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4.鍾乳洞、前半
鍾乳洞ルート。
そこはまさしく、自然の作ったダンジョンの様態を成していた。
つららのように幾重にも垂れさがる鍾乳石は鍾乳洞であることを強く印象付け。棚田のように並ぶ輪縁石はまるで南米のピラミッドを彷彿とさせる。
それらの光景に目を奪われれば、長い年月をかけて成長した石筍が足元から存在を主張する。
鍾乳石と石筍が連結した石柱が通路や区画をまるで仕切るように立ち並ぶ。
「あれやあ、綺麗ー。人の手が触れない荘厳さは浪漫だねぇ」
ジャージにウィンドブレイカーを羽織った伸幸が懐中電灯で照らしながら感想を漏らす。
「触っても平気かな?」
地上の地図を広げながら、相対的に位置を把握しようと努力している天野が訊ねる。
「鍾乳石って何百年もかけて伸びていくものだから、折らないようにねー、おっとっと」
寿美礼が天野に注意をしながら、地下水で湿った床でたたらを踏む。
「ここはこうじゃないか? 計算が間違っているな」
「おお! シルベの歩幅は約60センチメートルですので、ええっと……」
それぞれの明かりで照らされる空間の中、マッピングをしているのはシルベと修。
シルベがノートに目印や大まかな概略図を書き込んでいるのを修が適宜修正していく。
「これなら迷子にならないだろう……」
鍾乳洞入り口の柱にロープを括り付けて歩くのは士。長さが不足したとき用に予備のロープで延長する準備もできていた。
「君は右へ進んでもよいし、左に進んでもよい」
月詠は分岐点をデジカメで撮影した後、チョークで目印を入れている。
「隊長! 目印はこうですか!」
みゆきは分岐点で小石を積み上げて、豪に質問する。豪が最初の分岐で行った石積みを真似したらしかった。
「ばっちりだぜ、北原」
豪が笑顔で頷く。
「『薄野2』ですね」
メモ帳を破り、その石の間に挟む五月。彼女なりの目印である。さらには修が用意したケミカルライトで分岐毎に色を変えたものを設置する。迷子対策は万全といえた。
「飴はいかがですか? 探検は体力を使いますから無理はいけません」
探検部のかさばる荷物を率先して持った日向に蓮が声をかける。日向は安全確保の為に集団の最後尾を担当していた。
「あ、ありがとう……」
日向が飴を受け取ったのを確認しつつ、軽装の蓮は日向の荷物を少し負担する。
「私は右、というか東側へ向かいたいなー」
いくつもの分岐を抜けた先の広間での小休止中、同行していたしおりが呟く。
「単独行動は感心しないな」
方位磁石付きの時計で方角を確認していた修が反応する。
「私のろっこんなら戻ってくることができるから大丈夫だよ。私は私で調べたいことがあるから」
しおりは自身のろっこん『猫間飛行』を説明し、危険回避もできることを主張する。
「もしかして、
ピエール
?」
彼女の『東』という発言と大まかな現在位置から九夜山の要石を連想した天野が質問する。彼もまたピエールのことが気になっていたというのもあるだろう。
「あの時、地中に潜っていったから、もしかしたら洞窟のどこかに眠っているかなーと思って。逆巻さんも行く?」
しおりは天野の問いに頷きつつ、提案する。
「原人も気になるけど……」
天野は近くで休憩している探検部の意見を求める。
「ま、いいんじゃないかな? 1人じゃなきゃなんとかなるよ」
パンを食べながら寿美礼はポジティブにそんなことを言い。
「みんなで行動するのが一番安全だよね。でも、手分けして探すほうが寝子原人にも会えるかも?」
探検部でもあり美術部でもあるみゆきはスケッチブックに洞窟内の光景を写生しつつ答える。
「迷子にならなきゃ後はなんとかなるだろう。目印は怠るなよ」
士はレポート用紙に探検の行程を記録しながら天野に告げる。
「逆巻君なら……何とかしそう」
五月から受け取った蕎麦饅頭を休憩中の面々に配っていた日向が、信頼を込めた笑顔を天野に向け。
「部員の意見も鑑みてだ……。単独行動をしないこと、時間までに船まで戻ってくること。危険な行動をとらないこと。この3点を条件に、分散を許可するぜ」
少し考え込んだ豪がしおりと天野の目を見て、決断を下した。
その頃、洞窟入り口にて。
「昨日の残り物だけど」
寝太郎が弁当を広げ、団十郎と一緒に昼食を摂っていた。
2人は午前中は下見として、それぞれのルートの入り口を確認する程度の探索に留めていた。無理をしないペース配分も探検には必要である。
「特製大盛りカルビ弁当を買ってきてもいいっていったのに」
そう言いながら団十郎は寝太郎の用意した弁当、肉じゃがや唐揚げ、白和えを平らげていく。寝太郎が握ったと思しき不格好なお握りには、団十郎の好きな具材が入れてあった。
「景色のいいところで食べるお弁当もいいよねー」
団十郎の食べっぷりを満足そうに見つめる寝太郎。
「おう。意外といけるな」
素っ気なくも彼女なりに彼の弁当を褒めているらしかった。
「よかったぁ、また作ってこようかなぁ」
寝太郎は少しだけ照れつつ喜ぶ。
「腹ごなしが済んだら、鍾乳洞に突撃だな」
あっさりと弁当を食べ終わった団十郎はそう言って大きく伸びをするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月02日
参加申し込みの期限
2013年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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