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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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一月二日、
鴻上 彰尋
は自宅で穏やかな朝を迎えた。初日の出を拝んだ時の疲れはすっかり取れた。朝食を終えた弟妹、将尋と千里は元気に部屋の中を走り回っている。
見慣れた光景に彰尋は笑って居間を後にする。
出掛ける前に自室に立ち寄ってダブルのジャケットを羽織る。首には青いマフラーを巻いた。
玄関で茶色いシューズを履いて、いってきます、と小声で家を出た。
「良い天気だ」
晴れ渡った空に目を細める。通りを行き交う人々の顔は天候が反映されて、どこか明るく足取りも軽かった。目に付く店舗は新年のセールで賑わい、膨らんだ紙袋を両手に持つ者をちらほらと見掛けた。
――俺も買い物が目的なんだけど、店が分散しているところがネックかな。
心の中で思いながらも衣料店を見ると歩く速度が落ちる。日用品を多く揃えている店舗では一度、足を止めた。ガラスに貼られた紙の売り文句に真剣な目を注ぐ。
――最新の圧力鍋が一万を切るのか。三日間だけの特価品って書いてあるけど。
目を伏せて考えた末に速足で離れた。
寝子島シーサイドタウン駅が見えてきた。歩く速度を落とし、微かに表情を和らげた。目は隣接する駅ビルmiaoに向く。
――まとめ買いをするなら、ここだよな。宣伝にあった福袋はかなりの量を用意しているみたいだから後でもいいか。
指でマフラーを少し緩めて半ば走るように建物の中に入っていった。
彰尋は迷うことなく、真っ先にアパレルショップに向かった。ハンガーラックにはカジュアルな服が大量に掛けられていた。棚には折り畳まれたセーターやブランド物の服が並ぶ。
――どれも新年のセールでかなり安いね。色は豊富だから選ぶのが大変だ。
一本のスラックスを手に持ち、シャツやセーターの色と合わせていく。気に入った組み合わせを見つけると、よし、と小さな一声で笑みを浮かべた。
小一時間を掛けて欲しい物を手に入れた。ショップのロゴが印刷された袋を手に提げて他を見て回る。
弁当箱が目に留まった。銀色の輝きの一部にシールが貼られていた。
――保温性に優れているのか。見た目が少し派手だな。
他に目をやる。竹の皮で編み込まれた物があった。少しは興味があるのか。手に取って元に戻した。
「あれは」
目にした途端、急いで手に取った。表面に浮き出た木目が美しい。木を曲げたところは滑らかで亀裂の類いは全く見られない。二段になっていて容量にも期待できる。
彰尋は鼻を近づけて軽く息を吸った。
「……ヒノキの曲げわっぱか」
値札を見ると割り引かれていても高価な逸品であった。
「前から欲しかった物だし」
決断は早かった。歩き出そうとした瞬間、不自然に足が止まる。近くにあった箸に目を近づけた。
箸の本体に何本もの細い溝があった。頭の部分を見ると桜の花の形をしていた。専用の箸袋には落款のような焼き印が古風でいて斬新に目に映った。
「これも!」
思い切って購入した。
――高い買い物だったけど、これを持って学校に行ったらどう思われるだろう。
頭に過るだけで笑みが浮かぶ。
「良い買い物をした」
上々の気分で店を出た。両手が塞がるのを嫌った彰尋は衣類の袋に纏めて入れた。
「次は……そうだ」
右手に折れると足早に進む。
――コーヒーと緑茶が切れ掛かっていたんだ。菓子はあるかな。あんな調子で暴れていると甘い物が欲しくなるだろう。
家に残してきた弟妹を思い浮かべた。
「……あおいさん?」
その声が聞こえたのか。
七夜 あおい
が振り向いた。
「彰尋くん、珍しいところで会ったね」
「あおいさんは実家に帰ったと思っていたから、少し驚いたよ」
彰尋は見開いた目を笑みに変えた。
「今日、実家に帰るんだけど、お土産選びに悩んじゃって。私の家って大家族だから質より量って感じなのよ」
「個々に買うとお金がね」
「お財布の紐はギュッと締めないと」
腕を曲げて力強く返す。
「それでお菓子なんだね。お徳用もいいけど、種類の多い物が良いと思う。これはどうかな」
彰尋は棚の下にあった袋を手に取った。
あおいは袋に顔を近づけた。
「猫まんって寝子島名物なの? 初めて見るんだけど」
「俺はどこかで……参道商店街だったかな。似たようなのを見た気がする」
「よく見ると可愛いかも。丸い猫のお饅頭が小さな袋に入っていて、柄によって味も違うみたいね。しかも、お手頃価格!」
あおいは青い目を光らせた。同じ物を二つ抱えて、くださいな、と彰尋に可愛らしい笑顔を見せた。
「……じゃあ、これを」
二つの間に袋を置いた。あおいはその横から顔を覗かせた。
「ありがとう。彰尋くんのおかげで助かったよ」
「役に立てて良かった。どうか、気を付けて」
「うん、またね」
あおいのよろよろする後ろ姿を見て、可愛い、と口にして自身の買い物を済ませた。
――あとは福袋か。少しくらいは並ぶかもしれないけど問題ないな。
軽い足取りで向かう。
一方、福袋の売り場には一獲千金を狙う猛者達が集結。店員によって補充される福袋に血走った眼を注ぎ、鼻息を荒くした。
彰尋が巻き込まれるまで、あと数分。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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