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晴れ、ときどき鰹節、ときどき猫?
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愛用のスケッチブックを胸に抱えて、
小山内 海
は食堂へと足を踏み入れた。今度この桜花寮の食堂が男女共同になる、その記念(?)に考えられた新作メニューの、今日は試食会なのだと言う。
(どんなメニューがあるのかな)
いつものメニューを思い浮かべながら、きょろ、といつもより賑やかな食堂を見回す。桜花寮の食事はトシ子さんのお手製の、家庭のホッと素朴な味が特徴で、けれども多少新鮮味にかけるのは事実だ。
だから。いつも使っている食堂だし、こういう時はちゃんと情報を入手して、協力しなくちゃ、と思う。
そんな海の横をすり抜けるように、
志田 朝陽
が元気一杯に食堂に飛び込んできた。
「腹減ったー!!」
『こんにちわ』
「ん? あ、うん、ちわっす」
そんな朝陽に向かって海が見せた、会話用のスケッチブックの最初の方に書き込んである挨拶に、朝陽は軽く頭を下げる。そうして次の瞬間にはまた腹減ったと騒ぎながら、迷わず厨房前のカウンター、様々な料理が並べられている所へと走っていった。
今まで使っていた男子寮とは、多少作りが違うとはいえ、同じ寮である事に変わりはない。何より今日の試食会のため、いつも以上に空腹にしようと走り込んできたから、今なら10人前だって食べられそうな気分だ。
故に女子寮側に足を踏み入れたという感慨などどこにもなく、ずらりと並んだ料理に朝陽は嬉しそうに目を輝かせた。何しろトシ子さんのご飯は美味しい。美味しい、というのはそれだけで正義。
「いろんなメニューが有るんだな! みんなうまそー!」
「ねー。ただでおいしいもの食べれるチャンス見過ごすのはもったいない! 新メニュー片っ端から味見するよ!」
「だよな! へへッ、楽しみだぜッ!」
「うん!」
朝陽の言葉に
常盤 四月
も力強く頷いて、さてどれを試食しようかな、とメニューを物色し始めた。胃袋にはまだ若干の余裕があるし、もう一皿は余裕で――否、頑張ればあと二皿ぐらいはいけるか……?
お腹と真剣に相談しながら、思い思いに鰹節をたっぷりかけたり、混ぜ込んだりした家庭料理のお皿を見つめる。そんな四月を、さらに見つめる眼差しがあることに、けれども彼女は気付かなくて。
(うん? あれは常盤っち?)
けれどもその視線の主である
八十八旗 信彦
はと言えば、勿論そんなのは知った事ではなかった。むしろ気付かれていない方が、もしかしたらこの場合は良かったかも知れない。
来てみるものだと、思わぬ幸運(?)に感謝する。大手を振って女子寮――と言っても食堂のみだが――に入れるようになったと聞き、これは遊びに行かねばと来てみただけだったけれども。
(彼女が居るならこうしちゃいられないな)
きらーん、と無駄に歯を輝かせていそいそ、こそこそと動き始めた信彦に、
普堂 しおり
がほんの少しだけ不思議そうな眼差しを向けた。何か試食で不都合があったのだろうか、と心配するけれども、表情から判断して大丈夫だろう、とまた視線を逸らす。
そうしてエプロンを翻し、しおりはパタパタと楽しげに、忙しく食堂の中を動き回り始めた。服装も動きやすいようにTシャツとジーンズと言ったシンプルな出で立ち。
難しい事は苦手だけれども、トシ子さんの手伝いをしたり、片付けものをするには十分だ。他にも今日は、新メニューを一緒に作りに来た人達もちらほら居るから、彼らのお手伝いも出来たら良い。
そんなしおりに、ねぇねぇ、と
雨寺 凛
が声をかけた。
「ウチの寮で美味しいものが食べられると聞いて来たんだけど、新メニュー、どこかなぁ」
「ぁ、あっちに並んでいるお皿ですね」
「ぉー♪ ありがとうー♪」
指をさされた方を見やって、凜はぱっと嬉しそうに顔を輝かせて礼を言うと、鼻歌交じりで楽しげに新メニューへと向かう。近付くにつれて鰹節の香ばしい匂いが漂ってくるのに、ほっこりと顔を綻ばせた。
いつもお世話になっている食堂での、あまり前例のない試食会イベント。一体どんなメニューがあるのか、見る前から楽しみで仕方がない。
だからふんふんと楽しそうな凜とは裏腹に、
高尾 日菜
