this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状~リゾルブ・ワールド!
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
25
つぎへ >>
●雅樹と莉鳥
「雅樹っち、椎井ちゃんと組んでよ」
選挙管理委員長である
南波 太陽
の邪気のない指示に、
北里 雅樹
は目を丸くした。
「なんで?」
「なんでって、暇そうにしてるの、雅樹っちと椎井ちゃんだから」
きょとんとする太陽に、雅樹はため息をついた。
「暇そう……って」
そういえば選挙管理委員に抜擢された理由も「暇そうにしている」という理由だった。
「なんでやねん。俺だって一応忙しいぞ。来年は大学受験だし、他にもいろいろやることあるしで」
「まあまあ。いーじゃん。椎井ちゃんって一見とっつきにくそうだけど、スレンダー美人じゃん」
太陽は『この機会にお近づきになっちゃえよ』的な笑顔を浮かべるが、雅樹にとっては大きなお世話。
彼は、椎井ちゃん――こと
椎井 莉鳥
が、自分のかつての恋人だなんてご存知ないのだろう。
「いや……あのさ、」
何か言い訳して断ろうとする雅樹の声は、太陽の一方的かつ天真爛漫な声で遮られた。
「じゃ、そういうことで! あとヨロピクね!」
立ち去る太陽。振り向きもせずひらひらと手を振る背中に
「『ヨロピク』、じゃねー!」
と毒づくも時遅く。
ジト目の莉鳥と目が合った。
(うそだろ……まじでペア組んで仕事すんのか?)
心の声だったはずだが、莉鳥には届いてしまったのかもしれない。
クールビューティーな彼女は、惜しみなく絶対零度の視線を送ってくる。
「あの、椎井?」
「何かご用ですか、北里先輩」
びゅおおおーーーー!
雪の世界の女王(姉)が吹雪の魔法を放ったような錯覚を覚え、雅樹は直立不動で固まった。
(何このよそよそしさ。やりにくいったらありゃしない)
そもそも莉鳥は後輩なんかじゃない。
莉鳥が留年したので今でこそ雅樹が高三、莉鳥が高二ということになっているが、本当は同い年なのだ。
『先輩』なんて呼ばれるような間柄じゃあないのに、敢えてビジネスライクに呼ぶ莉鳥が怖い。
「そ、それじゃ、仕事しようか」
雅樹は気を取り直し、表面上はかわす。
が、正直言って。
……思い切り心臓を抉られた。
そして同時に、二人の間が今度こそ終わりつつあることに安堵した。
安堵しようとした。
(ああ、くそ。わかってるよ。……安堵したがる俺がいる)
(
あの夜
以来、どこかで二人の何かが壊れた。――そう、壊れたはずなんだ)
来年の春、俺はこの島を出ていく。
それで終わりの、はず。
(それなのに、なんだって、いまさら……)
莉鳥のことを考えると湧き上がる甘さを伴った苛立ちに、自分がわからなくなりそうだ。
「立候補者の受付リストはこちらです。プロジェクトごとの進捗状況を確認してこの用紙にチェックしていっていただけませんでしょうか」
余所余所しく告げる。
その後、息を吐く間もないほど忙しかったのは、ふたりにとっては幸いだった。
莉鳥とて、特に委員に志願したわけではなかった。指名され、なりゆきで、こうなっただけだ。
持ち前の冷静さと集中力で事務作業を一手に担当し、淡々とこなす。
そんな莉鳥だが大雑把なところもあって、物の扱いが雑すぎ、と昔はよく雅樹に言われたものだった。しかし今回ばかりは、手続きミスで立候補が無効になったりしたら目も当てられない。気をつけて、できるだけ慎重にものを扱ってゆく。
(……まさか雅樹も一緒に選管委員になるとはね……)
書類と格闘する雅樹を一瞬だけ見つめる。
ネコフェス
の時に感じたあの表現しようもない心の痛み。
中秋の名月の夜
のナイトプールでの衝動的な行動。
莉鳥自身にとっても不可解な感情。
キスの感触が甦り、下唇をそっと噛む。
(とっくに終わったはずなのに)
それでも認めざるを得ない。
まだ感情がくすぶっていることに。
だからこそ認めたくないのだ、ということを冷静に考えることは、莉鳥には苦しいことだった。
「北里先輩」
「……あのさあ、その呼び方……」
やめてくれない? という懇願を、雅樹は口にすることができなかった。
なんとなく今は、徹底的にビジネスライクな莉鳥の振る舞いが、正しい気がして。
(そうしないとどうかしてしまいそう)
そう思っていたのは果たして、莉鳥だけだったろうか。
自分たちはまるで、いつ割れるか分からない、危うい硝子の上で踊る二体の人形。
複雑な想いを抱えながらも、表面的には淡々と、仕事をこなしてゆくしかないのだった。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
25
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状~リゾルブ・ワールド!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月12日
参加申し込みの期限
2019年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!