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●寝子島地球探検ツアー・その2
寝子島地球探検ツアー、午後の散策は寝子ヶ浜海岸から。
寄せては返す波に子どもたちは歓声を上げる。
遠くにはゴミ拾いをする少女がふたり。
反対側を見ると、釣り人が防波堤で釣りをしている。
「さっき勉強したー。農家さんや漁師さんも自然から奪い続けるだけじゃないじゃないんだよね?」
「そうですね。……あ、」
梢は子どもたちに向かって「しぃ」と人差し指を立てる。
白と黒のブチ猫が防波堤にひょいと上がってきた。
猫は抜き足差し足で釣り人に近づき、釣り上げた魚を入れておくバケツに近づいていく。
釣り人はまだ猫に気づかない。
しめた、とばかりにバケツを覗き込み……猫は自身の重さでバケツをひっくり返す。
「あっ! こらっ!」
釣り人が怒鳴ったときにはもう遅い。
釣った魚はコンクリートの上でびちびちと跳ね、逃げる猫の口にも一匹。
「……今の、覚えておいてくださいね」
続いて一行は、寝子ヶ浜海浜公園へ。
「公園の中をよく見てごらん? 街路樹や水辺はどんなふうに配置されるかな」
引率のサキリが優しく問いかけると、子どもたちは今まで違った視点で公園を見てはしゃぎだす。
「あーっ、ただ木があるだけじゃなかったんだ! ちゃんと道が出来て歩きやすいようになってる!」
「ベンチは日陰になって、暑い日も休むのにちょうどいいように考えてあるんだね」
「そうなんですよ」
としたり顔なのは、ついてきていたリッカルド町長。
「公園整備のような景観や自然を守る取り組みは都市計画の一部として行政としても力を入れていますよ。寝子島はとくに観光地としての魅力も大きいですからね」
「鳥や花の種類とか、街路樹や街灯に集まる虫達の営みも見てくださいね」
梢は、秋の花壇に舞い降りた枯葉めいた蝶を指さす。
「あれはキタテハ。ね、思った以上にたくさんの生き物がいるでしょう?」
公園を出ると、シーサイドタウン駅とアウトレットを隔てる川沿いを歩き、マリンパラダイスを目指す。この川は、九夜山から海に向かって流れる桜川で、桜花寮を過ぎたあたりで地中に潜りこのあたりでまた地上に顔を出すのだ。枝分かれした支流を少し行ったところで観察の時間を設ける。
「ここのように、川と海の境目になる部分を汽水域と言います。どうですか? 海と何かちがうでしょうか?」
梢の問いかけに、うーんと悩んで発言がなくなる子どもたち。子どもたちに混じってヤンキー座りで聞いていた庚が、考える切欠になるようにと口火を切った。すると子どもたち、考えを口にし始める。
「汽水って海水と淡水が混じった水だったか……海魚とか川魚とか……川と海、両方の生き物がいるのか?」
「でも、川でしか暮らせない魚もいるよね?」
「そうそう。アユとかコイみたいな魚って海では暮らせないんじゃなかったっけ?」
「海でしか暮らせない魚もいない?」
「いるいる! そうなると、川と海の間ってどうなるんだろ?」
「海の水が川に入ってくる量って、潮の満ち引きによって違ったりするじゃない? もしかして、水質の変化に強いような魚が多いのかな」
「いい線、行ってるね」
子どもたちの議論に、大学講師の先生が顔を綻ばせている。
「ほら、みてごらん。ハゼだ。僕はこのハゼの研究をしているんだ。長く一緒に暮らしたいからね。自然が多くあるというのは、人にも優しいことなんだよ。僕たちのほかにもたくさんの大学や研究機関が、大小様々なプロジェクトで共存を図る研究をしているんだ」
「人間がヒトを地球の敵だと決めつけた時、初めて地球人として失格になるんだと思いますよ」
梢はそう言った。前生徒会長の発言への挑戦の気持ちもこもっていた。
「破壊は生活の一側面でしかなく、すごい熱量で共存を目指してるんです!」
さあ、と笑顔をつくる。
「最後はマリンパラダイスです。今日のことを頭の片隅に、楽しんでください!」
寝子島が誇る水族館、マリンマリンパラダイス。
長い旅をしてきた子どもたちの気持ちは最高潮。
「動物園や水族館は『閉じ込めてるだけの場所』じゃないんですよ」
梢が話す間も、わいわい騒いで走り出す子がいたりする。
そんなやんちゃ君たちは、サキリと庚で気を配り、たまに目を見て話しかけたり。
「騒ぐと魚共がビビって逃げちまうぞ。逃げられたら見れるものも見られなくなっちまう。それじゃ困るだろう?……よし……分かったならそこの姉ちゃんの話を聞いとけ、面白ぇから」
「ねーねー」
小さい女の子が庚のスカジャンを指す。
「その魚はなーに?」
「おおこれか……これはサメだ……あれだよ……ほれ……なんとかサメ」
「あれと同じー?」
女の子が指さしたのは、行く手に広がる大きな水槽を悠々と泳ぐジンベイサメ。
「ちょいと違うな……」
庚のスカジャンに描かれているサメはホオジロザメである。人食いザメ映画のモデルにもなり水族館での飼育は難しいとされている強いヤツだ。
子どもたちとともに歩く碧い海の世界。
一通り見て、最後に梢は子どもたちを集めて話した。
「寝子島地球探検ツアーはこれでおしまいです。いつもの景色の中にも、たくさんの地球の息吹や、人の努力があったでしょう?」
子どもたちは、あったー、わかったーと手を挙げたり頷いたり。
「普段の生活の中でも、破壊だけじゃなくて自然と一緒に生きてるんだって気づいてほしいなって思います。では……今日は解散! お疲れさまでした!」
「お疲れ様。大成功だったんじゃない? 何だったら肩でも揉もうか?」
子どもたちを見送って、サキリは片付けをしている梢に声をかけた。
「サキリ君、ありがとうございました。お陰様で、子どもたちも楽しめたようで良かったです」
「あー終わったか……お疲れさん」
「如月君もお疲れさまでした。いいお兄さんぷりでしたよ」
「お前教えんのうめぇな。教師とか向いてんじゃねぇの」
「はは……悪くないですね」
相棒にめずらしく褒められ、梢はまんざらでもなさそうに笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年10月12日
参加申し込みの期限
2019年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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