はと言えば少し迷い顔でキッチンの前を行ったり来たりした。そうして時々トシ子さんの方を見て、忙しそうだなぁ、とため息を吐く。
試食会のついでに、自分自身の料理についてトシ子さんに相談出来れば、と思っていた日菜だ。実の所、自分で料理をするとなるとレシピを見てもよく判らなくて、結局生焼けだったりとか残念な結果になる事が多いのだ。
一体世の中の人は、『とろ火で○分』とか『沸騰してから○分』というレシピの言葉だけで、本当に上手に料理が出来ているのだろうか。とろ火ってどれくらい? とか、沸騰してからってどこから? とか、迷ったりしないのだろうか。
その辺りを是非とも、桜花寮の食糧事情を一手に引き受けて久しいトシ子さんに聞いてみたかった。のだがしかし、もう少し落ち着いてからにした方が良さそうだ。
ついにそう諦めて、試食の料理が並ぶ長机へと足を向ける。けれどもすぐに、足下をすごい勢いで鳴きながら走っていく猫に驚いて、わ、と慌てて足を止め。
何とはなしに見送った、暴走猫(?)と入り口の辺りですれ違った
氷華・クルバトフ
は、けれどもその事実にも気付かないまま呆然と、食堂の入り口で立ち尽くしていた。
(こ、コレはどういうことだ。猫パラダイスじゃないか……!!)
カッと目を見開いた氷華の胸の中にあるのは、ひたすらにその想い。一体これは何なのだ、なぜこんなに猫が居るのだ、何のサービスを始めたんだ、あれ一匹ぐらい持って帰っても良いのか、と思考が微妙にズレた方向に流れ始めたが、それも仕方のない事だろう。
桜花寮に居る家庭教師の生徒への授業が終わり、帰ろうとしたら何やら騒がしいから食堂を覗いてみれば、そこに広がっていたのは猫パラダイス。これで理性を失わずにいられる人間が、果たして居るのだろうか。
そんな氷華の傍らで、
恵御納 夏朝
も大好きな猫の乱舞にほんわりしている。何しろ猫が多いという理由だけで、その為だけに頑張って寝高を受験した位に猫が好きな夏朝にとっても、パラダイスである事は間違いなくて。
「わぁ、猫さんが沢山……! そういえば、今日は新メニューの試食会があるんだっけ……」
「何、新メニュー開発? その為に猫が必要なのか?」
「うーん、猫さん用の新メニューも、おひろめしたのかな?」
「なるほど、よく判らんが、ならば試食という形でお手伝いしようか」
「猫さんも一緒に食べられるのかなぁ」
微妙に噛み合うようで噛み合わない会話を、ただ猫好きという共通点のみで交わしながら氷華と夏朝は、パラダイスへと足を踏み入れる。そうしてテーブルの片隅の椅子にちょこんと座る、口元や耳の先、尻尾の先とお腹の辺り、そうして首周りがまるでヘッドホンをかけているかのように真っ白な黒猫を見つけて「ぁ、猫さんも試食?」「猫の口にも合うならさぞかし美味しいのだろう」と頷き合って。
けれどもそんな暖かな眼差しを向けられる黒猫はと言えば、そんな氷華と夏朝の言葉も耳に入っては居なかった。当たり前だろう、その黒猫はなんと、
吾妻 優
だったのだから。
(桜花寮の試食会に来た……だけなのに、何で俺は猫になってるんだ!?)
一体何を言っているのか解らないと思うが、というお決まりの台詞がぐるぐると頭の中を回る。回るが、だがどうすれば良いのかなど全く、見当もつかない。
くそ、と尻尾でぴしりと椅子を叩き、意味もなく爪を出し入れする。そんな仕草まですっかり猫な事に、気付いて優は頭を掻きむし――ろうとしてそれも出来ない事にまた、尻尾をぺしぺし動かした。
『ありえねぇ……ありえねぇだろ…! くそ、何だ……これも“ろっこん”だか何だかの所為か……!?』
「わ、どうしたの? 突然ニャーニャー鳴き出して」
「ご飯が合わなかったのかな?」
『……ッて、放せ……!』
どうやら優の言葉は本猫――本人ではなく――以外には、ただ猫が鳴いているように聞こえるらしい。近くに居た寮生が、目を丸くしながら膝に抱き上げようとして、慌てて優はうにゃうにゃ暴れす。
一体何が起こっているのか、解る人間は今のところ、誰も存在しなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月04日
参加申し込みの期限
2013年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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