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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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シーサイドタウンの自宅で
高瀬 誠也
は白いシャツを着た。紺色のネクタイを締めて黒いスーツを羽織る。姿見の中の自分を見て、ああ、と声を漏らした。
「……会社は正月で休みでした」
ボサボサの頭を少し掻いた。そのままの姿で玄関に向かう。速やかに黒い靴を履く。
「そうでした」
スーツのポケットからイヤホンを取り出し、両耳に嵌めた。ポケットの中で操作して曲を流す。
アップテンポで明るい前奏に靴がリズムを刻む。聞こえてきた愛らしいアイドルの歌声に誠也の表情が緩んだ。身体を揺らしながらサビの部分を口ずさむ。
曲が終わる。名残惜しいという顔付きでイヤホンを元に戻した。微かに笑ってドアを開ける。
青い空の下、弾みをつけるように出ていった。
シーサイドタウンにあるキャットロード。人通りは多く、賑やかな声が絶えない。
曖浜 瑠樹
は一人、元気に腕を振って歩く。見開いた目は活気に満ちていた。
「今日も人がいっぱいだねぇ」
辺りを見回す。薄暗い隙間にも目を向けた。
「にゃんこ達もいるかなぁ」
期待して隅の方を頻りに窺う。あ、と声を上げた。
「にゃんこもいるよぉ」
自分なりに足音を抑えて近づいた。白猫は、にゃー、と鳴いて暗がりに引っ込む。
驚かさないようにして瑠樹が続く。目を向けた先には黒猫がいた。白黒のブチ猫は小さく、三匹は家族のようだった。
「ニボシがあるんだよぉ」
ジャンパーのポケットを探る。摘まんだ煮干しを取り出し、緩やかに振り始めた。動きに少し目を奪われたものの、にゃー、と鳴いた黒猫に従うように揃って奥へと歩き出す。
「お正月だから、ニボシよりもおいしい物をもらえたんだねぇ。にゃんこ達、今年もよろしくー!」
大きく手を振ると、一家は振り向いた。にゃーん、と少し甘えた声を返す。
瑠樹は満足した顔で通りに戻った。
「あ、そうだぁ」
半ズボンのポケットに手を突っ込む。瞬く間に笑みが零れた。
「お金はなくなってないねぇ」
スキップのような足取りに変わる。その状態で右手に並んだ店舗に顔を向けた。玩具屋を見つけると走り出し、ショーウインドウに額を押し付けた。
最新のゲーム機とソフトが並べられていた。
「これじゃあ、ないんだなぁ。やっぱり、ニャンハンの新作かなぁ」
瑠樹はその場を離れた。弾むような歩き方で別の店舗を眺める。
「あれは」
目が引き寄せられた。瞬間、通り過ぎる人と軽く接触して身体が斜めになった。瑠樹は衝撃を覚悟して瞼を閉じる。
「あれぇ? オレ、転んでないみたいだねぇ」
「ギリギリで間に合いました」
誠也は咄嗟に低い姿勢となり、片腕で瑠樹を受け止めていた。しっかりと立たせてから軽く微笑む。
「このように混んだところでは、ちゃんと前を向いて歩いた方がいいですよ」
「わかったよぉ。ありがとぉ。カッコよくて背の高いお兄さん」
「その言い方は少し照れますね。お兄さんの呼び名でお願いします」
誠也は軽く手を振ると瑠樹が来た方向に歩き出す。
「お兄さん、またねー!」
「ご縁があれば」
誠也は爽やかな横顔を見せて言った。
「カッコイイなぁ。あー、そうだよぉ」
余所見の原因となった『キャット工房』に向かう。
「にゃんこのお店には、なにがあるのかなぁ」
うずうずした顔で店舗に足を踏み入れた。
大量の生地が目に入る。奥の棚には裁縫に必要な細々とした道具が揃えられていた。
瑠樹は横手にあるワゴンに興味を示した。猫の顔を模したポップには『ぬいぐるみ簡単制作キット』と書いてあった。
「ぬいぐるみが作れるのかなぁ」
紙製の箱に書かれた説明に顔を近づける。読める漢字を口に出して最後は笑顔で箱を抱えた。
「買ってみようっと!」
笑顔でレジへと駆け出した。
瑠樹はシーサイドタウンの自宅に走って戻る。
一息入れることなく机に向かう。ドカッと椅子に座って即座に箱を開けた。中身を取り出して机上に並べる。
「これはなにかなぁ」
折り畳まれた紙を広げると図解と共に作り方が書かれていた。
「文字が多いけど、なんとかなるかなぁ」
制作に必要な道具を揃えると改めて紙に目を向けた。
瑠樹は最初に布を手に取った。切り取り線に沿ってハサミを入れる。
「……ゆっくりでいいんだよぉ」
焦らず、ゆっくりと進めていく。
ぬいぐるみの全てのパーツが揃った。瑠樹は針に糸を通してパーツを縫い合わせていく。刺す位置が均等になるように前のめりとなって挑んだ。
「これを裏返せばいいんだねぇ」
完成した物に綿を詰める。歪にならないようにして入れた。
「腕がボコボコだよぉ」
綿を取り出して遣り直す。
「これでいいかぁ。あとはこれとこれだねぇ」
パーツとは別の部品を手に取って縫い付ける。次第に手付きがよくなり、早さが増した。
紙の図解とぬいぐるみを笑顔で比べる。急に表情が曇った。
「しまったー、こっちが先だよぉ!」
縫った部分を取り外し、別の箇所に糸を通す。
瑠樹は最後の部品を取り付けた。ぬいぐるみを両手に持ち、満面の笑みで掲げた。
「オレが初めて作ったぬいぐるみだよー!」
完成したぬいぐるみをギュッと抱き締める。頭の部分に頬を押し付けた。
「少しむずかしかったけど、この紙のおかげでオレのぬいぐるみができたんだよぉ」
瑠樹は図解の最後のところ、ぬいぐるみの完成図を目にした。
「オレのと、少し違うのかなぁ」
手の中のぬいぐるみに目を向ける。首のところから少量の綿が出ていた。
「ごめんよぉ」
言いながら指で押し込み、開いた部分を縫い付けた。
「うん、これでいいかなぁ。もっとうまく作れるように今年は家庭科もがんばるよぉ」
瑠樹は柔らかい笑みでぬいぐるみを、そっと抱き締めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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