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【未来にある華】
ロベルト・エメリヤノフ
は寝子島高校の美術室でひとり所要を済ませていた。なんてことはない、置き忘れた画材を回収に来ただけだった。
昼過ぎの校内は静かで、ひんやりとした空気が外の熱気を遮断していた。
必要なものをまとめ帰ろうと扉に足を向けたその時、どこかで何かの倒れる音がした。
「なんだろ?」
荷物を机の上に置き、音のした方へ寄っていく。
床に誰のものかわからないバケツが転がっていた。そしてそのそばに時計を首から下げた真白な猫が。
「猫の仕業か? 学内に迷い込んでるって……なんかあったらまずいし、追い出すか」
抵抗しない白猫を抱きかかえ、窓の方へと近づく。下ろそうとしたところで、その前に首にかかった時計を外しておこうと時計に手を伸ばす。
その動きに気付いた白猫がにゃあと鳴き、初めてロベルトの手から逃れようと足をばたつかせた。
「おい、危ないだろってっ!」
バランスを崩し、後ろに倒れかけたロベルトの肩を支える感触があった。慌てて振り返ると、そこにはロベルトより頭ひとつ分くらい背の高い男性の姿が。
いつの間に現れたのかわからないその男に、ロベルトは少し身構える。
「元気そうだな」
「……なんか……僕に似てる?」
「当たり前だろ、僕は
ロベルト・エメリヤノフ
そのものだ。未来のな」
自分もロベルトだ、と名乗った男の顔を凝視する。
そして頭の上から足先まで視線を滑らせると、ぱぁあっと表情を明るくした。
「僕……こんなに背が高くなって……、嬉しいっ!」
成長した姿の自分に飛びつき、ロベルトは嬉しそうに頬を擦りつける。
抱き着かれた方も、よしよしと頭を撫でてやった。
「しかし、これも神魂かな? 未来の自分……?」
「ああ、今は芸術家として生計を立てている」
「本当……?」
疑いの目を向けるロベルトに芸術家ロベルトはしっかりと頷く。
「本当さ。なぁ、過去の僕。自分に才能がないなんて、可能性がないなんて、そんな悲しいことは思わないでくれよ」
「うっ」
まさに今、思い悩んでいることを的確に言葉にされてロベルトは言葉に詰まる。
自分の未来なのなら、過去にどんなことを悩んでいたかくらい知っていてもおかしくない。
それでもはっきりと告げられてぐさりと胸に感じるものがあるのも仕方がないことだった。
「そう、かもしれないけど」
「不安?」
「不安……かな。僕がやってることは続けていて意味があるのかとか、そんなことを考えちゃう時もあるし、上手く表現できてない気もする」
胸の中にある不安を吐露するロベルトを芸術家ロベルトはまるで小さな子供を見るかのような表情で見つめる。
自分もまだ覚えているのだろう。高校時代に感じた焦燥感、無力さ、理想がてのひらから零れていく感覚を。
その表情が気にくわなかったのか、ロベルトはむっとした表情で口を尖らせた。
「なに? どうせあなたには克服した悩みだろうけど」
「心配するな、望んでいた形と少し違ったとしても、今はそれなりに楽しいから」
その言葉に偽りはなく、ロベルトも疑うようなことはしなかった。
ちょっとだけ安心したような表情を覗かせた後で、あっ、と小さくつぶやく。
「もうひとつ聞きたいことがあるんだけど」
「なに?」
「あのプラン、完遂できましたか?」
その問いかけに今度は芸術家ロベルトが動揺を見せる。
あからさまにロベルトから目線を外し、視線が泳ぐ。
「で、できてないです……」
「なんで!?」
芸術家ロベルトの声は震えていて、先ほどまでとはまるで立場が逆転していた。
「僕の美少年ハーレムは!? 話の分かる女性を捕まえて、偽装結婚した後に築き上げる予定だったあのハーレムはまだなの!?」
「す、すみませんごめんなさいぃいいっ!」
芸術家ロベルトはロベルトの追及を逃れるようにその場から煙のように姿を消した。
取り残されたロベルトは小さくため息をついて机の上に置きっぱなしだった荷物を持ち上げる。
帰りの足取りは、心なしか軽いものだった。
白猫がにゃあと鳴く。春貴はその後ろをついて行く。
果たしてこの猫は自分をどこへ連れて行こうというのだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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