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晴れ、ときどき鰹節、ときどき猫?
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クラスメイトが困っているなら放っておけない、と言うのが
八神 修
の言い分だ。ましてそれが、実は密かに想いを寄せている相手なら、むしろ積極的に力になりたいと思うものだろう。
その日、修が桜花寮を訪れたのは、つまりそういう訳だった。『寮の食堂で試食会があるんだけど、どうしようかな』と
七夜 あおい
が友人と話しているのを聞いて、『寮の食事で俺の意見が役に立つか判らないけど……せっかくだし、七夜の勉強も見ようか』と申し出て、今日を楽しみに待っていたのである。
そんな訳で朝から修とあおい、それから同じく試食会に参加を希望した
綾辻 綾花
と3人は、朝から一緒に勉強に勤しんで。お昼時になったので、ぞろぞろと食堂へ移動しているのだった。
きょろ、と辺りを見回しながら綾花が言う。
「桜花寮って、あおいちゃんの部屋に遊びに来る時ぐらいでしょうか……最近だとこの前の、テストの一夜漬けの時に、一緒に勉強しましたね」
「うん、そうだね」
「七夜は説明したら理解するから教えがいがあるよ」
「ありがとう、八神君」
そんな会話を交わしながら向かう先からは、何やら美味しそうな良い匂いが漂ってきていた。がやがやという人の声や、食堂特有のとでも言おうか、食器の触れあうような音も聞こえてきて、こういうのって嬉しいです、と綾花はこっそり思う。
猫鳴館は完全自炊制なので、誰かが作ってくれる、というのはまずない。だから桜花寮の食糧事情は羨ましいし、もし許されるのなら時々食べに来たいな、とも思う。
(その時にはあおいちゃんも一緒に……)
ちら、と先を行くあおいを見て、そんな想像を巡らせる綾花である。その視線に気付いたのだろうか、ひょいと振り返ったあおいが不思議そうな顔をするのに、何でもないです、と首を振り。
また他愛のない会話をしながら向かう、食堂ではトシ子さんを相手に、
後木 真央
が溢れ出て止まる所を知らない鰹節への愛を語っていた。
「トシコちゃーん! 真央ちゃんカツブシは万能調味料の1つだと思うのだ!」
「調味料?」
「うん! たくあんの上にちょろっとかかっているのも旨いのだ、ご飯にざっくり混ざっているのも旨いのだ豆腐の上もおでんの上もお好み焼きの上も炒め物の上も、温かい料理の上で踊るカツブシさまは最高なのだー!」
一言で言うならつまり、カツブシ・オールパーフェクト。何にでもマヨネーズをかけるマヨネーズ愛好家がマヨラーであるなら、真央のそれはカツラーとでも言おうか。
とにかく素晴らしい鰹節を、『何とか消費する』という発想がまず真央にはあり得なかった。鰹節は愛でるものであり、味わうものであり、そしてありとあらゆる食材を引き立てる最高の食材である、というのが彼女の主張なのである。
ゆえに、くわッ! と目を見開いて彼女は言い切った。
「だから、ふりかけにしてテーブル常備が良いと思うのだ! 味噌汁に使った後の方がいいらしーけど真央ちゃんそんなこと気にしないのだ! 余るなら真央ちゃん無料でいくらでも引き取るのだ!」
「幾ら何でも無料で、っていうのはどうかな……」
「うにゃ? 天野ちゃーん、天野ちゃんも無料ゴハンをたかりに来たのだ?」
「いや、なんとなく、ね。――今日は何かあるのですか?」
真央の言葉に首を振って応えながら、
逆巻 天野
は不思議そうに賑やかな食堂を見回し、トシ子さんを振り返る。――今日はトシ子さんにお茶菓子とジュースの差し入れでも、と思って来ただけだから、いつになく賑やかな理由が解らない。
そんな天野から差し入れをありがたく受け取りながら、トシ子さんがにこにこ笑った。
「今日はね、食堂で新しいメニューを出そうと思って、みんなの意見を聞く試食会なの」
「あ、そうだったのですか。じゃあ、もう少しもってくればよかったですね」
まさかこんなに人が居ると思わなくて、と告げた天野にトシ子さんは「良いのよ」と首を振る。そうして早速、もらったジュースを大きな冷蔵庫で冷やし、お茶菓子をどうしようか考え出す。
それを見ながら天野はまた、食堂を見回した。厨房の中にもちらほらと、料理をしている人が居るのは新メニューを考えている人達だろうか。
「……僕も手伝おうかな? 代わりにレシピでも貰えれば」
「……でもカツブシお魚なのだ、大丈夫なのだ?」
天野の独り言に、聞いていた真央がきょとんと首を傾げる。種類を問わず、肉を不得手とする天野だけれども、鰹節は別格なのだろうか。
そんな会話を交わす2人からは、少し離れた場所で
檜扇 舞華
が、せっせと鰹節で出汁を採っていた。見た目は猫耳ミニスカメイドという舞華は、その実体も
旅鴉 月詠
を主と仰ぐ立派なメイドさんで。
「真っ当な鰹出汁をとるには、鰹節も大量に要るのですよね」
