this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ロンリー*ドーリー*グローリー
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
あれから数日後。少女はわずかに快復に向かった。
病気が直接治ったわけではなかったが、結果的に体力が回復したため、手術を受けられるかもしれないという希望が生まれたのだ。
一度さじを投げられた少女だったが、今は病院で手術が受けられるように体力を作りに励んでいる。
それに以前ほど彼女は寂しい思いをすることはなくなった。
いずれ大きな病院に転院して手術を受けるその日のために、両親は相変わらず働き詰めだったが、以前よりは病院に顔を出すようになった。
それから――
「だから、そうじゃないって、ギョギョ立ちはこう、だ!」
あの日から、毎日のように見舞い客が訪れるようになったのだ。
握 利平
はせっせとちよにギョギョ立ちを教えに通っている。
「で、できないよぉ」
寝たきりに近かったちよには難しい技だったが、いい運動になっているらしく看護師からの評判もいい。
「休憩しよーよ」
真辺 伸幸
はちよが無理をし過ぎそうになると声をかけてお昼寝を促す。
「まだ眠たくないもの」
「じゃあ、お菓子でも食べるか?」
ちよが子供らしく駄々をこねると
逆巻 天野
がお見舞いに持ってきた洋菓子を差し出した。
ちよと同じくらいの歳で、
洋菓子店『Raton』
で見習いをしている
甘 喜好
を引き連れて。
「あ、あの、まだ作れないけど、いつかは、えっと……」
「ありがとう、キヨシくん」
二人はなかなかイイ感じである。
人が帰ってしまうとちよが寂しく思うことはあったが、
最上 るるか
や
遠野 まほろ
が遊びに来るとぬいぐるみを貸してくれるため前のように寂しくて泣くこともなくなった。
なにより、彼女のそばには
宮祀 智瑜
らに縫い直してもらったクマがいる。
バラバラになったものを直したため、少し縫い目が不格好だが、首には
緋紅朱 赫乃
、
シグレ・ナイトウォーカー
にもらったリボンも巻いてある。
「どうしてかわからないんだけど、クマ、また動くようになったの」
前ほど動きは軽やかではないがトボトボと歩くクマ。
一連の出来事を知る者はすぐに察した。
彼女のろっこんの力だ。と。
どんな能力かはわからないけれど、クマに命を吹き込んだのだと。
本当にそれで良かったのか、苦悩する者もいた。
それでも嬉しそうに、元気に笑うちよを見て、そうしなければ良かったのだと声高に言うことはできなかった。
暗道 忍
はよく病室に顔を出した。バイトの合間をぬって様子を見に来るのだ。
「……なんでそこまでしてくれるの?」
ちよの疑問を聞いて、暗道は苦笑いする。
「何となくそこのクマが弟に似てたからだ」
なんだかクマが暗道の弟と言われているようでちよは嬉しくなった。
あの日、直接ちよに会うことはなかった
旅鴉 月詠
は、クマに文字を教えるために定期的に通っている。
「クマよ。口が無くても会話はできる。
私は声が無くても会話ができる友人を二人ほど知っている。
手振り身振りでもいい。
だが、文字があればもっとコミュニケーションがとれる。
ペンは持てるかね? 両手持ちでもいい。必要なら持てるようしてやる。
ペンとメモ帳をあげよう
そして五十音を憶えることだ」
はじめは戸惑っていたクマだったが、旅鴉の熱意にほだされ、一所懸命に文字を覚えていった。
途中、クマは面倒になって、身振り手振りだけで会話をしようとすることもあった。
その度に旅鴉は喝を入れる。
それでも会話は成り立つかもしれないが、文字を書けるようにしておきなさい。と。
(神魂を失えば、もう気持ちを伝えることはできない。ならばせめて文字に残しておけば)
文字に残したからといって、それが何になるのかなんてわからないけれど。
それでも、少しでも少女とクマの繋がりを作ってやりたかった。
彼らの未来はけして永遠ではない。
今、ちよもクマも幸せそうに笑っている。
少しでもこの笑顔が長く続くように……。
「さ、今日は『たちつてと』だ。ちよちゃんの『ち』が入っているぞ」
旅鴉は今日もクマに文字を教えていた。
吉祥寺 黒子
が病室にたどり着いたのはひと月後。
どうやら不運の結果、何度病院に行こうとしても迷子になってしまったらしい。
喋られないくまの為にテキスト音声変換機能付きタブレットを用意していたのだが、それを渡すのもひと月後。
クマはだいぶ文字を書けるようになっている頃。
しかも、もうひとつの幸運の代償としてクマにプレゼントした瞬間、タブレットは壊れてしまうのだから、なんとも不幸という他ない。
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
つるこ。
ファンレターはマスターページから!
ご参加くださった皆様、ご閲覧くださった皆様、そして運営の皆様。本当にありがとうございました。
一体どういった結果になるだろうか自分自身でもわからないまま、この物語は始まりました。
ちよちゃんが亡くなる時に、クマも一緒についていくのだろうか……なんてことをぼんやりと考えながらのスタート。
それが、皆様のお力でこのような結果に導いていただけて、ああ本当によかったなぁと感じております。
このシナリオはガイドを生み出す際にすごくすごく苦労しました。
――その分感慨深いものがありますね。
細かいことは個別コメントにて書かせていただきますが、ひたすら、ありがたいの一言に尽きます。
まだまだ未熟者ですが、お付き合いくださって、ありがとうございました。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ロンリー*ドーリー*グローリー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月31日
参加申し込みの期限
2013年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!