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晴れ、ときどき鰹節、ときどき猫?
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ペットショップの袋をがさりとゆらし、
霧生 深雪
は物珍しげに食堂を見回した。以前に修から譲り受けた白猫のサティと、一緒に買い物に出かけた帰りの事だ。
「ふぅん……こんなんなってんのか」
日頃は他寮に足を踏み入れたりはしないし、ましてどんなものを食べているのかなんて、よほど珍しいモノがメニューに出ない限りは話題にならない。ちょうど暇してもいたし、せっかく試食会だと言うのだから気になっていたのもあって、こうしてやって来てみたのだ。
さて、その試食メニューとやらはどこだろう。誰かに何かを断らなくても、勝手に食べて良いものなのだろうか。
そんな事を考えながら、サティに買い物袋との留守番を言い渡し、きょろきょろと辺りを見回しながら歩いていく。そんな深雪とは違って、れっきとした桜花寮生だけれども日頃は自炊なので食堂には馴染みのない、
財前 華蓮
と
八重崎 五郎八
もまた物珍しそうに、食堂のメニューをじーッ、と見つめた。
もちろん食事を作りに来る時や、他の部屋の友人同士で寛いだりする時には利用するけれども、メニューを利用する事はないから新鮮で。おまけに深雪のみならず、他にもちらほら寮では見かけない顔が居るのもまた、新鮮で。
ずらりと並んだ試食メニューを前に、華蓮が指先をぴんと伸ばした手を口元に当てる。いわゆる『セレブ笑い』だ。
「面白そうですし、どんな味か審査してあげますわ! 八重崎さんはどれになさって?」
「私? そうだな、どれにしようかな」
そうして話題を振られて少し真剣にどれを食べるか検討し始めた、五郎八から少し離れた場所では
詠坂 紫蓮
が、やはり少し真面目な顔つきになって、試食メニューを吟味していた。単に試食と言うだけならいざ知らず、これからの食事にも影響があるとなると、真面目に協力をしなければならないな、と思う。
それにしてもと、ふと紫蓮は人で賑わう食堂をぐるりと見回した。少し前にはテスト勉強のために、ここが解放されていた事もあったけれども、あれは知らされていなかっただけでもしかすると、こうして男女共用になるという布石だったのだろうか。
とはいえ、考えたところで紫蓮に真実が解るはずもなかった。いずれにせよ、広くなったのは事実だし、寮生同士の交流の場も増えたのだから、良いことには違いない。
それにメニューも増えるようだし――そう考えているのは紫蓮だけではなかった。日頃からトシ子さんのご飯は美味しくて好きだし、もっとバリエーションが増えるのかなぁ、と楽しみに新メニューのチェックをしている、
鏡箕 萌
もその1人だ。
(どんな感じかな?)
運動部の萌にとって、運動の前に食べるご飯と、運動の後に食べるご飯は格別だ。今日もこれから運動する前に、と色々食べに来たついでに、やはり気になってチェックしてしまう。
今まで以上に美味しくなるなら勿論、文句なしだ。結局今までと同じだったとしても、今でも十分美味しいのだから、やっぱり文句はない。
そんな事を考えただけでも楽しみな萌の背中を、何となくぼんやり見て
魂行 凪
は、ふらりと食堂の中を歩き回る。特に何かあったわけではなく、何となく視線が向いた、という程度だ。
自室に居たものの、なんだか食堂の方が賑やかなのが気になって、興味本位でそのままやって来た凪の姿はといえば、部屋着であるポンチョのみ。今日が試食会だという事や、故に男子寮生や寮外の人までやって来ているという事も、勿論何にも知らない凪だ。
「……何……してる………?」
んー、と首を傾げながら、ふわふわと歩き回る凪がまだ、部外者の存在に気付いていない事は幸いか。とはいえそれも、時間の問題といえる。
そんな食堂の片隅で、知己の姿を見つけて
畑生 言嗣
は「ふむ」と声を上げた。
「君も食事かい? 浮舟君」
「お。貴様も食事か、言嗣」
「ああ、私もだ」
頷く言嗣の前の席はお誂え向きに空いていて、そうか、と頷きながら
浮舟 久雨
はそこに食事のトレイを置き、腰を下ろす。そうして互いに相手のメニューを見て、ほう、と頷き合って。
