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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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早朝、桜花寮の
初瀬川 理緒
の一室に
佐和崎 紗月
が訪れた。ルームメイトはいないので早々に二人は白い肌着姿となった。
「それじゃあ、始めるわ。わからないところとかあったら、あたしに聞いてね」
理緒の言葉に紗月が、くすっと笑う。
「何よ、紗月」
「ごめんなさい。悪気はなくて。その、理緒ちゃんが着付けをできるなんて、少し意外で」
「グラビアアイドルはいろんな服を着こなせないとダメだからね。見ている間に覚えたわ。ま、少しは教えて貰ったりもしたけどね」
にっこりと笑って用意した着物に袖を通す。目にした紗月は少しぎこちない手付きで真似をする。
透かさず、理緒の声が飛ぶ。
「合わせた襟元の形を意識して」
「はい、理緒先生」
「誰が先生よ」
苦笑いで返した。
細かい指摘と円滑な行動で二人は着物姿となった。互いに出来を見せ合う。
紗月の着物は松竹梅の柄が鮮やかで明るい印象を与える。
理緒は薄桃色の生地に爽やかな菖蒲をあしらい、華やかな羽織を合わせた。
「紗月の着物は明るいイメージね。可愛らしさも表現できていて良いと思うわ」
「理緒ちゃんは内面の美しさと外面の艶やかさが人となりを語っていて素敵ね」
二人は笑って共に、ありがとう、と口にした。
出かける用意ができた二人は揃って食堂に向かった。
理緒が調理場を覗くと寮母のトシコが仕込みに追われていた。
「おはようございます」
「あら、おはよう。今日もお節でいいかしら?」
「はい、美味しいから大歓迎です」
理緒は小ぢんまりとした特製の重箱を受け取った。二段に重ねた状態でテーブル席に運ぶ。
理緒と紗月は肩を寄せ合うようにして座った。横目で相手を窺う。そして、いただきます、と声を合わせた。
理緒は鮭の昆布巻きを食べた。自ずと笑みが浮かぶ。
「しっかり食べて初詣に行くよ」
「あまり混んでなければいいけど」
「大丈夫よ。今日は二日だからね」
会話と味を楽しみながら食べ進めていく。
理緒は最後に残していた卵焼きを一口にした。
「ここで食べるお節も、これで最後になるんだね……」
「……理緒ちゃん」
紗月は理緒の背中に手を回し、ぽんぽんと叩いた。
二人はのんびりと歩いて旧市街にある寝子島神社に向かう。
通りを行き交う人々は多くない。日常に近い光景を醸し出す。
紗月は、ほっとした表情で足取りが軽くなる。
「神社もこれくらいならいいね」
「どうかな。まあ、人が多かったらはぐれないように手を繋げばいいし」
「その時はよろしくね。あの、理緒ちゃん。神様には何をお願いするつもり?」
紗月は理緒の目を見て聞いた。
「合格圏内にはいるけど、合格祈願はするよ。でも、よくここまで来れたと自分でも思う。偏差値三十から六十台だからね」
「それだけ理緒ちゃんが勉強したってことだから。あと少し、一緒に頑張ろうね」
「ありがとう。紗月は何をお願いする?」
「私はもちろん、理緒ちゃんの大学受験の成功を祈るわ。それと……」
「それと……」
二人は微熱を孕んだ目で見詰め合う。
寝子島神社は予想に反して大勢の人で賑わっていた。理緒は隣にいた紗月の手を素早く握って人混みに突っ込む。屋台の匂いには瞬時に顔を背けた。
「たこ焼きのソースが~」
「誘惑に負けないで!」
紗月の応援に歪な笑顔を見せた。人の歩みは遅く、苦難の時は続く。
「ふぅ~、ようやく危険地帯を抜けたわ」
「ほら、もうすぐよ」
紗月は前方に目を向ける。拝殿が近づいてきた。二人は用意した賽銭を手に握る。
「理緒ちゃん」
「紗月、次だから」
握っていた手を離した。左右に並んで立ち、賽銭を投げ入れた。二礼二拍手のあと、二人は手を合わせて目を閉じた。
――神様、理緒ちゃんの大学受験を成功させてください。他の神社や教会にまで足を運んで祈り続けた願いです。どうか叶えてください。よろしくお願いします。
紗月は目を閉じたまま、深呼吸をした。
――お願いです。理緒ちゃんを私の傍にいさせてください。一時も離れたくないのです。如何なる困難な道も二人で乗り越えられるように見守ってください。
その隣では理緒が手を合わせている。
――神様、大学に合格させてください。
閉じていた瞼が強張る。引き結んだ唇が微かに震えた。
――紗月と一緒にいつまでもいられるようにしてください。
あたしには紗月が必要なんです。心から愛しています。
女が女を好きになるなんてヘンかもしれないけど、そんな理屈を吹き飛ばすくらい紗月が好き。
好きで、好きすぎて、想いを止められない! 大好きなんだ!
