刀くんじゃないかい」
ショートボブにバンダナを巻いた
宇佐見 満月
が威勢のいい声で刀を迎える。
「こんにちは。今日はお好み焼きじゃないんですね」
刀の視界の端に映っているのは、『たい焼き』と豪快に筆で書かれた張り紙。
「お好み焼きじゃあ、本に匂いがしみついちゃうからね。けど、生地はお好みのと同じモノさね。ちょいと調整はしてるけど」
「へえ、そうなんですか。それじゃあ、八個ください」
「毎度あり、って随分多いねぇ。よく食べる子だとは思ってたけど」
満月の言葉に、刀は慌てて付け足した。
「いやいや、流石に八個も一人で食べませんよ」
その様子に、満月がカラカラと笑う。
「冗談さね。数が多いから、ちょっと待ちなよ」
軽く油を引いた焼き型に生地を落とし、火が通る前につぶあんを手際よく入れていく。
焼けてきたら目打ちで生地を起こし、合わせの方にも記事を落とす。
焼き型を斜めにずらして尻尾の方にも生地をいきわたらせたら、素早く型を合わせる!
あとは合わせた生地のずれをなおして焼き上げれば、完成だ。
甘く香ばしい香りが、鼻をくすぐる。
「お待ちどうさま! 熱いから気を付けるんだよ!」
「はい、ありがとうございます」
代金を支払い、パックに小分けされたたい焼きが満載されたビニール袋を受け取る。ちょっと中を覗くと、パックに紙が挟んであるのが見える。うさぎ屋のチラシだ。
「生地が気に入ったって子が居たら、宣伝しといてくれさね」
「流石ちゃっかりしてますね。それじゃ、一日たい焼き屋頑張ってください」
小さく笑って、刀はうさぎ屋を後にした。
『かたなくんおかえり』
「あれ、皆待っててくれたのか。悪いな」
「そんなに急ぐようなことでもないからねー」
「ところで、何買ってきたの?」
能美子の視線が指しているのは、刀の手にしているたい焼き満載のアレのこと。
「たい焼き。皆にもおすそ分けだ」
ガサガサと取り出したたい焼きパックを、三人に配る刀。
受け取ったたい焼きを、能美子はしげしげと見つめる。その様子に、円は勘違いをしてしまったようで。
「あれ、能美子ちゃんたい焼き苦手?」
そういうわけじゃないわと首を振り、周りにならってかじりつく。
カリカリの生地の香ばしさと、つぶあんの甘味が口の中に広がる。
「……美味しい」
たまにはこういうのもいいかもしれない。そう思う能美子だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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