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巫部 紫苑
は日傘を傾けて空を眺める。
「良い天気ですね」
やんわりと微笑み、シーサイドタウンから星ヶ丘へと足を踏み入れた。
「お正月の気分に浸れます」
見つけた門松に赤い瞳を向けた。傘が機嫌よく左右に動く。弾むような歩き方で紫のドレスの裾が白波のように揺れる。上に纏った白いコートに手を入れてスマートフォンを取り出す。
ネットに繋いで特価品やイベントの情報を調べる。
「これは」
見つけた宣伝の内容を真剣に読み込む。
「おいしい情報ですね」
茶色いロングの髪を弾ませて歩く。
青い海に挟まれた道を行く。間もなくして威容を誇るホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』の全体が見えてきた。
紫苑は最上階に当たる部分に目を注ぐ。
「どのようなメニューでもてなしてくれるのでしょう」
物怖じすることなく傘を閉じた。
最上階に位置するレストランは極上な料理の他に素晴らしい景色を堪能できる。レストランを取り巻く窓の先は大海原で先が見えない。海洋の只中を航行する船の艦橋にいる気分を満喫できる。
紫苑は景色を一瞥することなく、バイキング形式の料理の数々に目を輝かせていた。
「どれも美味しそうです、格安なのに」
本音が少し漏れた。品定めをしていると足が止まった。驚きと喜びを表現した顔で豚の丸焼きにうっとりとした目を向ける。
「テーブルに持っていくのは難しそうですね」
紫苑は軽く手を挙げた。近くにいたスタッフがすぐさま駆け付ける。
「御用でしょうか」
「この料理を私のテーブルまで運んで貰えるかしら」
「畏まりました。お一人でいらっしゃいますか」
「はい、私だけです。お願いしますね」
紫苑は先にテーブルに戻った。スタッフは困惑した顔で料理をテーブルに運んだ。調味料を入れた小皿も付けた。
「切り分けましょうか」
「いいえ、私のペースでいただきます」
やんわりと断った紫苑は椅子に座った状態で豚の背にナイフを突き立てる。飴色の皮の部分を切り取って数枚を大皿に載せた。
「いただきます」
手を合わせたあと、フォークに刺して一枚を口に入れる。乾いた音を立てながら笑みを浮かべた。
「香ばしくて濃厚な味ですね。よく見ると皮の裏に程よく脂が付いています」
皮を纏めてフォークに突き刺し、口に入れた。目は剥き出しになった肉に向かう。丁寧に骨から削ぎ落し、直接、口に運んだ。
用意された小皿に肉の先端を付けて食べる。
「シンプルな塩コショウがとても合います」
時間にして三十分も掛かっていない。豚は皮を剥がされ、肉を削ぎ落された。耳や鼻も切り取られ、骨の状態を晒した。
「前菜は終わりました」
艶やかな唇で笑う紫苑にスタッフは動揺した様子でチラチラと目をやる。
「全ての料理をいただきましょう」
周囲にいた客から静かなどよめきが起こる。意に介さず、紫苑は立ち上がって料理を大皿に盛り付け始めた。
咀嚼音が止まらない。手の動きは速くないものの、一定のリズムで口に食べ物を運び続けた。
「ごちそうさまでした」
その一言に惜しみない拍手がスタッフと客から送られた。
全ての料理を平らげた紫苑はスリムな体型を維持した状態で席を立った。
日傘を差して紫苑は道なりに進む。シーサイドタウンに入ると混雑の度合いが増してきた。
「少し歩きにくいですね」
紫苑は人の少ない通りを選んだ。大きく曲がる道や歪な裏通りでかなりの距離を歩いた。
旧市街に入った。紫苑は持っていたハンカチを額や頬に押し当てる。
「さっぱりしたいですね」
自然に目が周囲を窺う。杜の湯を見てぴたりと足が止まった。
貼り紙には『柚子湯、始めました!』と書かれていた。
「さっぱりできそうです」
豊かな胸を弾ませた。
購入したタオルを肩に掛けた紫苑は湯に煙る戸を開けた。正面の壁面に描かれた壮大な絵に、大きいです、とおっとりした声で言った。
中にいた数人の女性が紫苑をちらりと見やる。同様に、大きい、と口にして胸を隠すような猫背となった。
「まずは掛かり湯ですね」
全裸で堂々と歩く。隅に積んであったプラスチック製の湯桶を手にした。適当な蛇口で湯を入れて全身に隈なく掛ける。
「それでは」
浴槽に向かう。先客の女性は圧倒されたように隅の方に移動した。
紫苑は悠々と湯に浸かる。その姿で大きく深呼吸をした。浮かんだ大きな胸が湯面に波紋を作る。
「良い香りです」
肩を軽く揉み解す。腰を回して柚子湯を全身で味わう。連動した胸は子供のようにはしゃいで湯面を波立たせた。
柚子湯を十分に堪能した。紫苑は脱衣室で手早く着替えを済ませると少し火照った顔でフルーツ牛乳を購入した。
「風呂上りには最高ですね」
唇に瓶の縁を押し当ててゆっくりと傾ける。音を立てないで静かに飲み干した。
「んん~、カラカラの身体に染み入る美味しさです♪」
爽やかな香りを纏った紫苑は颯爽と靴箱に向かう。ブーツを取り出して履いた直後、軽く腹部を摩った。
「少しお腹が減りました。早めに買い出しを済ませましょう」
笑顔で外に出ると自然に言葉が零れた。
「今年も楽しくなりそうです♪」
日傘を回して高らかな音で歩き出すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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