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寝子島高校
【お正月】賑やかで華やかな一時を
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寝子島神社の赤い鳥居を潜った瞬間、
仙藤 蒼
は軽く身を引いた。爽やかな青地の着物姿であった。
「二日目なのに、なんでこんなにいるのよ」
「毎年、初詣はこのくらいの混雑になるように思うけど」
仙藤 紫
は大人の雰囲気を醸し出す。紫の着物を身に纏っていた。
「お賽銭も楽じゃないね」
蒼は周囲の屋台に目を向けた。横手にいた紫は優しげな笑みを浮かべる。
「無駄遣いは程々に」
「平気よ。今年の私は親戚の人達のおかげで、お年玉長者だからね!」
「もう、蒼ったら」
控え目に笑う紫を蒼は誇らしい顔で見詰めた。
「蒼、どうかした?」
「いつも通りのクールビューティーだね」
蒼は親指を立てる。
「……ありがとう」
恥じらいを見せつつ、小声で返した。
少しずつ、拝殿に近づく。待っている間に蒼は思い出したように言った。
「お姉ちゃんの
巫女姿
、今年も見たかったなぁ」
紫は社務所にそっと目をやり、少し悲しそうな顔で微笑んだ。
「いつか機会があったら……」
「絶対に似合うから。もちろん、普通の日に私服として着てもいいよ」
「コスプレは
ネコミケ
の時でいいわ」
紫は柔らかい笑みで前を向いた。手前の人物が熱心に手を合わせている。最後に一礼すると速やかに横に抜けた。
蒼は勝ち気な顔で一歩を踏み出す。
「今年は受験生だからね」
千円札を賽銭として惜しむことなく投げ込んだ。
紫は小銭をそっと差し出すようにして入れた。
二人は作法に則って手を合わせる。ほぼ同時に一礼して他の参拝者に場所を譲った。足は自然に社務所に向かう。
「おみくじはお姉ちゃんが先でいいよ」
蒼の声を受けて紫は前に出た。巫女姿の女性に初穂料を支払う。近くに置いてあった六角形の筒を右腕で抱えるようにして揺すった。傾けると同時に左手で出てきた棒を受け止める。
書かれていた数字を伝えて紙を受け取った。表情を変えず、内容に目を通す。
待ち切れない蒼は笑顔で詰め寄る。
「お姉ちゃん、運勢はどうだった?」
「中吉ね。無難な内容が書かれていたわ」
「次は私の番ね」
蒼は勢い込んで初穂料を支払い、両手で六角形の筒を振った。縦や横に間断なく振り続ける。息が少し乱れてきた。
力強い一歩を踏み出し、一気に引っ繰り返す。飛び出した棒を掴み、数字を読み上げる。
渡された紙の上部を見た。
「当たった! 大当たりよ! ほら、見て、お姉ちゃん!」
「大吉ね。幸先がいいわ」
「you winよ! でも、安心はできないわ。お守りでスキル強化しないと」
蒼は学業成就のお守りを購入した。目に付いた絵馬も手に入れた。付属品のサインペンを手にすると『寝子高校合格祈願』と書き込んだ。
蒼は絵馬を引き離すようにして見る。
「ちょっと硬いかな」
すぐ下に『寝子高に合格しますように!』と書き添えた。再び、絵馬の全体をじっくりと眺める。
「華やかさに欠けるわ」
空いたところに着物姿の自身を描いた。
「お姉ちゃん、モデルになって」
「絵馬なのに?」
疑問に思いながらも姿勢を正して、これでいい? と聞いた。
「いい感じ。そのまま動かないでね」
紫は少し目を伏せた。周囲の人々が不思議そうに見て通り過ぎていく。
「蒼、もういい?」
「あと、もう少し」
紫は恥じらいを見せつつ、姿勢を維持した。
「描けたよ!」
弾ける声で蒼が絵馬を掲げた。目にした紫は微妙な笑みを浮かべた。
「蒼は溌溂とした様子が表現されていて良いと思うけど、私が少し美化されているような……」
「そんなことないよ。お姉ちゃんは飛び切りの美人なんだから!」
