this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
紫陽花の古本市
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
◆
知っている顔を見かけて、
森 蓮
は『呼子鳥』へと足を向けた。
「天吏さん、お久しぶりです」
坊主頭を下げて挨拶する彼に、
大天使 天吏
は小首を傾げ、
「……誰?」
と返す。
「森蓮です。ちぎりさんの会議の時、議事録を纏めて頂いた」
改めて自己紹介をすると、ようやく天吏はピンと来たようだ。
「……ああ、うん。わかった」
「でしたらよかったです。天吏さんは、今日はどのような本をお持ちになったんですか?」
「……参考書と、学術書」
トランクケースの中に整然と並んだ本は、確かに数学と物理のそれらばかりだった。古本市に持ってくるラインナップとしては、少し珍しい方かもしれない。
だから気になったのか、それとも彼が単にそういう人間だからか、蓮は天吏に聞いた。
「どのような経緯で売ることになったんですか?」
「……もう覚えたから」
一度読めば覚えてしまう。だから、これを機に欲しい人に渡してしまうのがいいだろうと、そう思っての出店だった。
「そうなんですか。ですがこれだけの本の内容をすぐに覚えられるというのは、凄いですね」
「……別に。すごく、ない」
謙遜などではなく、本当にそうとしか思っていないさっくりとした声だった。蓮が口を開こうとするが、それは丁度呼子鳥にやってきた
弓弦原 譲
によって中断された。
「お話中のところ済まない。参考書を見させてもらってもいいか?」
「……好きに、見ればいいわ」
「そうか。古本で参考書が買える機会はそうないからな、吟味させてもらおう」
一冊手に取り、譲は中身を確認し始める。蓮はこれ以上いると邪魔になってしまうと判断し、呼子鳥を去ることにした。
「では、私はこの辺りで失礼しますね」
◆
『幸』で、
八神 修
は鉱石関係の本を眺めていた。鉱石の写真を見るたびに、化学組成が浮かんでは消えていく。それと同時に吸収されていくのは、化学組成だけでは読み取れない、石にまつわる古くからの伝承、人から人へ語り継がれてきた叡智。
そういったことを、くだらないオカルトだと言う者も居る。だが、「語り継がれてきたという結果」がある以上、そこには「語り継がれることになった理由」があったはずで。「原因無ければ結果無し」という彼の持論からすると、考えなしに一笑に付すのも非合理に思えた。
「その本、随分と気に入られたようですね」
磴 琥珀
の眠そうな目が、瓶底眼鏡のレンズ越しに修を見つめて微笑する。
「ええ、とても。こうして新しい知識を得るのは、このうえない至福だ」
「知識欲が旺盛なんですね。……こちらの本なんかはいかがです? 鉱石の見立て遊びの図鑑です」
「ほう、そんなものもあるのか……!」
薔薇のように見えるものや、ゼリーの様に見えるもの。様々なものに見立てられた鉱石の写真が、カラー写真で掲載されている。驚嘆するべきは、こんな風に見立てられる鉱石たちを生み出した自然の技か。
ページをめくるたびに、修の口からは感嘆の息が漏れた。
「これは……凄いな」
「そうでしょう? 鉱石には、こんな楽しみ方もあるんです」
「これはじっくり読まないとな……。よし、これとさっきの本をくれ」
「お買い上げありがとうございます」
◆
ペットボトルに入れた水道水。そして塩。これが、
神無月 綾
の昼食だった。
別に過酷なダイエットの最中、というわけではない。お昼代を倹約した結果そうなっただけのこと。ただ、それだけではあまりにも寂しすぎたので、休憩所で食べ物のにおいを嗅いでごまかしていた。
ついさっきとある少年からたい焼きをおすそ分けされそうになったのを断ったせいか、たい焼きのにおいに身体が反応してしまう。たい焼きを食べている人が居ると、自然とそちらの方へ視線が向く。
(たい焼き美味しそう……)
たい焼きをよこせと言わんばかりに、お腹が抗議の声を上げる。……ごまかすつもりが、逆効果になってしまったようだ。
鳴りやまないお腹を抱えていると、突然目の前にたい焼きのパックが差し出される。
「あんた、さっきから腹の音鳴りっ放しだよ。ほら、遠慮しないで食べなよ!」
差し出している手の持ち主は、『うさぎ屋』店主
宇佐見 満月
その人だった。
「……頂けると?」
「そう言ってるじゃないか」
「いけません、『タダより高いものはない』です……ので」
「ので、何だい?」
「本を売る時にお店のチラシを入れて宣伝をする事で、代金にしたいと思うんですがいいでしょうか」
それを聞き、満月は面白い子だねと笑ってみせた。
「そういうなら、宣伝してもらおうかねえ。チラシはまだ沢山あるし。そうだ、生地だけのたい焼きもあるからまとめて持ってきな。そっちの代金も宣伝で込みってことでいいからさ」
「……ありがとうございます。頂いた分、キッチリと宣伝させてもらいます」
綾は深々と頭を下げた。
こうして、彼女のお腹の抗議はたい焼きによって鎮圧されたのである。
◆
「あっ、たい焼き屋さんがありますよ。休める場所もあるみたいですし、一休みしませんか?」
『うさぎ屋』を見つけた
御鏡 聖
が、
天満 七星
を手招く。
「そうですわね。来てからずっと歩き詰めでしたから」
そうと決まれば話は早い。たい焼きを一つずつ買い、軒先の休憩所に腰を降ろす。
「このたい焼き、美味しいですね」
「ええ、甘さがちょうど良くて……」
歩き疲れた体に、あんこと生地の甘味が心地いい。ついついが二個目に手を出してしまいたくなるが、そこは我慢。
「そういえば、天満さんはどうして星……星神に興味を持たれたんです?」
たい焼きを食べるのを止め、七星が空を見上げる。その瞳が見ているのは、頭上に広がる青空ではない。その向こう、今は太陽にかき消されて見えない星々を彼女の瞳は見上げていた。
「星はいつも私たちを見ているのですわ。一つ一つの力は小さいのかもしれませんけれど、たくさんが集まって、私たちを守ってくれるのです」
昼は太陽にかき消されても、夜は月や街の光にかき消されても。星々は常に空にあり、人々を見守っている。
ふと胸に浮かぶのは、かき消すもののない満天の夜空。無数に散らばる星の光を見上げれば、星たちに抱かれているような気持ちになる。
「だから、守ってくれている星たちのことを少しでも知りたくて」
「そうなんですか。そういうのって、なんだか素敵ですね」
そう言われ、七星は少し照れたように微笑んだ。それから思い出したように、
「守ってくれるといえば、船旅では星の位置を把握出来れば迷子から守ってくれるそうですわね」
「聞いたことはありますね。星の位置で方角がわかるんでしたっけ」
「そういったものの記述をしている書物もあれば買いたいのですけれど……難しいかしら?」
小首を傾げ、七星はほうとため息をついた。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
紫陽花の古本市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!