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【ネコミケ】熱い一日の最後は星空で
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寝子電スタジアムの更衣室に
仙藤 蒼
は一人でいた。コスプレの衣装に着替えた状態で姿見に全身を映す。
見た目は近未来で目を引く。身軽な宇宙服を思わせた。細かい部分まで忠実に再現されていて不出来な部分は見つからない。
――弾幕シューティングの『CY-KILL(サイ‐キル)』はよくゲーセンで遊んでたけど。まさか、私がヒロインのリディッシュとしてレイヤーデビューするとは思わなかったわ。
「まあ、これも縁よね」
言いながら姿見の自分に目を向ける。呆れたような顔となり、力なく左右に振った。
「もう何回も見たよね?」
鏡に向かって語り掛ける。
蒼は両肩の力を抜いた。長々と息を吐く。吸い込むと同時に両手で頬を挟んだ。何度か叩いて、よし、と声を出した。
蒼はコスプレ広場を目指して通路をゆく。遠くの喧騒が耳に届いて少し身体が震えた。
「大丈夫、衣装は完璧なんだから」
視線を上げて足を速めた。
通路を抜けた先には光り輝く舞台があった。どのブースにも大勢の人々が押し掛けていた。背中のリュックがはち切れそうになりながらも商品を買い求める若者達の姿で溢れていた。
――いつものネコミケと違って見えるわ。
蒼は大股で歩いた。弾むようにしてコスプレ会場に踏み込んだ。
早速、一人の少年の目を引いた。
「あ、あの、それってサイキルのリディッシュですよね」
「よくわかったね。どうかな」
少し前屈みになって蒼は微笑んで見せた。少年は俯いて耳を赤くした。
「素敵だと、思います。あ、あの、撮ってもいいですか?」
「いいよ。綺麗に撮ってね」
「あ、ありがとう!」
少年はTシャツの胸ポケットからスマートフォンを取り出した。撮影モードにして蒼の周囲を回るようにして写していった。
その気さくな蒼の態度に人々が集まり始める。
「あ、あの、ボクと一緒に写って貰えないですか」
「その次でいいのでわたしともお願いします」
男性の間に挟まるようにして小柄な女性が言った。
蒼は抑えた笑みで言葉を返す。
「私で良ければ喜んで」
「本物のリディッシュみたいで、その、感動です」
「ありがとう」
蒼に不自然な硬さはなくなった。自然と役に寄り添い、請われるままにポーズを決めた。
――いつもの私とは違うって、こんなにも楽しいものなのね。
最後の写真を撮り終えた。
「ありがとうございました!」
「またね」
元気に走っていく女性に蒼は軽く手を振った。
「私も少し見て回ろうかな」
関心を周囲に広げる。奇抜な格好はアニメキャラクターに多く見られた。忠実に再現された姿に驚くこともあった。
「みんな、凄いね」
蒼は後ろを振り返る。脇差を差した古風な出で立ちの二人組が目に留まった。
浅葱色の羽織を着ていた。袖口には白い山形のダンダラ模様が入っている。
「……新撰組みたい」
呟いた蒼は背の高い人物の横顔を見詰める。凛々しい表情をしていた。憂いを帯びた目が美しく映える。
――見ているだけでドキドキする。とてもカッコイイわ。
半ば放心したような顔で歩いていく。その途中で目を丸くして、ええ、と声を上げた。
「お姉ちゃんだよね!?」
「その声は蒼?」
振り返った姿は蒼の姉、
仙藤 紫
であった。
「お姉ちゃんも参加してたんだね」
「先生のおかげよ」
「こんにちは」
横から声が掛かる。もう一人の新撰組の隊士は
大橋 尚
で額には鉢金を巻いていた。
蒼は少し上ずった声で挨拶をした。尚はおっとりと言葉を返す。
「近未来のスーツの細部に丁寧な仕事が見て取れます。こちらは打ち合わせの時間が満足に取る事が出来なくて新選組になりました」
「そうなんですか? とても似合っていて二人はとてもカッコイイです」
蒼はちらりと紫を見て言った。
「あ、あの、少しいいですか」
頬を赤らめた少女が声を掛けてきた。紫と尚を交互に見ながらスマートフォンを掲げる。
「隊士の姿がとてもステキで、写真を撮らせて欲しいのですが。できたら一緒の写真も」
二人の隊士は柔和な顔で願いに応えた。
蒼は邪魔にならないように目立たないところに移動した。
――さすがはお姉ちゃんね。あ、また一人きたわ。こっちからも。
次々と人が集まり、中心にいる二人は見えなくなった。
蒼は首筋に手を当てた。汗で少し湿っていた。降り注ぐ陽光は強さを増してきた。
「少し休もうかな」
目は日陰を求める。適当なところを見つけて腰を下ろした。両膝を立ててこつんと額を載せる。
静かな時間が流れた。
「待たせたわね」
「あ、お姉ちゃん」
顔を上げると紫が二本のペットボトルを振りながら歩いてきた。一本を蒼に渡すと隣に座った。
二人は同時にペットボトルを開けた。同時に飲み始める。息を吐く時も重なって笑顔を交わした。
「お姉ちゃんがレイヤーでいてびっくりしたよ」
「
前回のネコミケ
も先生と一緒に参加したからね」
「慣れていると思った。前はどんな衣装だったの?」
蒼は紫の顔を覗き込むような姿となった。
「前回は三国志で先生が呂布で私は貂蝉よ」
「華やかな感じがするね。衣装が凄く凝ってそう」
「そうね。人の目を引く衣装と化粧で少し恥ずかしかったけれど」
紫は困ったような笑みを浮かべた。ペットボトルの中身に目を落とし、薄っすらと目を閉じた姿で飲んだ。
蒼は紫の横顔を見ていた。傍らに置いていたペットボトルを掴むと残りを一気に飲み干した。
――今日のお姉ちゃんは凛々しくて、じっと見ていると危ないわ。
蒼は空になったペットボトルを置いてゆっくりと息を吐いた。
「蒼、動かないで」
紫が身体を寄せてきた。蒼の口元にハンカチを軽く押し当てる。
「綺麗になったわ」
「……ありがとう、お姉ちゃん」
「どういたしまして」
もじもじする蒼の横で紫は涼しげに笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月07日
参加申し込みの期限
2019年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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