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保健室で少女は眠っていた。
傍に居るのは
御鏡 聖
、
篠崎 響也
、
千鳥 雅人
、
最上 るるか
、それからテディ。
保険医の
鷲尾 礼美
はデスクに向かい、書物をしている。
『迷子の少女が体調が悪そうだから寝かせてあげて欲しい。
驚くだろうから目が覚めるまでは付き添いたい』
そんな最もらしい嘘を信じ、鷲尾は彼女たちの行動を黙認した。
そうしてしばらくして少女はパチリと目を開く。
ちよは体を起こさず、ぼんやりとした表情で御鏡に尋ねた。
「ここはどこ? お姉さんは誰?」
御鏡が答える前にテディが答える。
『ボクはクマのおともだちだよ』
「おともだち」
嬉しそうにちよは笑った。それから最上がひょこっとテディの後ろから顔を出し、挨拶をする。
「はじめまして。私は
最上 るるか
!」
こっそり最上がちよに耳打ちすると、
「……ちよちゃんにだけ特別に教えたげる。
あたしのテディは「ルールー」っていうの。
パパが付けてくれたるるかの愛称と一緒」
ちよと最上は小さく笑い合った。
最上に続くように三人も挨拶をする。
挨拶が終わったとき、小鳥が保健室に入ってくる。
「あら、迷子かしら」
鷲尾は窓を開けようと窓のそばへ。
その隙に小鳥はちよのベッドに向かった。
「綺麗な小鳥さん!……なぁに?」
小鳥はちよの裾を引っ張る。
ちよは体を起こし、小鳥の言うままに立ち上がろうとしてふらついた。
「大丈夫か」
篠崎がその体を支える。
しかしちよは小鳥が気になるようで、必死に立ち上がろうとする。
「クマのところにいこっか」
最上は小鳥を見てから、ちよに声をかけた。
篠崎はうなずいて、ちよを背負う。
「ちょっと待ってください。目が覚めたからといって……」
御鏡の静止も聞かず、最上とちよを背負う篠崎は保健室をあとにした。
「……先生、目が覚めたようなので、校門まで送ってきますね」
残された御鏡は渋々鷲尾に声をかけてから、千鳥と共に彼らを追いかけた。
小鳥は支援部部室の前で止まり、その扉をつつく。
すると一人でに扉は開き、
御剣 刀
が出迎えた。
「ぁ」
篠崎 響也
に背負われたちよが唇を震わせ、その口から小さな悲鳴が漏れる。
(……俺の目つきの悪さからかビビられた!?)
目つきの悪さが災いすることは以前から何度もあったこと。
そうして御剣は納得しようとしても、彼の胸はズキズキと痛んでいる。
ドスドスドス。
その上、可哀想なことに、ちよを虐めたと勘違いしたクマがものすごい勢いで御剣にボディブローをかます。
「いや、違うから。別にいじめようとか思ってないからッ!?」
日ごろ鍛えていたお陰で吹っ飛ばされて意識を失うという痴態を晒すことはまぬがれた御剣。
しかし、幸運というものはなかなか気がつかないもので、御剣はビビられ、殴られ踏んだり蹴ったりだと肩を落とした。
最上 るるか
、
御鏡 聖
も支援部に到着する。
御鏡は
笠原 ひびき
と
千鳥 雅人
が差し出した上着を一つをちよに着せ、一つを肩からかける。
ゆっくりと篠崎がちよを下ろした。
御剣は小さすぎる少女を見て、また胸が痛む。
(ろっこんで本当にちよさんの病気を治す事ができるんだろうか?)
出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。
御剣にはそれ以上のことはなにもわからなかった。
(何というか、無力だな)
御剣は落ち込み、うつむく。
その背を労わるように
小山内 海
は撫でた。
ちよの到着を確認し、
緋紅朱 赫乃
がクマを部屋の奥に引っ張る。
そして耳打ちした。
クマは小さくうなづいた。
シグレ・ナイトウォーカー
は緋紅朱がクマと話すあいだに、彼女の髪留めからリボンをそっと抜き取った。
「ちよちゃん、ちょっと、いいかな?」
緋紅朱がちよに声をかける。
篠崎に支えられながら、ちよは言われるままに近づいた。
クマがおずおずとちよの前に出る。
「クマ」
ちよがクマを呼ぶ。
その声には疑問も、不安も、恐怖も、それから喜びも入り混じっていた。
クマはそのすべてを受け止め、不器用に手にしたものを差し出した。
「……くれるの?」
差し出したのは白い薔薇。支援部の花瓶に挿してあったものだ。
(白薔薇の花言葉は、純潔、尊敬。それから、約束を守る)
意味を知らずとも嬉しそうに笑っているちよを見て、緋紅朱はこの場で多くを語らないでおいた。
(人に思いを伝えるなら、花言葉がいい……)
それは無理やり伝えるものではなく、気持ちを表すために。
約束を果たすという、クマの意思表示なのだ。
(思いを伝えるのは大切で、難しいんだ)
その意志を結果でも示せるように、緋紅朱はただただ祈った。
「具合は如何かな、お嬢さん。
あちらのクマは君のお友達だろうか?」
「は、い」
二人のやり取りを確認してから、シグレが声をかける。
シグレはゆっくりとちよの目の前に拳を持って行き、開く。
すると手の中からパッとリボンが現れ、器用にそのリボンと白薔薇でちよの髪を結う。
クマには白薔薇の蝶ネクタイ風に。
「おそろいだね。これでなにがあってもずっと一緒だよ」
シグレと緋紅朱が二人を見て微笑む。
「俺も大切な友達と離れないようにって揃いの物で願掛けしたんだ。
勿論、そいつとは今でも友達さ。距離は離れてても心は繋がってる」
『なにがあっても』『離れてても』。
この言葉の裏に秘められた思いは、幼い二人には今は伝わらない。
それでも、万が一があったとき、心の支えになれば。
シグレと緋紅朱は互いの手をギュッと握った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月31日
参加申し込みの期限
2013年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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