全身が震えた。目を開けると大きな息を吐いた。最後の一礼を終えると自然に顔が横に向く。同じように紗月がこちらを見た。
「理緒ちゃん、お願いは済ませたんだね」
「終わったよ。こちらの願いを神様に強引に押し付けてやったよ」
理緒は晴れやかに笑った。もう、と言って紗月は控え目に笑う。
社務所では合格祈願のお守りを二人で買った。帰りは境内の隅の方を抜けて素早く石段を下りた。
理緒は紗月と向き合う。
「紗月、ここからは戦争よ。気を抜いたら相手にお宝を持っていかれるわ。気を引き締めていくよ」
「あのぉ、理緒ちゃん。miaoに福袋を買いに行くんだよね?」
「そうよ。福袋の争奪戦よ!」
「さすがに、そんなことにはならないと思うけど」
紗月は苦笑いとなった。
体力を温存する為、二人は寝子島駅から電車に乗った。一駅目の寝子島シーサイドタウン駅で下りた。隣接する駅ビル、miaoに手を繋いで入っていく。
十分後、凄まじい熱気に取り込まれた。
目を血走らせた人々が押し合い、ワゴンに乗せられた福袋を奪い合う。細身の店員が拡声器を使って叫ぶ。
「お客様、無理な押し合いは危険が伴います! 福袋は十分な数をご用意しております! 慌てずにマナーを守ってご購入ください! そこ、危ない! 転倒しますよ!」
一人では手に負えない。複数の店員が声を嗄らして注意に励む。
「こ、これは、紗月、どこ!?」
理緒は肉弾戦の渦中にいた。あらゆる方向から押された。自由に動けず、荒波に揉まれる。
「こ、ここ……ここ、ここ!」
鶏のような声が上がる。紗月は人波に埋まっていた。辛うじて右手を挙げる。やはり自由は奪われていて力に翻弄された。
それでも足掻き、藻掻いて福袋を目指す。
「もう、どうなってんのよ!」
激昂に近い叫びで理緒は抗った。目に付いた福袋へ懸命に手を伸ばす。
「ここー!」
紗月は人波に溺れる寸前で叫んだ。
激戦を終えた。駅前の噴水の近くにあるベンチに理緒と紗月は座っている。どちらも項垂れ、髪が少し乱れていた。
「……どんな戦場なのよ」
「……くたくたになったけど」
二人は顔を上げると表情を緩めた。自身の傍らに置いていた福袋を両手で掲げる。
「あたし達は勝利したのよ!」
「中にある戦利品が楽しみだね!」
目で合図を送って一斉に福袋を開けた。
理緒は驚愕の顔で福袋の中に手を突っ込んだ。勝ち取ったという風に銀色に輝くアクセサリーを高々と上げる。
「有名なブランド物よ、これ! 二十、いや、二十五万はいくわ!」
「凄いよ、理緒ちゃん! 私の福袋には可愛らしいワンピースが入っていたよ」
取り出すと自身の身体に当てた。どうかな、と恥ずかしそうに聞く。
「紗月、これもブランド物よ! 当たりだよ、当たり! それに可愛い!」
理緒は自身の福袋の中を漁る。目にする度に歓喜の声を上げた。
紗月は細々としたアクセサリーを掌に載せた。銀色や金色の光を放ち、宝石のような輝きを有していた。他にはブーツが入っていた。
「いろんな組み合わせができて、考えるだけで楽しくなるわ」
「ねぇ、紗月。これってあたしに似合う?」
理緒はセクシーランジェリーを摘まむようにして振って見せる。
「こ、こんなところで、そんなの見せたらダメだよ!」
「なんで? 似合ってない?」
「……そんなことは……綺麗だと思う、理緒ちゃんなら……」
紗月は赤い顔で俯く。熟れた耳に理緒は艶やかな唇を寄せた。
「寮に帰ったら着替えて、見せてあげるね。和服もいいけど、やっぱり洋服かな」
理緒の言葉に紗月はこくりと頷いた。
二人は指を絡めて手を繋ぐ。仲睦まじい姿で帰っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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