「声が、それより早く絵馬を掛けないと……」
「そうだね。えっと、あそこかな!」
蒼は絵馬掛所に小走りで向かう。目立つ真ん中に掛けると手を合わせた。
「……どうか、どうか……願いを叶えてください……」
真剣な様子に紫も、そっと手を合わせた。
蒼は振り返る。
「お姉ちゃん、急に甘い物が食べたくなったんだけど、付き合ってくれる?」
「いいわ。参道商店街が近いから立ち寄ってもいいわね」
「和菓子にしよう!」
蒼は元気に拳を突き上げた。
二人は揃って石段を下りた。参道商店街に入ると蒼は目をキョロキョロさせた。
「あそこはどうかな」
見つけた店舗を指差す。紫は店構えを見た。老舗の和菓子屋という佇まいであった。横手には喫茶スペースを設けていて結構な客が入っていた。
「落ち着けそうね」
「決まりだね!」
二人は和菓子屋の暖簾を潜った。
「いらっしゃいませ」
小気味よい声で迎えられた。少しも待たせることなく、小豆色の作務衣を着た女性が現れた。紫が用件を伝えると、ご案内します、と笑顔で歩き出す。
二人は窓際の席に向かい合わせで座った。注文を聞かれ、蒼は各種の饅頭を頼んだ。紫は冬限定の練り切りのセットを口にした。
店員が下がると蒼は不満そうな顔になった。
「練り切りは気付かなかったよ。サンプル写真を見ると、可愛くて美味しそうなんだけど」
「二人で分ければいいわ。私もお饅頭を食べてみたいし」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「美人に描いてくれたお礼よ」
紫は手前に置かれた湯呑みを両手で持った。香りを楽しむようにして飲んだ。
「抹茶に近い味がして、香りがいいわ」
「お姉ちゃんは何をしても絵になるよねー」
「そんなことはないと思うけど」
音を立てないで湯呑みを置いた。
「お姉ちゃんは美人だけど、それだけじゃなくて冷静に見えるんだよね。どんなことにも動じない雰囲気があって」
「見えるだけよ。緊張することはあるし、心が揺れ動くことも……」
蒼は頭を下げて覗き込むような姿となった。
「本当に? そうは見えないんだけど」
蒼は上体を起こした。湯呑みを片手で掴み、一口飲んでコツンと置いた。
「今年、私は受験生だから、正直に言うと少し緊張しているところがあるわ。神頼みにも限界があるし、やるだけのことはしたつもり。お姉ちゃんの高校受験の時はどんな感じだった?」
「私は……そうね。受験に向けて勉強に励んで試験に臨んだわ」
「途中で不安になったことは?」
「勉強に打ち込んでいた時は何も。気付いたら合格していて、嬉しかったことを覚えているわ」
蒼は納得した表情となり、快活に笑った。
「お姉ちゃんらしいね。私も自分らしく受験に挑むよ」
「それでいいと思うわ」
「お待たせしました」
注文していた和菓子が恭しくテーブルに置かれた。彩の良い丸い和菓子の数々に蒼は満面の笑みを浮かべた。
「今は私らしく和菓子の味を目一杯、楽しむね!」
「少しは私の分も残してよ」
「早い者勝ちだよ!」
蒼は添えられた黒文字で練り切りを突き刺し、一口にした。モグモグと口を動かして頬を緩める。
「ほんのり甘くて、もちもち感が堪らなく美味しい~」
「もう、蒼ったら」
紫は我が子を見るような優しい目となる。その後、饅頭の一部を切って自身の口に運んだ。
「……本当に美味しいわ」
「そうだよね。ここは当たりだよ、大当たり!」
「大吉の効果ね」
二人は笑みを交わし、心行くまで和菓子と会話を楽しんだ。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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