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化かし狐のお礼参り
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晋狐は兄の言いつけを守らなかった。神社で待っていろとは言われたが、じっとしていても役に立てない。妖狐を神に祀り上げるという企みはおもしろいが、それを提案した人間の男はどうにも信用できない気がした。一緒に待つのに耐えられず、適当な言い訳をして晋狐は神社を後にしたのだった。
刻人・F・ミセリア
は晋狐を引き止めず、「気をつけてね」と言うだけだった。
「復讐は本当に果たせるのでしょうか。このやり方で本当に……?」
気になる音を捉えて、晋孤のおかっぱ頭から狐の耳が生え出る。せっかくの飾りのついた帽子が耳でずれて、あわてて直した。彼女が耳にしたのはピアノの音。星の瞬きにも似たきらきらした旋律に魅せられて、晋狐はふらふらと音に吸い寄せられていく。
「やあ。気づいてくれたみたいだな」
行った先には
市橋 誉
がいた。ろっこん『奏でるもの』の力で、スケッチブックに書かれた鍵盤から軽やかなメロディを引き出している。ピアノという楽器のことは知っていたが、こんな形のものは初めてだ。端正な顔立ちの誉に、晋狐はほんのり頬を赤くする。
「あ、あなたは何者ですか? 私たちと敵対するのですか」
「まさか。どっちが好きかな? 妖狐の好物なんてわからなくてね」
優しく微笑み、誉は演奏をやめて小さなハンカチに包まれたクッキーと、タッパーの油揚げを差し出す。晋狐は耳と尾をぱたぱたさせながらおずおずと近づき受け取った。少し離れて道端に座る。二人は同じクッキーを静かに食べた。
「仕返しをするつもりなら、俺にしていってくれないか?」
「えっ?」
晋狐は突拍子もない声を上げて誉を見た。
「お前たち妖狐とけんかするつもりはないんだ。自分たちのフツウを守りたいんだよな?」
「そ、そうです。ですから私たちは」
「だから、仕返しをして気が済むなら、謝罪を込めて俺が引き受ける」
「なぜです!」
「なぜもなにも、お前が妖狐で、俺が人間だから、かな」
「答えになっていません」
「じゃあ……一緒に『フツウ』を守って共存して行きたいから、だな」
そういいながら誉はまたピアノを奏でた。優しげな旋律が月夜の空を流れていく。
「同じ場所、同じ時代にいるんだから。友だちになりたいんだ」
晋狐はたまらず立ち上がった。クッキーがばらばらとこぼれる。誉の存在は彼女にとって衝撃だった。だまされる馬鹿正直な者か、妖怪を倒そうとする攻撃性にあふれた者しかいないのだと兄摂狐には教わってきた。狐の世界の外には興味がなくて、ずっとそこで生きてきた。
「わかりません……私には、わかりません!」
二本の尾をなびかせて、少女妖狐は走り去ってしまった。落ちたハンカチを拾い上げ、誉はつぶやく。
「きっと分かり合えるはずなんだ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
前回シナリオ
猫又川の狐化かし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月06日
参加申し込みの期限
2013年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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