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化かし狐のお礼参り
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「……というのが僕の『作戦』だ。うまくいけば、これで君たちは神になる。神のかけらでしかない奴らは、新たな神が目の前で生まれるのを見たら、さぞばつの悪い思いをするだろう」
「ふん。人間にしてはおもしろいことを考える」
刻人・F・ミセリア
の説明を聞き終えた摂狐の表情は、疑わしげなものから共に悪巧みを持つ不敵な笑みに変化していた。
「君にはこのオーマを貸そう。なりはこんなだけど、優れた護衛になるよ」
オーマ・トンノ
は自分の名が出たことで、横目で刻人を見る。
「頼むね」
と声がかかると、オーマは彼の隣から、摂狐の背後二、三メートルの位置に移動した。大柄な女が音もなく背後を取る事態に、摂狐は思わず何度か振り向く。当のオーマは相も変わらず無反応だ。
「じゃあ、後は打ち合わせどおりにね。晋狐と僕は神社で待つよ」
摂狐とオーマは境内を離れていく。その背にもうひとつ、刻人の声が投げかけられた。
「今夜はおもしろくなるよ」
(ああ、まったくだ。神無き神社、妖異の誇り、哀れな中年の人生、すべてが一度に解決する)
オーマは声にすることなく、そう思う。
「やい、女」
摂狐が不機嫌そうな顔をしてオーマを見ている。オーマは答えることはない。
「お前がついて来ては目だってかなわん。俺は一人で行動させてもらうからな」
(それは困る)
そう思った時には、オーマの視界は光に満たされた。昼より明るい真っ白な、しかし少しもまぶしくはない非現実的な光。光が消え去ると、護衛対象のはずの妖狐は消えうせていた。オーマは白昼夢からさめたように頭を振る。おそらくこちらだ、という見当をつけてゆっくりと歩き出した。
「出たな? 狐!」
護衛をまいて一人歩く摂狐は、
握 利平
に驚いた。彼に出会ってから散々な思いをした、
その記憶
が掘り起こされる。利平は固く握った拳をぐっと突き出した。
「ほうれ! また犬のにおいをかがせてやろうか?」
利平の拳はただのはったりに過ぎないのだが、彼もまたもれいびであるという事実が摂狐を恐れさせた。犬のにおいなど感じない。だがもれいびたちはどこから突然力を発揮するかわからないからだ。
「妖狐を脅す気か。この小童め!」
「俺はそんな名前じゃねえよ。あん? お前はなんだっけ? じゅりって名前だっけか?」
「貴様!」
身の毛もよだつほど嫌う名で呼ばれ、狐は激昂する。
「俺は摂狐だ。そのような名で呼ぶな!」
「何怒ってんだ? じゅりだっておかしな名前じゃねえだろ」
「女のような軟弱な名だ、しかも人間が勝手につけようとしたものだ!」
「そんなの大したことないじゃねーか?」
否定されればされるほど、摂狐の怒りは燃え上がる。だが利平が再び拳をぐっと突きつけると、本能的な犬への恐怖で思わず気がなえてしまう。何度かそれが繰り返され、狐の気勢が殺がれたところで利平は語りだした。
「いいか? 俺の家、握家の話をしてやるよ。俺の親父は、握 欄造だ。小学生の時、手ェつなごうとしてもだな。『男と手なんかにぎらんぞう?』だぞ。自分の名前をネタにして、くだらねえことばっかり言ってさ」
「に、人間の名前など、俺は興味はないぞ」
「まあ聞けよ。俺の爺ちゃんなんて握 利杉太郎だ。ぎゅうーっと俺の手を強く握るもんだから、痛いっていうとな? 『いかんいかん、強くにぎりすぎたろう』とかハゲ頭のドヤ顔でぬかしやがる。まあ笑っちまうんだけどな」
もはや摂狐は呆れたのかあきらめたのか、憮然とした表情で話を聞いている。
「そう言うお前の名はどうなのだ」
「ん? 俺か? 爺ちゃんいわく、握家歴代最強の名前。
握 利平
だ」
「にぎりへい……にぎりへ……」
狐の表情が変わりかけたところで利平は言う。
「ああ、同情とかいいぜ? これでもネタにして楽しく生きてるからな。ま、親父とはこれが理由でケンカになっちまってるが」
「ふん。話はそれだけか? 殺さず聞いてやっただけありがたいと思え」
背を向けて摂狐は歩き出す。こいつの話を聞いてくると調子が狂う。面倒な相手は放っておいてさっさと行ってしまいたかった。その背に利平の言葉がかけられる。
「何が言いたいってな! 名前が悪いわけじゃねえ。お前の心持ちが問題だってこった」
(だからこそ、気分がよくなる名前の方がよかろうが)
と思いはするがもはや摂狐は利平を振り返らない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
前回シナリオ
猫又川の狐化かし
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月06日
参加申し込みの期限
2013年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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