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【期末テスト】赤点?満点??春風、四日間の死線<物語編>
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●テスト返却:1年生のみなさん
1年6組に、先生の姿はまだない。
しかし生徒たちはそれぞれに
津止 孝道
先生の顔を思い浮かべ、いつも以上に緊張していた。
青山 絢
もそのひとりで、不安を紛らすように隣の席の子と適当なことをしゃべったりはするが、全然気が晴れない。
絢なりに心の準備はしてきたつもりだ。
(テストの出来は……多分大丈夫。苦手な体育も出席日数は足りてるし、苦手な実技はペーパーテストでどうにかクリアできるはず……だけど)
津止先生が入室してきた。
おしゃべりが消える。
代わりに息を飲む音、椅子や机がきしむ音が少しばかり聞こえて、静寂が訪れる。
津止先生の一挙手一投足に生徒たちの注目が集まる。
先生はつかみどころのないベテランの音楽教師で、いつも沈鬱かつ重厚な雰囲気を漂わせているが、今日はその暗い雰囲気がいつも以上に陰鬱に感じられる。
当番がホームルームの開始を告げた。
各授業の連絡事項が係の生徒から告げられたのち、津止先生の出番となった。
決して大きくはないが凄みのある声が、静まった教室に響き渡る。
「それでは……試験結果を返却する。……青山」
「は、はい」
声が上擦る。立ち上がり、教壇へ向かうが、津止先生の顔を見るのが怖い。
今日に限って言えば、まるで死刑執行を告げる拘置所所長のような陰鬱さを纏っているように思えて……。
「……」
先生からコメントも何もないのが、緊張感を煽る。
絢は試験結果を受け取り、ざっと確認した。
(……よかった、留年はしないで済みそう)
それでようやく顔を上げ、津止先生と視線を合わせることができた。
津止先生は、獲物を狩る鷹のような鋭い目をして、口元をきつく引き結んでいる。
「……席に戻りなさい」
「は、はい」
何も悪いことはしていないはずなのに、射すくめられて何だか生きた心地がしない。
先生に背を向け、席に戻りながら、絢はちいさく嘆息する。
(先生、プレッシャーかけすぎですよ……)
◇
静寂の6組とは対照的に、1年5組はざわついている。
「ああ~ついにテスト結果の返却日きたのですよー! もう胸がドキドキで破裂しそうなのですよー」
稲井 いおね
が金髪のツインテールを揺らせば、
野々 ののこ
も、
「ドキドキだよー」
と声を大にして叫ぶ。
担任の
五十嵐 尚輝
先生が入って来てもおしゃべりは止むことなく、先生がぼそぼそ名を呼ぶのに対して生徒たちの「今誰呼ばれた?」「ほら、呼ばれたよ」という掛け合いのほうが声が大きい。
いおねは赤いセルフレーム眼鏡の奥で、ぱちぱちと瞬きを繰り返しながら、いつになく緊張していた。
(2学期は苦手な国語どころか音楽の成績も悪くて今回のテストはすっごく緊張したのです)
おじいさまもおばあさまも気にするなって優しくしてくれたのだが、それが逆につらかった!
気を遣われるくらいなら、いっそ真正面から叱ってほしい!!
そんな複雑な学生心を抱えて臨んだ試験である。
(でもでもその罪悪感をバネにして今回は前回以上に頑張ったのです。だから今回は大丈夫、大丈夫のはずなのです……)
不安げな面持ちで神に祈っていると、後ろの子からつんつんと背中を突かれた。
「いおねちゃん、呼ばれてる」
「は、はいっ」
いおねは立ち上がり、教壇へ向かうと、尚輝先生から試験結果を受け取った。
「うぅーっ、怖くて成績用紙がまともに見れない!!」
自然と用紙から目が逸れてしまう。
「でも見なければ……先に進めない!」
チラッ。
白い紙に書かれた無機質な点数の羅列を視界に入れる。
「……ど、どうやら赤点は、無い? ようなのです」
二度、三度と見て、大きく安堵。なにより理科の100点が嬉しい。
「良かった~、これで一安心なのですー」
自分のことが心配なくなった途端、気になってくるのはののこの成績だ。クラスメイトだし、勉強を教えた手前、結果が気になる。
ののこはちょうど先生に呼ばれたところで、教壇まで直線的に歩いてゆくと、まるで賞状でも受け取るかのように、右手、左手と両手で受け取って、一歩下がって一礼した。
それから、いおねと同じようにかなり躊躇して……チラッ。
「あ。あ! ……あぁ」
微妙。
非常に微妙な反応だ。
最後の「あぁ」は若干語尾が下がったようにも思える。
(あれは……赤点アリな反応でしょうか。もしまた勉強の手伝いが必要だったらいおねは手伝うですよ!)
