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【最願の空へ】
浅沼 柳司
は寮への帰り道、真白な猫を見かけた。首から懐中時計を下げ、道の端でにゃあと鳴いている。
「なんや、おしゃれな猫がおるなー」
近づいて頭を撫でる。特に逃げる様子もなく、人慣れしているようだ。
「飼い猫かいな。捕まえた方がええんかな」
首元を撫でるとごろごろと喉を鳴らして頬を擦り付けてくる。
思わず両手で首元をわしゃわしゃと撫でてやった。カチ、という音共に、景色が遠のいていく。
「な、なんや?」
立ち上がった柳司の周りには一面に田んぼが広がっていた。青々とした稲の苗が風に靡いている。
舗装されていない畦道を、ひとりの警察官が自転車を押しながら歩いて行った。
ちらりと見えたその顔はやたらと目つきが悪く、警察官というよりは警察に御用にされるタイプの人間に見えた。
しかし柳司にはその顔に見覚えがある。見覚えがあるも何も、15年間連れ添った自分の顔そのものだった。
「お、俺!? なんでや!?」
警察官の自分はこちらに気付いていないのか、もしくは見えないのか。柳司のすぐそばを通っていく。
途中、田んぼの様子を見に来ていたのであろう長靴をはいた老夫婦に声をかけられていた。
「警察になった、俺? それやったら嬉しいねんけど……ちょっと後つけてみよか」
帽子をかぶり、日焼けした顔に笑顔を刻むおじいさんと、大きなつばのついた手拭いをすっぽりとかぶったおばあさんが、警察官の柳司に大きなおにぎりを手渡した。
柳司はそれを自転車の籠に入れるとさらに進んでいく。
「おにぎり貰うて、なんや親しまれとんな」
畦道を進み、向かいから集団下校中の小学生が近づいてきた。
先頭を歩いていた明らかにガキ大将といった様子の男子が、一瞬びくりと身を震わせる。
しかしすぐさま近くにいた子分たちを引き連れ、どこかで拾ってきたであろう木の枝を振りかざして警察官の柳司に向かって行った。
警察官の柳司は慣れっこなのか、片手で枝を受け流しつつ、隙を見てガキ大将のおでこにデコピンをお見舞いした。
ガキ大将は周りに笑われ、顔を真っ赤にしている。隣に居た女の子が大丈夫、とでも声をかけたのだろう。
心配そうに額に伸ばした手を振り払ってそっぽを向いてしまった。
警察官の柳司はガキ大将の頭をぐりぐりと撫でまわし、帰り道を促す。
ほとんどの小学生は手を振って、先に走り出したガキ大将を追いかけていくが、どうやら新1年生らしい女の子がひとり、その場に固まってしまっていた。
警察官の柳司がしゃがみこんでその女の子と目線を合わせるが、むしろ逆効果だったのか泣き出してしまう。
参ったな、とでも言わんばかりに後頭部をひっかく警察官の柳司を見て、柳司は思わず苦笑い。
「泣かれとるな……ま、この顔やしゃーないか」
やがて上級生の女の子が1年生の手を引いて行くのを見送り、警察官の柳司は安心したようにため息をついた。
再び歩きはじめる。
畦道をぬけ、町の方へ。夕方の商店街は活気があり、夕飯の買い出しに来ていた奥様方が警察官の柳司の姿を見つけてはおせんべいや野菜を籠に入れていく。
警察官の柳司も笑いながらそれを受けとり、時には立ち話の相手をしながら夕暮れ時の坂道を登って行った。
やがて、町交番にたどり着いた柳司は自転車を止め、籠に入ったお土産を手に交番の中へと入って行った。
そして、目の前の景色が見慣れたシーサイドタウンの舗装された道に戻る。
柳司は自分の両手を見つめ、そしてしっかりと握りしめた。
「楽しそうやったな。……昔っからの夢が叶ったんやもんな」
町の交番のお巡りさんとして、町を自分の足で見て回って。そして町の人に愛され、頼られる。
自分の祖父のような警察官になった自分の姿。
「体もがっしりしとったし、ちょっと背ぇも伸びとった。……さすがに茶髪とイヤーカフスはあかんかったか」
目を閉じると今見ていた光景が鮮明に思い返される。いつか本当にあの景色を自分のものにしてやろうと。
「よし、部屋戻ったら頑張って勉強しよ。夢のままで終わるんは嫌やからな!」
待っとれよ、と呟いて走り出した柳司を、春貴が物珍しそうに眺めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月14日
参加申し込みの期限
2013年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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