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【冷徹と太陽】
恵御納 夏朝
は時々言いようのない不安に襲われることがある。
それはまるで、眠っている夏朝の枕元に忍び寄る腕のように、はっとした瞬間にはなくなってしまっている、そんな感覚。
最近その不安になる頻度が多くなってきたような気がする。夏朝は自分を落ち着けるために散歩をしに寮を出た。
しばらく歩いていると、真白な猫が傍に寄ってきた。夏朝は逃げられたり、引っかかれたししないように慎重にその首元を撫でる。
「白猫さんだ。かわいい」
そっと抱き上げた白猫が夏朝の腕からするりと抜けだし後ろに走っていく。
思わず振り返った夏朝の前に、暗い雰囲気を纏った女性が背を向けて立っていた。
大学生だろうか、寝子島高校ではあまり見かけない姿だった。まったく気配のなかったその女性に、夏朝は声をかけようとして息をのんだ。
その手に握られた刃物から、赤い雫が滴っている。直感的に、それが血だとわかった。
「ひっ……」
一歩後ずさるが、見えない壁のようなものにさえぎられてそれ以上下がることができない。
だんだんとあたりが暗くなり、刃物を持った女性がゆっくりと振り返った。
「……あ、」
夏朝はその女性の顔を見て目を見開いた。身長は10センチ近く違うものの、その顔は夏朝そのものだった。
表情は冷たく、纏う雰囲気は妖狐の幻術で見せられたあのもうひとりの夏朝と同じ。
冷たい光を宿した瞳、硬く引き結んだ口。凄みさえ感じさせる。夏朝をとりまく空気が心なしかびりびりと震えていた。
「ああ、これ?」
夏朝は手にした刃物を持ち上げてみせる。視線が、そこにあると思ったのだろう。
腕の動きに合わせて、ぽたりと赤い雫が地面を染めた。
「殲滅した“敵”の血……大丈夫、僕は怪我なんてしてないから」
よく見れば服の正面にも赤い血が飛び散り、黒く変色を始めている。スカートが、シャツが、赤黒いコントラストで彩られている。
「奴らはもう動かない。……これで、安心だよ?」
口元だけ歪めて笑う自分の姿に言いようのない恐怖を感じながらも、夏朝はその眼を逸らそうとはしなかった。
一歩、また一歩と口元にだけ笑みを張りつけて夏朝が近づいてくる。恐怖が、近づいてくる。
「未来と、今を作り上げるのは……今と過去」
夏朝は恐怖に対抗しながら絞り出すように声を出す。
「僕のせいで“冷徹な僕”が現れるというのなら、僕は……」
きっ、と成長した自分を睨みあげる。負けてなるものかと、その淀んだ瞳を見つめ返す。
「君を、完全に呼び起したりさせない……っ!」
血に濡れた夏朝の腕が首元を掠め、霧散する。
見えない壁の感覚もなくなり、支えを失った夏朝がその場に座り込む。
姿が見えなくなっても、肌にこびりついた恐怖はぬぐえない。
「僕の中に“冷徹な僕”がいるの……?」
妖狐の幻術の中で相対した冷徹な夏朝は言っていた。
『島はいいよね。寝子島のみんなは、"僕"を否定しないいい人たちだもの。……"あいつら"とは違う』
あいつら、も否定の意味も、夏朝にはわからない。“今”の夏朝には。
「僕は、何を忘れているの……?」
耳元で囁く冷徹な夏朝の声、冷たい視線、張りつけられた口元の笑み、すべてを黒く塗りつぶす様な、気配。
夏朝は自分の肩を抱きしめる。
「このままじゃ、だめなの……?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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