「ふむ」
暇だからお手伝いにでもと、やって来てせっせと出汁をとる舞華について来た、月詠はといえば舞華のやっているのを眺めたり、周りを面白そうに見回したり。彼女自身も料理は出来るが、基本的には見たり聞いたりして知識を蓄えられたらそれで満足、だったりする。
なので舞華の傍らや、厨房を動き回っては提案されたレシピを見たり、出汁の味見やふりかけの材料を揃えるだけ揃えてみたり。やって来て開口一番、「トシ子さん、発注ミスだね?」と突っ込んでみて、満足の行く反応が得られたので、今の彼女はご機嫌だ。
が、そんな月詠とは正反対に、舞華やトシ子さんの様子をじっと見つめて、時々「うんうん」と頷いている、勉強熱心(?)な少女の姿も厨房には在った。
(あれ、どうやってるんだろう……)
真剣に見つめる
維都月 茉菜
の頭の中は、けれども疑問符で一杯だ。何とか料理の腕を盗めたら、と一生懸命に観察しているのだけれども、実の所、自炊を始めたばかりの茉菜にはトシ子さんや皆がやっている事が、何なのかすら解らなかったのだから。
とはいえ門前の小僧、経を覚えると言う。意味が解らないまでも――そもそも料理の腕は包丁も危なっかしく、火を使うのも怖いという有様だけれども、とにかく覚えて実践できるようになりたい、というのが茉菜の切実な願いだ。
ゆえに不審者一歩手前、今ならストーカーにだって負けないぐらいの気合で、じぃぃぃぃッと厨房のあちこちを見つめる。見つめ、だが体裁だけは『新メニュー作成中です』といった体を取り繕えるように、意味もなく鰹節の袋を弄り回し。
その少し離れた所で
本宮 虎治
は、そんな不穏な雰囲気とは縁のない様子できょろ、と厨房の中を見回した。日頃から自炊生活を送っている虎治にとっては、何か自分の料理の刺激になる事があれば、と興味がある。
作れるので困りはしないが、どうしても定番メニューのみになってしまって、作るにも食べるにも刺激がなくなり、飽きてしまうものだ。こんな機会に人の料理を見たり、食べたりするのはその刺激にもなるし、自分でも作れるものに出会えたなら儲けもの。
だからどんな料理があるのか、どんな材料を使っているのか、幸い見学も自由にして良いと言われたから虎二は、うろうろと動き回っている。動き回り、自分のプラスになるものがないか探している。
――が、同じく新メニューを楽しみにやってきた
白浜 渚
はといえば、未だに桜花寮の某所で迷ったまま、食堂には辿り着けずに居た。否、正確には迷っているのは渚ではなく、一緒に行こうと誘った志鳥 紫乃の方だが。
「その、ちゃんと辿り着ける事もあるんですよ?」
「そう、ですか……あの、志鳥さん、食堂ってあっちじゃ……」
「ぁ! あの階段、見覚えあります! きっとあっちですよ白浜さん、行ってみましょう♪」
「し、志鳥さん……! 待って……!」
彼女が桜花寮で暮らし始めてそろそろ2ヶ月以上が経つはずなのだが、極度の方向音痴を誇る紫乃は未だ、寮の中で毎日迷っているらしい。この調子で、ちゃんと学校に毎日行けているのかが不安になる所だ。
だが渚にとって当面の問題は、如何にして先を進む紫乃を食堂に引き戻すか。桜花寮での試食会、と聞いて紫乃の事を思い出し、人見知りにも拘らず精一杯の勇気を出して『良かったら一緒に……」と誘った時点で、今日の運命は決まっていたのかもしれない。
とはいえ流石に寮の中だ、以前のように街中を思いつくままに歩いて迷うような惨事にはならないだろう――そんな、半ばは淡い期待に満ちた想像を胸に抱きながら、一生懸命紫乃の後を追いかける渚の心の叫びが、聞こえたわけではないが
桜庭 円
は、ふと何かを感じたように食べようとしていた鰹節たっぷりの皿うどんから顔を上げ、ん? と首を傾げた。そんな円の顔を膝の上から覗き込み、仔猫のにゃーくんが「うにゃ?」と鳴く。
「あ、ううん。何でもないよ。いただきまーす!」
そんなにゃーくんに、慌てて首を振って円はもう一度、何だったんだろうと首を傾げてから皿うどんに手をつけた。ちゅるん、と冷たいうどんが喉を滑り落ちていって、んーッ、と目を瞑る。
普段は行かない場所だから、桜花寮に来るのはとても楽しみで。猫連れはダメって言われるかと思ったけれど、来てみたらにゃーくんだけじゃなくて他にもたくさんの猫が居るし、お料理は色々あって楽しいし、美味しいし。
「麦茶も美味しい……わッ!?」
こくりと飲んだ瞬間、眩暈のようなものを感じて円は、思わず大きな声を上げた。くるりと回った視界の中で、にゃーくんがびっくり眼になったのが見えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月04日
参加申し込みの期限
2013年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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