そうだ、と久雨はポケットを探り、こんな時のために常に持ち歩いている、小さな包みを取り出した。
「丁度良い。貴様に渡したいものがあったのだが」
「ふむ、奇遇だね。私も君に渡したいものがあるのだよ……いや、先にそちらからで構わんさ」
「そうか? ならば……この包みは日頃の礼だ。この間、雑貨屋で良さそうなティースプーンを見つけてな。受け取ってくれないか?」
「おや」
そうして久雨が差し出した、素朴に包装された小さな包みを受け取って、言嗣は少し頬を綻ばせる。いつも素っ気ない口調や態度の久雨だけれども、決してそれが彼女の内心とイコールでない事は、これまでの付き合いで解っていた。
何より、すぐにポケットから出て来た所から類推して、いつ自分に会っても良いように、と備えていてくれたのかと思えば、嬉しくなるというものではないか。
「有り難う。これは大事にせねばね、浮舟君からのものだ」
だから言嗣は笑みを浮かべて、それをありがたく受け取った。そうして代わりに自分が取り出したのは、小さな小さな布の包み。
何のことはない、彼もまた久雨に会った時にすぐ渡せるように、いつも持ち歩いていた訳で。
「薔薇園にて良いものを見つけてね、一つ作ってみたのだよ」
「これ、私にか?」
「うむ。薔薇のポプリだ、気にいって貰えると有り難いね」
「あ……ありがとう。うむ、大事にさせてもらッ……?」
らしからず頬が上気しそうなのを、意志の力で抑えながら言嗣に礼を言いかけた久雨は、けれどもそこでぴた、と動きを止めた。む? と不審に眉を潜め、目の前を――つい先ほどまで言嗣が座っていたはずの空間を、見つめる。
そうして久雨が目の当たりにした、不思議な出来事をけれども、少し離れた所で伸びをしている
風雲児 轟
はすでに、我が身を持って体験していた。体験し、そうして早くも馴染もうとして、居て。
『よく解らねぇが、このまま探検だぜ!』
そう、力強く叫んだ轟の言葉はけれども、周りにいる人々には『うにゃにゃッ、うにゃッ、うにゃ~ッ!』と猫が大声で鳴いたようにしか聞こえない。――そう、猫だ。
新メニューの試食に来たはずの轟だったけれども、いったい何があったのか、いつの間にか猫の姿になっていたのである。が、そこで混乱するよりも先に、せっかくだから探検するぜ! になる辺り、全力で前向きな男だ。
どうせだからその辺の猫とも話してみっか、などと、どこまでも前向きにのしのしと食堂の床を歩き始めた轟の姿に、ホント今日は猫が多いね、と寮生達が顔を見合わせる。幾ら寝子島に猫が多くとも、寮の中にまで集まってくるのはやっぱり、珍しい。
――が、そんな騒ぎが起こっているなど露知らず、寮の前で「うーん」と腕を組んで悩む、
ロベルト・エメリヤノフ
の姿があった。
「懐かしいけど、さすがにちょっと入りにくいな!」
そう呟くロベルトはと言えば、元々は桜花寮生。だが寮費を滞納していたり、門限破りがひどかったりで1年の3学期ごろに追い出され、しばらくは知り合いの家を転々としながら学校に通って居たのだ――というのは今はどうでも良い話だ。
とまれそんな理由でロベルトは、桜花寮には若干ならぬ遠慮意識を持っていた。が、甲種一級ストーカー師(?)の資格を取るために、ちょっと気合いを入れて深雪をストーキングしていたら、その深雪が桜花寮にやって来てしまったのだ。
他の追随を許さない立派な(?)ストーカーを目指すなら、ここは怯まず深雪を追ってストーキングを続けるべきだと、ロベルトにも解っている。が、一度は追い出された場所に足を踏み入れるのも、人として気が引けるわけで。
「――まぁ、存在感なかったしきっと気付かれない、そのはず。うん、じゃ、失礼しまーす」
しばしの熟考の末、ロベルトは勝手にそう結論づけて、かなり堂々と寮の玄関を潜り抜けた。そうして、さて深雪はどちらに行ったのかな、とまずは賑やかな声の聞こえる方に向かって、歩き始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月04日
参加申し込みの期限
2013年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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