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6.海に沈みし道
海触洞内部、鍾乳洞入り口。泥土の広がるそこは小型の干潟のような情景である。
「ふぅ……」
ウェットスーツ姿の刀が水面に顔を出す。髪は水を帯び、いつものボサボサ髪とはまた違う印象を受ける。
探検の参加者たちが入っていった洞窟とは違う入り口を探しているのだった。
続いてスクール水着姿の海も素潜りから顔を出し、『こっちにはないよ』と言わんばかりの×印を両手で示す。
「ふむ。あとは桜庭次第か」
日中の海触洞であれば、光が入ることを利用し彼らは何度も潜水を繰り返しながら、探索範囲を広げていく。
「ふはー……。……あったよー!」
3人の中で誰よりも長く潜っていた円が喜びの声を上げる。
彼女はぎりぎりまで息継ぎをしないことと、深く深く潜ることで自身のろっこん『ブレイブハート』の効果を高めようともしていたのだ。
その甲斐あってか彼女は入り口を発見することができたが、水面に出た時の顔は酸素を求めて大変なことになっていたのは秘密である。
「干満差次第だけど、少なくとも半分くらいは入り口が顔を出すかな?」
円は大まかな入り口の位置を2人に説明する。
『かんちょうまでもうすこしじかんがあるね』
海が時計を見て、筆談で話す。彼女の時計は14時半過ぎを指していた。
「干潮までに見つかればいいと思ってじっくり探していたが、もうそんな時間か」
ウェットスーツとスクール水着の少女に囲まれた刀が真面目にそんなことを言う。
「そうだねー。少し休憩してから16時前くらいからアタックしよう。目指すは『おコウさん』!」
フジツボを避けながら岩肌に座る円。
『じゅんびしないと』
海は水中移動を想定してスケッチブックなどを料理用の真空パックに詰めていくのだった。
休憩後。
3人は干潮にほぼ近い状態になったもう一つの入り口へ向かう。小柄な女子2人の腰あたりまでが海水に浸かった状態で進む。
刀はケイビングスーツのまま、円はウェットスーツ、海はスカートのみ外した水着+制服姿という服装である。
その入り口は鍾乳洞側の入り口に比べ小規模で、洞穴というよりは人工的な横穴といった印象を受ける。
「狭いから気を付けないとな」
先行して刀がライトを照らしながら、穴へと入る。
「傾斜ある? 上り、下り?」
続く円が刀に訊ねる。下りであれば水中を潜ることになるからだ。
「上り。小山内、はぐれるなよ」
短く刀が答え、後ろを確認する。海は静かに頷き、追従する。彼女はスケッチブックが濡れないようにしている為、喋ることができないのだ。
「この先、何があるんだろうね。隠された祠なんかあったりしたらいいんだけど」
楽しそうに円が呟く。
緩やかな傾斜が続く横穴は石灰質で構成されていた。複数の分岐を越えた先、通路上の水の占める割合が減ってきた頃、3人は階段状の段差をいくつか越える。分岐では円がケミカルライトを折り、帰りの目印にしていく。
「これ、自然的なものなのかな?」
円の疑問に海も首を傾げる。階段状の段差や横穴の入り口の印象から疑問を覚えたのだ。
「わからん。この先に人工物があれば人工的なものかもしれないな」
そう言って刀は先に進もうとするが、それを海が刀のケイビングスーツを引っ張ることによる引き留める。
『戻らなきゃ』
取り出したスケッチブックに走り書きした海が時計を指し示す。時計は18時過ぎを指していた。
「急がないと、船に乗り遅れちゃうね」
円が帰りを急ぐように部屋を後にする。
彼らの帰り道は困難を極めた。
干潮時は徒歩でよかったのだが、潮が戻り始めれば一部は泳ぐ必要が出てくる。目印をしていたとはいえ、ケミカルライトの光は時間とともに弱くなる。水中であればなおさら視認しづらいものである。
「こっちだったっけ……」
いくつかの分岐路を抜けた際、遂にはケミカルライトのない分岐に遭遇したのだ。
「潮で流された可能性もある」
刀が端的に言う。
「……」
会話のできない海がふらりと道を引き返す。何かに連れて行くように彼女の動きはどこか不自然だった。
「小山内?」
「海ちゃん……?」
2人は慌てて海を追う。分岐路を引き返し別の道へ。
刀と円が海に何度も声をかけるが、普段と違い反応が希薄だった。どこかぼんやりとしている。
海の泳ぎもまるで牽引されるように滑らかで、水泳部のエースのような速さである。
「まさかな」
刀はあの伝承を思い出す。『木天蓼湾のおコウさん』の話を聞いたときに、別の漁師が話したもう1つの話を。
「まさかね」
円も同様である。それは海神の使いで、海の天使と呼ばれていたことを。
おそらく行きとは違うルートを経て、3人は海触洞までたどり着く。時刻は20時目前。
到着と同時に、憑き物が落ちたように海が倒れこむ。
「……っ」
慌てて彼女を抱き留める刀。
「大丈夫、気を失ってるだけ、じゃないかな」
円が海の容態を確認する。
「ありがとう」
刀と円は自分たちが見つけた洞窟へ向けて、小さく感謝の言葉を手向ける。
後ほど、目を覚ました海は『しろいてんしがいたの。そのあとはおぼえてないよ』と2人に説明をしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月02日
参加申し込みの期限
2013年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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