◇
1年4組。
久保田 美和
先生クラスも盛り上がっている。
「ちょっとーみんな静かにー」
美和先生は手を打って注意を引こうとするが、みんなの興奮は収まらない。
そんな中、
椎井 莉鳥
は無感動に頬杖をついていた。
本来は高校2年生として期末試験に臨んでいたはずだ。それが高校1年生として今日を迎えた。
思い出されるのは去年の試験当日の朝のこと。
あの朝莉鳥は、突然、期末試験を放棄するって決めた。
(あの時のあたしは、何を考えてたのかな……?)
今でもそのことを自問自答してしまう。なんであんなことをしたのか理解できない。ほとんど衝動としか言いようがなかった。誰も彼も困惑し、心配し、代わる代わる莉鳥に、何があったのか、ともかく試験を受けるようにと説得してきた。先生もクラスメイトも、両親も、そして元彼の北里雅樹も。
それでも莉鳥は1週間ばかり自室に引き籠もりつづけた。
蛹のように。
(去年の2月27日──16歳の誕生日を迎えてからそれほど日にちが経っていないかったわ……16歳になったことって関係あったかしら。……ううん、それはないわ)
唐突に、誕生日の夜に雅樹と2度目のセックスをしたことを思い出す。
1度目はバレンタインデーの夜だった。
彼に身体を許してから、自分は気づいていないだけで本当は心身に激しい動揺があったのだろうか?
(あったのかもしれないし、なかったのかもしれない。いずれにしても、バレンタインデーの夜と誕生日の夜。互いに愛し合ったはずの夜を境に自分の中で何かがズレてしまった。それは雅樹のせいではない)
そう。彼のせいではない。自分は蛹になったのだ。
部屋に籠った1週間の間に、それまでの自分は溶けて変質し、同じようでいて違う何者かに変化したのだ。
(蛹だとしたら羽根でも生えて、蝶になっても良かったわね)
自嘲する。
ただ、あの留年をきっかけに、二人の関係は自然消滅し、ただの腐れ縁になったのは事実。
多分、それだけの話だ。
名を呼ばれ試験結果を受け取る。
成績にばらつきはあるが、悪い方の家庭や美術が際どくも30点を超えていた。
(今年は2年生になるかしらね)
莉鳥は胸の奥の引き出しに、衝動に身を任せたあの日のことを『分類不能』のラベルをつけて仕舞いなおしたのであった。
◇
1年1組、
御剣 刀
は貧乏ゆすりをしている。
(テストが返って来る……)
テストが終わった時には「やれる事はやった、後は野となれ山となれ!」とか言った気もするが、いざ結果が返って来るとなると緊張する。留年などと言われると猶の事だ。
もし……もしもだ。
来年も1年生などと言うことになったらどうする?
(いやいやいや、クラスの皆から後輩扱いされるとか勘弁してくれ、万が一もないよ。あー、何とかなっててくれ、マジでお願いします!)
突然、パン、パン、と柏手を打って神頼みしはじめた刀を、クラスメイトたちは、いよいよあいつヤバイな、と奇異の目で見たが、刀は気づきもしなかった。
「御剣君。結果取りに来てください~」
いつもおっとりの
島岡 雪乃
先生の目が、心なしか厳しい気がする。
(なんだ……あの雰囲気は。くそっ、これが剣術絡みだったら成功も失敗も受け入れる覚悟で挑めるのに! うう、普段からの努力って大事なんだな~……南無三!)
刀は一抹の不安を感じながらも、えいやっと試験結果の紙を受け取った。
思い切って点数を見る。
その途端、梵鐘が脳天に落っこちたかのような衝撃を受ける。
ありていに言うと、
ガーーーーーーン!
だ。
駄目でした! 社会5点でした! 刀はその場に撃沈する。
「み、御剣君……?」
返事がない。ただの屍のようだ。
ゆすったり叩いたりされたのち、刀はかすれ声で呻いた。
「セ、センセ……」
「はい」
「留年いやです……」
「そうですねえ」
だったら何故頑張らなかったのか、と島岡先生の目が言っている。
「すみません……」
刀は気圧されて、床に頭を擦り付けた。
社会。こいつさえなければあとは万々歳な成績なのに。
「な、何とかならないかな……」
上目づかいに尋ねると、島岡先生はにっこり微笑み、めずらしくクールに言い放った。
「追試がありますから頑張ってくださいね」
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
77人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月01日
参加申し込みの期限
2017年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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